商人を欺く☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

明智光秀が、貧苦に苦しんでいた頃の事。


光秀は、尾張清洲の織田信長にまみえて、

信長との繋がりを作りたいと考えていたが、
なにぶん金がなく、尾張までの路銀を用立てる事ができなかった。
 

よって自分の家に商人を呼び、持ち物をすべて売ったが、

これも大した金にならなかった。

さて、その時商人が、光秀の前に黄金一枚を出してきて

「貴方は良く物を知っているということなので訊ねたいのだが、

この金は本物であろうか、それとも偽物であろうか?」

光秀、これを見るとたちまち怒り、怒鳴った!
「なんだこの贋金は!?贋金をそれと知って用いるものは死罪となるのだぞ!」

これに商人は驚き慌て、その金を溝に投げ捨てると、

顔を青くして逃げるように帰って行った。

すると光秀、にこりと笑い、大喜びでその金を拾い上げ、

これを路銀として、直ちに尾張へと旅立った、との事である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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