長宗我部鞍☆ | げむおた街道をゆく

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長宗我部盛親の家臣に中ノ内惣衛門と言う人物がいた。

 

盛親は大阪の陣で敗北し、落ち延びようとしていた。
盛親は空腹を堪えきれず、惣衛門に食料の調達を命じた。

惣衛門は近くの村で餅を村人から買い、盛親に届けた。

だがこれが運の尽きであった。

惣衛門は身なりこそみすぼらしく、まるで流人のような風体であったが、

村人に餅と引き換えに差し出した物は、なんと黄金の小判であった。

村人は怪しみ、即刻領主の蜂須賀家に通報した…。
 

盛親一団は捕縛され、盛親は斬首された。

惣衛門は奇跡的に助命され、盛親から託された馬の鞍を携え土佐に帰り、

帰農したと言う。

後にこの惣衛門の子孫が蜂須賀家に取り立てられたらしい。

そこで家伝の盛親の馬の鞍に、ぜひ乗ってみたいと言う物が続出。

新参の子孫が 断れるはずもなく、希望者全員を鞍に乗せた。

だが蜂須賀家の者は即座に落馬し、

子孫や長宗我部縁者の者は悠々と乗りこなせたと言う。
 

皆は盛親を慮って「長宗我部鞍」と名付け、

特に長宗我部の旧臣達はこれを敬い、

亡き長宗我部家を偲んでいたと言われる。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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