天正15年、島津義久は豊臣秀吉に降伏し、人質として娘・亀寿を差し出した。
翌年、義久は上洛して、秀吉に謁見し、薩摩に帰らんとする際、
取次役の細川幽斎に手紙を託した。
「これを、娘に渡してくだされ・・・。」
手紙には、義久の詠んだ歌が書かれていた。
二た世とは 契らぬものを 親と子の 別れむ袖の あはれをも知れ
幽斎は、この歌を秀吉にも見せた。
子を想う親の歌は独裁者の心をも動かし、亀寿は解放されたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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