光秀が丹波攻略をしていたとき、秀吉が陣中見舞にきた。
光秀は「秀吉殿は天下の出来大名だから、顔を覚えてもらえば何かと便利だろう。」
と自分の重臣達を秀吉に紹介した。
ところが三宅弥平次だけ病気で欠席。
光秀は「せっかくの機会なのにかわいそうな事だ。」と思っていた。
そして、その秀吉に会ったその日のことである。
光秀が馬に乗って外出しているとそこには元気に馬を乗り回す弥平次の姿が!
念のために小姓にもきいてみても、「あれは弥平次殿にござる。」と答えた。
なんとサボりだったのである。
光秀はカンカンになって次の日弥平次を呼び出した。
「せっかくわしが機会を与えてやったのにさぼるとは一体何事か!?」
しかし弥平次はしれっとして答えた。
「世間の武士は再仕官のために他の大名と顔を繋ぎたがるらしいですな。
私はあなた以外に仕えるつもりはありませんので会いたいとも思いません。」
光秀は一言もなくなって退出してしまった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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