狩場にて☆ | げむおた街道をゆく

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島津家中の肥後盛秀という人物が、ある日、狩りをしていた。

 

島津家の狩場で。

そこに島津義久がやってきた。
「やっべ、逃げなきゃ!」
盛秀は慌てて逃げ出したが、そのときに笠を狩場に落としてしまった。
しかもその笠にはご丁寧に、「肥後権之丞盛秀」と自分の名前が書かれていた。
戻って笠を拾うわけにも行かず、盛秀は隠れて見守るしかなかった。

そして義久は笠を拾い上げ、笠の内にある名前を見た。
「やばい見つかった!殺される。間違いなく俺は殺される。」

どうしたことか笠の名前を見るや義久は微笑し、筆を取り笠の名前の部分を墨で消した。
そして何事も無かったかのように、狩りを始めたのである。

こうして盛秀は命拾いし、以後、盛秀は一層忠勤に励むようになったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 武将列伝・島津義久、目次

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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