名将を問う☆ | げむおた街道をゆく

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武田信玄の死後、岐阜城での出来事。

信長は信玄の死を聞くと周囲の者にこう言ったという。
「信玄こそはまことに当世の名将であった。」

ここでふと古来より名将と呼ぶべき者がどれほど居たであろうかと、
思い立った信長、こういうことは光秀に聞くべきかと光秀を呼んだ。

「そちは古今に精通せし知恵者なれば古より名将と呼ぶべき者を挙げてみよ。」
「承知いたしましてございます。」

坂上田村麻呂、平将門、藤原純友、源頼信、清原武則、平清盛、足利尊氏、
新田義貞、北畠顕家、楠木正行、菊池武光・・・
光秀は挙げた諸将それぞれに事跡等を逐一申し述べながら理路整然と語ってゆく。
それを飯尾新七が一々書き留めていく。
光秀の語りが信長自身の話になったところで信長が口を挟む。

「待て待て。俺が名将と言うは片腹痛いわ。」
「ですが殿」
「そういうそちこそ無双の名将であろう。」
「これはお戯れを…。」
「いやいや。俺が知る限りお主の才幹に並ぶ者は猿と三河殿ぐらいのものであろうが。」

こういわれた光秀、実はまんざらでもなかったのではなかろうか?
実際信長は天下を治めた後、政事の取り仕切りは光秀に任せようと思っていたという。
後に最悪の結末を迎える二人ですが、

信長、光秀、秀吉の三人が作る日本というのも見たかったものですな。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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