少しこのテーマで書いてみようと思います。
実際に縁のあった人で、私に起こった事実に基づいて書きます。
もう10年近く前のことになりますが、大学受験の予備校の生徒募集の仕事をしていたことがありました。
一言でいうと営業の仕事です。
地域ごとに、高校生がいるであろうご家庭のリストを渡され、軒並みで電話営業し、「結構です。」の嵐の中、電話をし続け、予備校の見学に親子で来て頂き、見学に来られた親御さんと生徒さんを、入塾まで導くという仕事です。
今思い出しても、とてもいい予備校でした。
本当に生徒のことを考え、多分日本一といってもいいきめ細かいシステムで、生徒をお客さん扱いせず、本気で志望校に合格させていくという愛に満ち溢れた予備校でした。
しかし、全くの無名です。
当時は、電話営業しか手段がなく1日200~300件ぐらい電話をかけ、週に2組の見学者を呼べれば、その会社の上位のセールスマンでした。
そしてそこの営業マンたちは、本当に人種が様々な職場でした。
私は良い悪いに関係なく、私は大企業のキャリアが長かったのですが、ここの職場は、私が出会ったことのないような方ばかりでした。
一言でいうと、その筋の方。もとヤンキー。・・・そんな方ばっかり。
営業マンが集まるその職場は、怒声が飛んだり、机をドンドン叩いて部下を恫喝していたり、「てめえ、ボコボコにされたいのか。」と脅迫していたり・・・胸倉をつかもうかというぐらいの喧嘩も日常茶飯事・・・
かつての職場の雰囲気と真逆の環境に、私は入社初日で心の底から「辞めたい」と思いました。
私は、一般的な言葉でいうところの「強い人」ではなかったからです。「弱い人」だからなのです。
喧嘩をしたら、圧倒的にやっつけられるのは目に見えていました。
しかし、私は、「郷に入らば郷に従え」の言葉通り、今までの自分を全部捨てて、電話営業の仕事に打ち込みました。
入社三カ月目で、社内40人の営業マンの中で、上位3位に入り、1年3カ月後には文句なしのNO.1セールスマンになりました。
会社の上司からも、「てつてつよ。俺はお前の事を180%認める!!お前は素晴らしい!!」と言って頂きました。
なぜこれができたか。
私の心の師・佐藤康行先生の元で、この「無敵の人」という真意を学んでいたからです。
(以前、何回かこのブログでも取り上げています。)
そういう経験の中でとても忘れられない思い出があるのです。
それこそ、このテーマである
無敵の人は強い人なのか?それとも弱い人なのか?というテーマに答えをくれそうです。
続きます。
ありがとうございました。