夕暮れ 坂道 島国 惑星地球

高橋徹也 official Blog


テーマ:

 

高橋徹也
Discography 1996-2017


◎Original Album

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1st album
POPULAR MUSIC ALBUM
1996 / KSC2 1128 / Ki/oon Sony Records

1. My Favourite Girl
2. Call Me
3. サマーパレードの思い出
4. 幸福の国
5. バタフライナイト
6. 傷ついたままの君が好き
7. 角の向こうでワルツ
8. ドライブ
9. 真夜中のドライブイン
10. 欲しいものは何

1996年リリースの記念すべきファースト・アルバム。様々な音楽ジャンルがある中で、普遍的なポップスを作りたいという思いから名付けたのが、この『POPULAR MUSIC ALBUM』というタイトル。今考えてみればまったく無名の新人がデビュー作で自分を「ポピュラー」と言い切っているところに微笑ましい青臭さを感じてしまう。結果的に現在まで「ポピュラー」な作品には成り得ていないが、今聴いても良いポップスがたくさんあるように思う。十代後半からいわゆる宅録にのめり込み、同時進行でロック、ソウル、ジャズ、ブラジル、ラテン、その他、本当に多くのレコード収集に明け暮れた毎日。一枚レコードを聴いては、それだけで数曲書けてしまうような刺激と発見に満ちた充実の時期だった。『真夜中のドライブイン』『バタフライナイト』『ドライブ』など、後の作品にも断片的に登場する車にまつわる情景イメージは、夜な夜な「ひとりオン・ザ・ロード」気分で徘徊した関越自動車道、国道16号線の存在なくして誕生していないであろう。当時まだ自覚はなかったが、後の作品でより重要なテーマとして特化、膨張してゆく『郊外』という強力な磁場の輪郭が、おぼろげながら見え隠れしている点でも興味深い。


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2nd album
夜に生きるもの
1998 / KSC2 210 / Ki/oon Sony Records

1. 真っ赤な車
2. ナイトクラブ
3. 鏡の前に立って自分を眺める時は

    出来るだけ暗い方が都合がいいんだ

4. 人の住む場所
5. 夕食の後
6. 女ごころ
7. チャイナ・カフェ
8. いつだってさよなら
9. 新しい世界
10. 夜に生きるもの

1998年リリースのセカンド・アルバム。自分のキャリアでは最も知られた作品のひとつかもしれない。そしてこの作品を境に自分のイメージが劇的に変化したと言われる一枚でもある。デビュー・アルバムをリリース後、初めて公に他人の評価というものを受け、それが自分の望んでいたものと違っていた事で生じた戸惑い。今思えばごく当たり前のことだが、当時の自分にはそういった評価をそれとして受け入れるだけの度量がなかった。ただそれはある意味、思ってもいない爆発力、リアクションとなって曲作りに投影されることになる。それがこの『夜に生きるもの』という作品だ。アルバム制作時の自分は何をするにもとにかく怒っていた記憶しかない。サポート・ミュージシャン以外、スタジオに出入りするのを拒んだり、所属していたマネージメント事務所に対しても常に喧嘩腰な態度を取ったりと、自ら敵を作ろうと躍起になっているような有り様。このアルバムをもって俺をとやかく言う連中全員を黙らせてやる!という過剰な自意識と切迫感の中で制作された作品と言える。反面、音楽とは本当に面白いもので、そんな危うい精神状態になればなるほど、創作意欲はより自由度を増してゆく。そんな非常に矛盾した二面性の中で濃密な時間を過ごしていた。サウンド面に目を向ければ、鹿島達也、須貝直人、そして自分によるスリーピースのギター・サウンドが固まり、三人の相互理解も深まった実りの時期。そこに上田禎、菊地成孔、加藤隆志、沖祐市といった個性的なミュージシャンを加えて、より確固たるものに育っていった。捉えどころなく転調を繰り返す陰影のあるメロディライン。具体的なフレーズであればあるほどリアリティを失ってゆく、異形の『夜』を描いた歌詞は、確かにファースト・アルバムとは全く異なる種類の作品かもしれない。個人的にこの作品は前年に連続リリースしたマキシ・シングルの集合体と位置付けているところもある。『チャイナ・カフェ』『ナイトクラブ』『鏡の前に立って…(略)』『新しい世界』といった、独立した短編小説を強引に長編としてまとめたという感覚。そして結果的にここで果たせなかったコンセプト・アルバム制作への憧れと欲求は、深く、深く、郊外の無機質な風景の中へ沈んでいくことになる。


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3rd album
ベッドタウン
1998 / KSC2 248 / Ki/oon Sony Records

1. テーマ
2. 後ろ向きに走れ
3. 悲しみのテーマ
4. シーラカンス
5. かっこいい車
6. 世界はまわる
7. 笑わない男
8. ベッドタウン
9. 犬と老人

前作から半年という短いタームでリリースされた1998年のサード・アルバム。仮に自分の代表作は?と訊かれたら、その時々の最新作と答えるのが理想だが、この『ベッドタウン』は常に欠かせない一枚になるであろう。どこがそんなに気に入っているかと言えば、それはまさしくアルバムらしいアルバムであるからに他ならない。全ての曲が同じ一人称の視点、同じ背景、同じ時間軸で進行している物語だという確信がある。だからどこをどう切り取っても『ベッドタウン』であることをやめない作品なのだ。制作に入るにあたり自分の頭にあったイメージは『深海』『失語』『氷の柱』『ウッドベース』という限られた断片的なキーワードのみ。先の見えない深い海の底で、文字通り手探りしながら曲作りに入ったのを憶えている。ひとつ興味深いのはベーシストの鹿島達也が何の事前情報もないデモ・テープを聴いた段階で「高橋さぁ、今回はウッドベースだな」と既に宣言していた点。言葉はなくとも何か伝わるものがあったのかもしれない。それは『悲しみのテーマ』『シーラカンス』『世界はまわる』といった曲の印象的なベース・リフに象徴されていると思う。そしてやはりこのアルバムは『犬と老人』という曲なくして永遠に完結することができなかったであろう。時系列で見てもまさにレコーディングの最後に生まれた曲であり、個人的にも長い道のりから全てを解き放ってくれた救いの曲だった。この曲が生まれていなければ、未だに何の回答も得られぬまま郊外の寒々しい風景を彷徨っていたかもしれない。終わり良ければすべて良し。最高の大団円。こうして自分の二十代におけるひとつの大きなテーマが幕を閉じたのである。


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4th album
REST OF THE WORLD
Lost Sessions 1999
2014 / VSCD3131 / Man of Words/Man of Music

1. Weather
2. Les Vacances
3. スウィング
4. 意外な人
5. 今年一番寒い日に
6. Golden Week
7. ストレンジャー
8. One Light
9. 夜明け前のブルース
10. The Next Song
11. 音楽 (2014 new recording ver.)
12. Inner Garden
13. ユニバース ~風を追い越して~
14. 星の終わりに

 

ここに収められた音源は、覚えている限り1999年前後に行われたレコーディング・セッションで、事実上、通算4枚目のフル・アルバムとして世に出るはずだった、いわゆるお蔵入り作品である。ヴォーカル曲、インスト曲とバラエティに富んだ内容で、全曲分のトラックダウンを終え、いよいよマスタリングを残すのみ、というところでリリースが頓挫してしまった。個人的には当時所属していたレコード会社との契約解除に伴ういわく付きの作品でもあるので、正直この話題を避けてきたところもある。実際、この音源のマスターがどこにあって誰が保管しているのかなど、当の自分ですらよくわからないまま長い年月が経過していった。そんな折、正式にリリースの話が持ち上がり、改めて約15年振りに音源の全貌を耳にしてみると、意外なほどそれを素直に楽しめた自分がいた。「今だったらこうするのに」とか「これは余計だな」という、音数やアレンジに関する好みの変化は少なからずある。そして近年も新しい作品をリリースし、ライブも継続しているというささやかな自負もある。そんな充実した今、わざわざ過去の遺産をネタに商売するというのもいかがなものか、と思わなかった訳でもない。ただ、それ以上にこの作品の持つ普遍性や純粋さ、そして何より愛すべき曲の数々が、自分の心を強く前向きに導いてくれた。そのことに改めて感謝したいと思う。ワインや漬け物ではないけれど、時として音楽にも必要な熟成期間というものがあるのかもしれない。そして当時、プロデューサーという立場で様々な軋轢から自分を守ってくれた上田禎さんに、改めて変わらぬ友情と感謝の意を表したい。今回、新たにレコーディングした初CD化曲「音楽」を、上田さんとのデュオで演奏できたことにも、何か因縁めいたものを感じずにはいられない。これは当時27才だった自分が、全身全霊をかけて築き上げようとした誇大な妄想とユートピア幻想。約15年間の長きに渡り、主の帰還を待ち続けた物語が静かに幕を開ける。今、スピーカーの向こうからから聴こえてくるその音楽に、僕はただ耳を傾けている。

 

 

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5th album
NIGHT & DAY, DAY & NIGHT
2002 / VSCD-255 / VIVID SOUND CORP.

1. NIGHT & DAY, DAY & NIGHT
2. 星空ギター
3. スウィング
4. 意外な人
5. 静かになりたい
6. ユニバース
7. NIGHT & DAY, DAY & NIGHT(DUB)

デビュー準備期間も含めて5年間在籍したKi/oon Recordsを離れ、新たにインディーでの活動がスタート。実質、セールス面における契約解除という状況で、自分の人生にとっても非常に困難で厳しい転機だった。遡ること三年。1999年にシングル『愛の言葉』をリリース。その流れで事実上4枚目のアルバムになる予定だった『REST OF THE WORLD』の制作に入っていた。当時、プロデューサーだった上田禎に多大な心労をかけながら二枚組並みの作品が完成したものの、最終的にメーカー側の判断でリリースは見送られた。言ってみれば「幻のアルバム」という事になるが、ここで生まれた曲のいくつかはその後ライブで熟成され、この『NIGHT & DAY, DAY & NIGHT』に収録されることとなった。この作品はレコーディングのクオリティについて自分の中で反省点も多いが、楽曲そのものは実に粒揃いだったと今でも思っている。タイトル・トラック『NIGHT & DAY, DAY & NIGHT』はもちろん、『星空ギター』『静かになりたい』『スウィング』など、派手さはないものの、未だに気に入っている曲が多い。当時フィッシュマンズのサポート・ギタリストとしても活躍していた関口道生の参加貢献もアレンジ面で非常に大きかった。その魅力を散見できる『静かになりたい』という曲は、自分なりのビーチボーイズ感をしたためた曲で、後にも先にもあまりないタイプかもしれない。あえてこの作品を総評するなら、楽曲の素材は良かったが、限られた予算、環境の中でベストを見出すことができず模索していた時期の一枚ということになるだろうか。ただ自分は転んでもただでは起きないタイプの人間。ここで悪戦苦闘した経験を糧に、来たる次回作から本格的なインディー制作の現場をサヴァイヴしていくことになる。




6th album
REFLECTIONS
2004 / VSCD-286 / VIVID SOUND CORP.

1. One Light
2. Summer Soft Soul
3. もういいかい
4. 憧れモンスター
5. ストレンジャー
6. 夜の亡霊 夜の国境
7. 声の波紋
8. Sunset
9. ユニバース
10. 流星群

半ば行き当たりばったり的に制作に入ってしまった前作の反省を経て、予算管理、スタジオ手配、その他細部に到るまで、出来る限りを尽くして望んだ作品がこの『REFLECTIONS』。制作に入るにあたり、ベーシストの鹿島達也から共同プロデュースの申し出をいただき、その流れから当時のサポート・メンバーだった鹿島達也、山本隆二、CHACOによるバンドを「REFLECTIONS」と命名。アルバム・タイトルとのダブル・ネーミングとするアイデアに発展した。このアルバムのテーマは簡単に言えば原点回帰。三十代になった自分なりのポップスを、改めて考えてみようという試みでもあった。「Summer Soft Soul」「もういいかい」「憧れモンスター」などの前半部分は、テンポ良く進んで行くポップソングを楽しめる流れだと思う。そして個人的に特に気に入っている曲は『声の波紋』。とてもムードのあるロマンチックな曲で、普段あまり意識することのないヴォーカリストという感覚を刺激させられる曲でもある。歌詞中に登場する二人の男女、あてもなく彷徨う一艘の小舟は、その後果てしなく長い時間をかけ、導かれるように思ってもみなかった「対岸」へと流れ着くのである。


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7th album
ある種の熱
2005/ VSCD-293 / VIVID SOUND CORP.

1. 5分前のダンス
2. 惑星
3. 夢の中へ 霧の中へ
4. Blue Song
5. 夜明け前のブルース
6. 5 minutes
7. La Fiesta
8. ホテル・スターダスト
9. 夏の出口
10. 赤いカーテン
11. Open End
12. 夜のとばりで会いましょう

このレコーディングはあらゆる意味でやることがはっきりしていたように思う。自分が目指すものと出来ること、関わる人達のスケジュール、そして費用や作業環境など、様々な条件のもとやるべきことはおのずと決まって行ったというのが正直なところ。実際に録音に割かれた日数は延べ約2週間で、編集作業やTD、マスタリングを含めても20日間程度で納まった。ヒットした、しないは別として自分の過去の作品と比べても格段に少ない作業日数。けれど断じて言えるのは例えあと数日、日程に余裕があったところで作品の密度自体に大差ないだろうということ。平たく言えばちょうど良かったということだろう。そのレコーディング日数からもわかるように、いわゆる一発録り、ライブ演奏に近い生な感触が主要なテーマだった。実際には全くのライブ録音ではないが、よりそれに近い状況、参加ミュージシャンができるだけ同じ時間軸で演奏することを優先した。ただきっちりと演奏することよりも、むしろ「なにか漂ってた」とか「なにかグッときた」とか、そういう不確定な要素を基準に作業を進めることによって、自分がこの作品をよりフィジカルに感じたいという意図もあったと思う。見も蓋もないような寂しい歌であっても、その感情がスゥーっと身体の外に抜けて行くような、そういう作品になっていれば嬉しい。あくまで個人的に「夜に生きるもの(2nd)」「ベッドタウン(3rd)」の延長線上にあるのがこの「ある種の熱」だと思っている。年を取って確実に失ったものがある反面、ようやく手にしたものもある訳で、自然環境保護団体みたいな気分で音楽を作っていた数年間とは明らかに違う、もっとドロっとした熱量を自分の中に感じていた。それは若かりし日のロック青年がギターを掻き鳴らして歌う熱量よりも、ある意味タチの悪い熱量だと言えるであろう。ある種の熱…。それは「なにものかになれるかもしれない」という淡い幻想。本当にこれさえなければもっと真っ当な人生を歩んでいたような気がしてならない。タバコやお酒をやらない自分にとって唯一の悪行と納得する以外ない。ひとりでも多くの方に、この歪んだ熱が伝わるよう祈っている。


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8th album
大統領夫人と棺
2013 / TVCD003 / Man of Words/Man of Music

1. ブラックバード
2. ハリケーン・ビューティ
3. Key West
4. 雪原のコヨーテ
5. 不在の海
6. 大統領夫人と棺
7. 帰り道の途中

前作『ある種の熱』リリース以降、ソロ弾き語りからバンド編成に到るまで、精力的なライブ活動で培われたフィジカル感覚と、本来の魅力でもあるロードムービー的な歌詞世界が見事に昇華した作品に仕上がった。かねてよりフェイヴァリット・アーティストの一人に挙げている、ジョニ・ミッチェルの影響を感じさせる『ブラックバード』『雪原のコヨーテ』。サイケデリックな色彩と疾走感を備えた『ハリケーン・ビューティ』。ECMレーベル諸作品、デヴィッド・ボウイ&ブライアン・イーノのベルリン時代、更にはヘミングウェイ的な景観にも通じる内省的なインスト『Key West』『不在の海』など、多彩なスタイルでありながらも不思議な繋がりを感じさせる短編小説のような全7曲を収録。圧巻はタイトル・トラックの『大統領夫人と棺』に他ならない。屈強なリズム・セクションが牽引するアフロ・ファンク・ビートとアナログ・シンセの不穏なシーケンス。いわゆるポエトリー・リーディングとは明らかに異なる淡々とした独白の中で、現実と寓話性、その両極を往き来する一編のドキュメンタリーが展開する。これは今までの高橋徹也作品になかった社会的な批評性を含んだ強烈なメッセージであると同時に本作のハイライトと言えるであろう。(インフォメーションより)


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8th album special edition
大統領夫人と棺
2014 / TVCD004-5 / Man of Words/Man of Music

DISC-1 CD
1. ブラックバード
2. ハリケーン・ビューティ
3. Key West
4. 雪原のコヨーテ
5. 不在の海
6. 大統領夫人と棺
7. 帰り道の途中

DISC-2 DVD / Music Video
1. 大統領夫人と棺
2. Key West




9th album
The Endless Summer
2015 / TVCD 006 / Man of Words/Man of Music

1. The Orchestra
2. 微熱
3. サマーピープル
4. いつも同じところで
5. 夜明けのフリーウェイ
6. バタフライ・ナイト -Open End-

元々このアルバムは存在しないはずの作品だった。なぜならば実際にレコーディングに入る直前までシングル『The Orchestra』として制作がスタートする予定だったからだ。その時点ではまだ自分の頭の中に『The Endless Summer』というフレーズも、アルバムとしての構想もなく、まさかこれが夏をモチーフにした作品に発展しようとは夢にも思っていなかった。そんな折、共同プロデュースを担うベーシスト鹿島達也から、ファースト・アルバムに収録されている『バタフライ・ナイト』を、現在のメンバーで録音してみてはどうか、という思いがけない提案を受けた。この曲は自分にとって記念碑のような存在であり、今も重要なレパートリーとしてライブで歌い続けている。奇しくも来年はデビュー20周年という節目の年。バンドのコンディション、タイミング、あらゆる巡り合わせに導かれてこの計画は実現することとなった。そしてこの瞬間を境に自分の中で『The Endless Summer』という物語が生まれ、急速に動き出して行ったのである。
 

一年で最も好きな季節は?ときかれたら、春夏秋冬のどれでもなく「夏の終わり」だと答える。ただそれが暦の上での話かと言われるとそうではなく、そもそもそんな季節など存在しない。では「夏の終わり」が意味するものとは一体何なのか。それは「喪失感」である。子供の頃、日曜日の夜になると週末の楽しかった時間が終わってしまう気がして切ない気持ちになった。夏休みが終わる頃にもそれを感じたし、大人へと成長して行く過程で経験する友人や恋人との別れの時にもやはり同じものを感じてきた。昨日までそこにあったものが今はもうない。それが何だったのかもわからない。ただ確かにそれはそこに存在した、という感覚。それは言ってみれば過ぎ去っていくものへの郷愁であり、同時に新しい航海への予感でもある。そんな過去と未来の境界線上で、一瞬の火花のように輝きを放つのが、ここで「夏の終わり」と呼ぶもの、そして今回のアルバム・タイトル『The Endless Summer』ではないかと思っている。ここに収められた6曲は、互いの刻む時間軸を超えて、引き寄せられるようにして集まった、存在することのない景色の断片である。アルバムを聴き終えた時、長い旅の果てに垣間見たそれぞれの朝日を、見失った夜明けの続きを、一人一人が抱く内なるフレームの中に描いて欲しい。そう願ってやまない。


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10th album
Style
2017 / TVCD 007 / Man of Words/Man of Music

1. スタイル
2. シグナル
3. 新しい名前
4. 雨宿り
5. 曇ったガラス
6. Plaha
7. 夕暮れ星
8. 真夜中のメリーゴーランド
9. 花火
10. 八月の疾走

 

記念すべき10枚目のニュー・アルバム『Style』は、昨年2016年に制作をスタートさせ、メジャー・デビュー20周年の一環として記念リリースする予定だった。ちょうど夏を過ぎた頃だっただろうか。諸事情が重なりレコーディングを一時中断。そしてその先に続く20周年関連ライブや、自分自身のコンディションを考慮した結果、やむなく年内のリリースを断念することとなった。その甲斐もあってアニバーサリー・ライブは各所で好評を得て、東京・名古屋での特別公演「夜に生きるもの2016」については、過去最高とも言える動員のもと成功裏に終えることができた。そして年も明けて2017年。気持ちも新たにいざアルバム制作を再会。予定外の追加レコーディングも行い晴れてリリースの日を迎える。詳細については割愛するが、近年の書き下ろし曲から、ライブで鍛え上げた初音源化曲までを収録した、まさに高橋徹也のスタイルを辿る一枚と言えるであろう。そういった意味でこれは紛れもない最新作でありながら、現時点でのベスト・アルバムとも言えるし、更には21年目のセカンド・デビュー・アルバム『Popular Music Album Vol.2』だと思えてならない。素晴らしいバンドメンバー、鹿島達也、sugarbeans、脇山広介、宮下広輔と共に、どの曲も今しか作れない最高の音に仕上がったと思う。この熱い想いが、そして音楽が、皆さんのもとに届くことを心より願っている。最後に『Style』というタイトルを名付けた理由のひとつに、ジャズ・ミュージシャン、マイルス・デイヴィスの有名な言葉が頭にあったことを記しておきたいと思う。実はそれほど熱心なファンではないのだが、何かのおりにいつも背筋を伸ばしてくれる大好きな言葉だ。

 

For me, music and life are all about style. 

私にとって、音楽も人生もスタイルがすべてだ。

 

 

◎Best Album



夕暮れ 坂道 島国 惑星地球
~Ki/oon Records Years Best~
2012 / DQCL 416-7 / Sony Music Direct

DISC-1 CD
1. 真っ赤な車 
2. チャイナ・カフェ 
3. 人の噂 
4. 人の住む場所 
5. シーラカンス 
6. ナイトクラブ 
7. 愛の言葉 
8. MY FAVOURITE GIRL 
9. 真夜中のドライブイン 
10. バタフライナイト 
11. いつだってさよなら 
12. 新しい世界 
13. 犬と老人 

DISC-2 DVD
1. My Favourite Girl
2. 真夜中のドライブイン 
3. チャイナ・カフェ 
4. 新しい世界(6min Version)
5. 鏡の前に立って自分を眺める時は
出来るだけ暗い方が都合がいいんだ 
6. シーラカンス 
7. 愛の言葉 
8. 新しい世界(8min Full Version)
9. My Favourite Girl(TV SPOT) 
10. 真夜中のドライブイン(TV SPOT)
11. チャイナ・カフェ(TV SPOT)
12. 新しい世界(TV SPOT)
13. 鏡の前に立って自分を眺める時は
出来るだけ暗い方が都合がいいんだ(TV SPOT)
14. シーラカンス(TV SPOT)
15. POPULAR MUSIC ALBUM(TV SPOT)
16. 夜に生きるもの(TV SPOT)
17. ベッドタウン(TV SPOT)

たまにテレビを観ていて、知らないJ-POPアーティスト(アーティストとは思えないが)のベスト盤CMなんかを目にすることがある。「知らねー奴のベスト盤なんて誰が聞くんだコノヤロー!」なんて悪態ついてた自分が、まさかまさかのベスト盤をリリースしてしうのだから人生面白い。ただ、今のご時世、ベスト盤を出したいからって誰でも出せる訳もなく、権利を保有するレコード会社の投資に見合った需要がなければゴーサインは出ない。そこで現れたのがリクエスト投票形式により商品化が決定するこのベスト盤企画。おかげさまで皆さまの熱きリクエストにより晴れて製品化が実現。キューン・ソニー在籍時の音源に限定はされるけど本当に嬉しいプレゼントのような出来事だった。内容についても、未発表ヴァージョンやシングル・カップリング曲など、現在全く入手できない音源を含むツボを得たセルフ・セレクト。デザイナー木村豊さんによるパッケージングも本当に素晴らしいの一言に尽きる。このリリースを機に今までお世話になった全ての方々を思い返す良い機会にもなった。そう言えばマスタリングの時に初めて乃木坂ソニー・スタジオに行ったのだが、あまりに巨大でバブリーな感じが逆に居心地が悪かった。自分がレコーディングしていたのは乃木坂へ移転前の信濃町ソニー・スタジオ(通称・シナソ)時代。スタジオ施設内にある喫茶店で、オムライスとカレーがくっついた「オムカレー」をよく食べたなと、そんなどうでもいいことを思い出してしまった。

 

 

◎Live Album

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The Royal Ten Dollar Gold Piece Inn and Emporium
2012 / TVCD001-2 / Man of Words/Man of Music

DISC-1 DVD
1. ナイトクラブ
2. 美しい人
3. 悲しみのエコー 
4. Night Slider
5. 惑星
6. 不在の海
7. Praha
8. 雪原のコヨーテ
9. Key West
10. 夜明けのフリーウェイ
11. ホテル・スターダスト
12. 真っ赤な車
13. サンディエゴ・ビーチ
14. 帰り道の途中

DISC-2 CD
1. ナイトクラブ
2. 美しい人
3. Night Slider
4. 惑星
5. Praha
6. 雪原のコヨーテ
7. 夜明けのフリーウェイ
9. サンディエゴ・ビーチ
10. 帰り道の途中

2011年8月17日。南青山マンダラにて行われたワンマン・ライブ実況録音。収録曲のほぼ全てが当時アルバム未収録の新曲と未発表曲で構成されていることから、キャリア初のライブ・アルバムであると同時に高橋徹也の最新作とも位置付けられる極めて重要な作品。完全ノーMC、挨拶や曲紹介すらも一切ない、余計なものを全て削ぎ落とした緊張感あふれるライブ本編。時折、かすかに聞こえてくる波の音が繋ぎ合わせる、多国籍で無国籍なロードムービーのような歌詞世界。1996年のデビュー以来、長きに渡り高橋サウンドを支えてきた鹿島達也(b)、上田禎(key)という二人に加え、新たに菅沼雄太(dr)という強靭なミュージシャンのサポートを得て完成した一つの到達点とも言うべきライブ・パフォーマンス。(インフォメーションより)

 


◎Original Single

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My Favourite Girl
1996 / KSD2 1128 / Ki/oon Sony Records

1. My Favourite Girl
2. サマーパレードの思い出

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真夜中のドライブイン
1997 / KSD2 182 / Ki/oon Sony Records

1. 真夜中のドライブイン
2. 人の噂
3. バタフライナイト(Weightless Mix)

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チャイナ・カフェ
1997 / KSD2 186 / Ki/oon Sony Records

1. ナイトクラブ
2. チャイナ・カフェ
3. 最高の笑顔
4. ナイト・フライト

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新しい世界
1997 / KSD2 195 / Ki/oon Sony Records

1. 新しい世界
2. 悪魔と踊れ
3. 憧れられたい
4. ひめごと

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鏡の前に立って自分を眺める時は
出来るだけ暗い方が都合がいいんだ

1998 / KSD2 1184 / Ki/oon Sony Records

1. 鏡の前に立って自分を眺める時は

    出来るだけ暗い方が都合がいいんだ
2. ナイトクラブ(Jazz Version)

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シーラカンス
1998 / KSD2 1203 / Ki/oon Sony Records

1. シーラカンス
2. 空と海の間(昼と夜の間)

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愛の言葉
1999 / KSD2 274 / Ki/oon Sony Records

1. 愛の言葉
2. 音のない音楽
3. the garden


◎Analog

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REFLECTIONS - ep
2004 / VSEP-288 / VIVID SOUND CORP.

1. SUMMER SOFT SOUL
2. UNIVERSE
3. RED CURTAIN
4. NIGHT & DAY, DAY & NIGHT(DUB)


◎Private CD-R Album



a distant sea / 遠い海
2016 / Man of Words/Man of Music / TVCDR-3
 
1. 美しい人
2. The Orchestra
3. ブラックバード
4. 真夜中のメリーゴーランド
5. 雪原のコヨーテ
6. 対岸
7. 夏の出口
8. 大統領夫人と棺
9. 夜明けのフリーウェイ
10. 星の終わりに
11. 別れの朝 歓びの詩



TETSUYA TAKAHASHI
2016 / Man of Words/Man of Music / TVCDR-2
 
1. ストレンジャー
2. One Light
3. 意外な人
4. スウィング
5. 怒りを込めて
6. ナイトフライト
7. 音楽
8. inner garden
9. ユニバース
10. 花火



太平洋
2016 / Man of Words/Man of Music / TVCDR-1
 
1. La Noche Pacifica
2. in the mood
3. サマー・クルージング
4. 紅茶
5. もっとぎゅうっと
6. 国際人は電話をしない
7. グッドバイ グッドバイ グッドバイ
8. リンゴひとつ分の魔物
9. いつだってさよなら
10. 太平洋

Music Documentary
2001 / Tetsuya Takahashi

1. 音楽(Long Version)
2. Space Bossa
3. グッドバイ グッドバイ グッドバイ
4. リンゴひとつ分の魔物


◎Privato Cassette Tape Album

TETSUYA TAKAHASHI
2000 / Tetsuya Takahashi

1. One Light
2. ストレンジャー
3. 意外な人
4. スウィング
5. 怒りを込めて
6. 深海の残像
7. 音楽
8. inner garden
9. ユニバース
10. 花火

太平洋
2000 / Tetsuya Takahashi

1. La Noche Pacifica
2. サマー・クルージン
3. 紅茶
4. 国際人は電話をしない
5. in the mood 
6. もっとぎゅうっと
7. いつだってさよなら(Original Version)
8. 太平洋

浮いたままの家具
Live at B.Y.G.
2000 / Tetsuya Takahashi

1. 夜明け前のブルース
2. 雨宿り
3. 意外な人
4. もっとぎゅうっと
5. 勝手にしやがれ
6. 人の噂
7. 悪魔と踊れ
8. いつだってさよなら


◎Private DVD-R

ある種の熱 Short Films
2005 / Tetsuya Takahashi

1. 5分前のダンス
interlude カレーを食べる男
2. 夜のとばりで会いましょう

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