上海放浪記3 | 吉田の写真日記_鉄道旅行/小世界放浪

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少し古い言い方になるかもしれませんが、上海は黄浦江を挟んで大きく西側と東側に分かれ、その西側を浦西(Puxi)、東側を浦東(Pudong)と呼びます。元々中心地、賑やかなのは浦西の方で、浦東は何もないところ、どちらかと言えば田舎に見られてました。
ところが20世紀の終わりあたりから、更地に楼閣を築くような形で開発が進み、2号線が地下に潜る黄浦江沿い、駅で言うと陸家嘴近辺は、テレビ塔はじめ超高層ビルの立ち並ぶ、一大商業、金融地区に、あれよあれよと言う間になりました。
少し奥、長江河口近くに、巨大なハブ空港、浦東国際空港があります。
私の上海初訪時には、未だこの空港はなく、上海の玄関口は浦西側の虹橋空港でした。

今回は浦東をふらふらと歩き回ったので、その紹介をします。

 

上海市街地の俯瞰図。
今回は★印のところを放浪しました。
旧日航ホテル(現中油陽光大酒店)の前を皮切りに、世紀大道を南下、上海科技館まで歩き、そこから龍陽路駅へ。龍陽路駅からはリニアモーターカー(MUGLEV)のレールに沿って歩けるところまでふらふらと歩きました。
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写真①
旧日航ホテル(現中油陽光大酒店)やホリディンを背中に、通り対面を見た風景。
開発著しい地区に古いアパートも未だ残る。

 

世紀大道に沿った放浪マップ。
矢印はカメラを構えた地点と方向を示します。
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写真②
東方路を歩きながら前方(北方向)の町並みを望む。

 


写真③
東方路を歩きながら背後(南方向)を振り返る。このアパートやお店は、再開発で現在は取り壊されているかもしれない。

 

写真④
2号線世紀大道駅真上あたりから街中心部を望む。この訪問時(2005年)は、駅は大規模な工事のため閉鎖中だった。

 

写真⑤
再開発で更地となった濰坊路付近。

 

写真⑥
かつては賑やかな人通りがあった濰坊路の商店街。まもなく取り壊される。

 


写真⑦
世紀大道を左に浦電通りに折れた辺りに立つ特徴的な形のビル。左の上部が細い形のビルは通茂大酒店(Ton Mao HOTEL)。

 

写真⑧
この辺りのビルは立てられたばかりの真新しさに輝く。

 

写真⑨
世紀大道の行き当たりにたつ日時計のモニュメント。
このモニュメントの向こうに、世紀大通りが真っ直ぐ伸びます。伸びつく先は、高層ビル立ち並ぶ中心街です。

 

地下鉄2号線の真上を走り、陸家嘴、世紀大道の駅を要す大通りは、世紀を跨ぐ大工事の上に作られました。2005年、未だこの時はそれほど車の通りも多くはないようです。

 

写真⑩


写真⑪
世紀大道末端部。上海科技館の駅方向に進む。真新しい感じ一杯の構造物。


上海科技館の駅から地下鉄に乗り、2つ先、終点の龍陽路(Longyang Ru)へ。現在は2号線はずっと遠く浦東国際空港まで延伸されていますが、当時はここが行着く終点でした。この駅、何と言ってもリニアモーターカー(上海MUGLEV)の起点駅なのです。

 

写真⑫
銀色の屋根が特徴のリニア、龍陽路駅。

 

写真⑬
龍陽路を出ると緩やかな右カーブを描き浦東空港へ向かう。リニアモーターカーの白い車体。


リニアモーターカー(上海MUGLEV)は最高時速430Km。龍陽路-浦東国際空港の30㎞を約8分で結びます。430km出すのは9:00-10:45、15:00-15:45に限られます。最高速で走るのは30秒ほど。地上で営業する、世界唯一の高速型リニアモーターカーシステムです。

 

龍陽路での放浪MAP。
ふらふらと歩いて行ける範囲で撮影
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写真⑭
水をまくおじさんの向こう、ゆっくりと走るリニアモーターカー。

 

写真⑮
浦東でも、リニアモーターカーの走る一帯は未だ田舎の雰囲気が残る。


帰国の日にも、余裕をもって空港に行き、空港駅に出入りするリニアモーターカーの
写真を撮りました。

 


浦東空港での放浪マップ。
空港に入る前に建物の外、バス乗り場の果てまで歩き、そこから一般道へ。水路を挟んでリニアモーターが走るのを佇みながら眺める。
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写真⑯
当時は未だ空港第2ターミナルが建設中。工事関係者が歩く背後を、リニアモーターカーが走る。

 

写真⑰
浦東国際空港を出たばかりのリニアモーターカー。第2ターミナルの姿が未だない頃。

 

撮影日:2005年12月23日、25日