夏に傘 | 夕暮れ 坂道 島国 惑星地球

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高橋徹也 official Blog

 

高橋徹也です。

 

ようやくジメジメした雨季が終わったと思った途端、急に真夏日へと装いを変えた2021年の七月。ちょっとスーパーまで買い出しに行こうってだけでも日傘をさして出掛けています。いい歳したおっさんが日傘だって?、、なんて思った方はもう古い。今や中年ロッカーも紫外線を避ける時代。日傘ロックなんです。はいはい、気が済みましたか(笑)なんてまぁ日傘がロックかどうかは置いといて、本当に外は情け容赦ない暑さですよね。なので自分も普通の折り畳み傘を日傘代わりにして外出するようにしています。なんか雨も降ってないのに傘をさして出歩くのって、最初はちょっと恥ずかしいってゆうか背徳感?みたいなものがあって。でも同時にちょっとシュールな絵画や映画のワンシーンみたいでかっこいいな、なんて思ったり。そんな感じで晴れた夏に傘、案外気に入ってます。ともかくこまめに水分補給をして気を付けながら楽しい夏を過ごしましょう。最近のお気に入りは冷やした水羊羹を食べること。至福の瞬間です。

 

 

真夏のMidnight Rambler

 

先日、世界で一番好きなロックバンドのひとつ、ザ・ローリング・ストーンズの南米ツアーを追ったドキュメンタリー映画『Ole Ole Ole!: A Trip Across Latin America』を観ました。この映画、いわゆるライブ・シーンは少なく断片的で、その多くが移動中のシーンだったりバックステージだったり、訪問先の国々の文化や人々の姿を収めた映像で成り立っている作品でした。なんとなく以前からストーンズの音楽は絶対南米の雰囲気に似合う!と思っていて。そのイメージを更に超えてくる映像の開放感に終始テンション上がりまくりでした。ストーンズの60年代後半から70年代前半にかけてのアルバムには、どことなく南米文学の香り漂う曲が散見されたり。大好きな作家ガブリエル・ガルシア・マルケス的なムードも感じます。なので「ギミー・シェルター」や「ミッドナイト・ランブラー」辺りの曲が使われてるシーンは特に印象的でしたね。あと寡黙な紳士で名ドラマーのチャーリー・ワッツが「ドラマーは観客を踊らせるためにいるんだ」みたいな話をさらっとしていて痺れました。本当あの人かっこいいよな。映画配信サイトで公開中とのことなので興味あれば。

 

 

一度戻ってみる

 

ライブに向けて準備を進める中で、選曲やアレンジ、ギターの音色について、ずっと、ずっと、ずぅ~っと考えてる毎日なのですが。ある瞬間、一度戻って考えてみるのもいいなと思い、頭をリフレッシュさせて今日も楽しく試行錯誤してます。やっぱり最初にこれが好き、これをやりたい、と思った感覚というのは非常に大切で、準備期間を経て形を変えながらも最後はその原点に戻っていくものだろうと。一丁前にもっともらしいことを思ったりするのです。特にギターの音色に関しては、ここ数年いかにかっこいい歪み音色を作るかみたいなことが念頭にあって。エフェクター選び、ギターとアンプとエフェクターの相性など、何度も同じところをまわってきたような気がします。それはそれで絶対に必要なことで必要な時間なんだけど、とりあえず一度戻ってみましょうと。そしてギター本来のクリーントーンを鳴らした瞬間、、あっ俺こっちじゃん!みたいな興奮がありました。なんかそういうのって時期によって揺れ動く振り子のようなものだけど、やっぱりその瞬間、瞬間に出てくる衝動(勘違いとも言う)こそ唯一なのかなぁなんて思ったり。あれ?またもっともらしいこと言ってるぞ俺。密かに情熱大陸とか狙ってるタイプだなこれは。なんだかんだで結局、音楽って楽しいなって話です。

 

 

あとがき

 

さて、自分のささやかな日常から一歩外に視野を広げてみれば、様々なことが渦巻いている2021年の夏。そんな時は少し知識や情報から距離を置いて、身の回りにあるドキドキ、ワクワクを探していきましょう。音楽を演奏している時間、それを誰かが聴いてくれている時間だけでも、それに全力で夢中になっていられたら幸せなんじゃないかなぁ、なんて。今日は結局最後までもっともらしいことを言う回になってしまいました。

 

そんなところで。

 

adios!

 

 

高橋徹也