天正6年以降、宣教師アルメイダは数度薩摩を訪れ布教しようとしたが、
反キリスト勢力の妨害でどれも不調に終わっていた。
それでも、天正11年には当時の太守・島津義久から、
仮住まいを与えられるなど関係改善の糸口も見えたかに見えた。
が、そんな矢先に事件は起きた。
アルメイダに好意的だった島津家臣が反対派に暗殺されてしまったのである。
義久は下手人を捕縛するべく命を出したが、その追っ手も出奔してしまった。
後日追っ手を捕縛することに成功した義久が尋問すると、
なんと、追っ手もまた暗殺計画者の一人だったのだ。
関係者の中には義久の老中も含まれていた。
重臣にまで強固な反対派がいると知った義久は、
薩摩の滞在はアルメイダの身が危険だとしてそっと脱出を進め、アルメイダもこれに従った。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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