田川、熊本の巻['18.4] その1 | 吉田の写真日記_鉄道旅行/小世界放浪

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田川と聞いて、その場所がどこか直ぐに分かる人は少ないと思います。
かつて炭鉱で栄えたところ、筑豊の主要の町。石炭、ボタ山。
そんな場所にキハが走っている様を見に、ゴールデンウィークを使い行くことに。
北九州より入り、熊本に抜ける行程です。

4月30日
羽田発6:20北九州行、早朝JAL便で北九州に向かいます。

デカイの小さいの、朝の時間帯、多くの機体が滑走路奥に並ぶ。
一様に見ると機体の大きさの違いが新鮮に感じられる。
'18.4.30 羽田空港

 

さすがにGWなか日の早朝便、機内は空いていました。
窓側に座ると、どうしても空からの眺めに釘付けとなります。

 

離陸直後、京浜地区を旋回しながら高度を上げる。

 

アテンダンドさんより残念ながら富士山は真下なので見えないのです、とのこと。
でもそんなに残念にも思わず。


僅か1時間で高度を下げ、山口宇部空港を横目に北九州空港に着陸。あっという間でした。

 

朝一番の便で下りた人も少なく、海に突き出た埋立地ががらんと感じられる。
'18.4.30 北九州空港

 

朝一番で来た理由は、日豊本線に立ち寄り、災害によるルート変更で日豊線回り
となっている「ゆふいんの森」を見るため、その時間に合わせたことにあります。
7月14日には被災区間が復旧の見込み。それまでの日豊線回りの姿に今のうち接しようと。

北九州空港の最寄りの駅は朽網という駅でした。初めての土地、何とか線路端で列車を見れる
場所に立つと、日豊本線の特急や各停電車が頻繁に行き来します。

 

ソニック11号 先ほどまで首都圏に居ただけに、凄く斬新な車体だと思う。
その俊足ぶりを身近で感じる。
'18.4.30 朽網-苅田

(ここをクリックすると動画に飛びます)

 

ほどなく ゆふいんの森91号 キハ72が通過。キハとは思えない軽快な走り。

(ここをクリックすると動画に飛びます)

 

取り急ぎの、空港最寄で駆けつけた場所での撮影を終え、これから筑豊地区に入ります。
城野と言う駅を経由、日田彦山線(面白い線名ですね)に乗ります。

 

城野でキハ71 ゆふいんの森93号に遭遇。ハイデッカーの重厚な車体。
'18.4.30 城野

 

日田彦山線で田川後藤寺まで約40分、日田彦山線のキハ147、ワンマンカー2両編成に揺られます。

 

キハ147最後尾。中央は貫通扉窓、左側が運転席。ワンマンなので最後尾には乗務員は居ない。

 

やがて田川後藤寺に到着。今日は後藤寺線に乗り一駅、船尾に向かいます。
セメント工場至近の駅です。まるでその敷地内にあるような、古めかしいプラント聳える真ん中に
線路が引かれていて、ちょっとした異空間です。

 

 

踏切の右奥に小さく見えるのが船尾駅ホーム。

 

要塞踏切とでも呼びたくなる感じ。

線路はまさにその要塞の中に敷かれているようです。

 

 


ひときわ高いセメント工場の建物。廃墟ではなく現役。その横をキハ40が通過。
'18.4.30 船尾-筑前庄内

 

白い肌露わなセメント砕石場横を通り抜けるキハ40

 

船尾駅ホーム端から後藤寺方向を望遠で臨むとこのような風景。
怪しげな要塞地を走って来るよう。
'18.4.30 船尾-筑前庄内

(ここをクリックすると動画に飛びます)

 

実はここに来たのは2回目、前回来たときはキハ31が運用に就いていたけど、
完全にキハ40に置き換わっていました。

そろそろ夕刻近く、お酒が恋しい時間帯になってきました。
早朝から行動していたし疲れを一杯飲んで紛らわしたくもあり、宿の田川伊田に
(先ほど一旦通った)戻ります。
田川後藤寺に適当な宿はなく、田川伊田にビジネスホテルを予約しました。

 

田川伊田。
後藤寺もキハが待機して魅力的な駅ですが、伊田はホームがカーブしていて、
筑豊の山並みを見渡せる、こちらもまた独特な魅力のある駅です。
JRと平成筑豊鉄道のホームは別々で、どちらも古めかしいホーム屋根に惹きつけられます。
平成のホーム屋根は、寅さん映画で見た記憶が。(後でゆっくり調べることにします)

 

地形的にこの駅を見下ろすのにちょうど良い丘があり、一旦ホテルに荷物を預け、
早速丘に向かいました。

そこは、炭鉱の中心地だった頃の名残を示す石炭記念公園となっていて、
立派な資料館があります。時刻が遅く、資料館、展示スペースに入ることはできませんでしたが、
何か大きなモニュメントが目を引きます。

 

2本の大煙突と竪坑櫓(たてこうやぐら)と呼ばれるもの。

 

ともにかつて炭鉱だった頃の、そのままの位置で保存されているということ。
まさにここが炭鉱だった、この地の下に石炭が埋まっていたということは、
今の緑豊かな穏やかな情景からは信じられないことです。

駅を真近に見下ろす位置に石炭記念公園の丘があるのも当然といえば当然で、
ここは石炭を貨車に積むのにちょうど良い場所、と言うよりも
炭鉱の至近の場所に線路が敷かれ、駅構内がレイアウトされることになったのです。
ここから長大編成の石炭列車が北九州に向けて走っていたことでしょう。

 

園内には9600も静態保存されいている。

 

凸型電気機関車も保存展示されている。

 

公園より田川の町並みを望む。平成筑豊鉄道の単行気動車の背後には香春岳の独特の姿がある。

 

さてホームを見下ろす件ですが、公園内からはフェンスが高くなかなか上手にホームを見下ろせる
場所はありませんでした。公園を東側から駅に下りる道路の途中より、
田川伊田の駅を望むことにしました。

 

石炭記念公園至近の道路より田川伊田駅を望む。
日田彦山線のホームよりキハ147が発車。奥のホームには平成筑豊鉄道の単行気動車が待機中。
背後の山並みは右から飯岳山、障子ヶ岳と推察。'18.4.30 田川伊田

 

朝早くより(何せ4:00起きで空港に向かった)活動した一日も、もうこれくらいでよかでしょうか。
一杯飲んで明日に備えることに。
初めての土地なのでとりあえず未だ明るい時間帯の繁華街をぶらぶらと。

 


星印が今回、行ったお店。
今日は、焼き鳥メインの居酒屋 村まつり の暖簾を潜ることに

 

県道の伊田日の出町交差点の少し先を右に曲がった通りが、
繁華街に至る道です。平成筑豊鉄道の踏み切りは、がらんと広い複線の線路敷地を渡るもので、
単行気動車が通るにしてはミスマッチで、そこが面白く、なかなか情緒ある踏切です。

踏切先がスナックなどが軒を連ねる繁華街ですが、今日は踏切手前「村まつり」に一人
入り込みました。焼鳥メインですが他のメニューも豊富。
タッチ式メニューで賄う地元の人気店のようです。
蜂の巣串が美味しかった。地酒も飲み適度な酔っ払いとなりました。

飲み歩きはほどほどに、明日の撮影に備えることとします。

 

田川、熊本編その1終