夏の終わりのガールフレンド | 夕暮れ 坂道 島国 惑星地球

夕暮れ 坂道 島国 惑星地球

高橋徹也 official Blog

 
 
高橋徹也です。
 
週末。楽しみにしていた定期ソロワンマン『夕暮れ 坂道 島国 惑星地球』vol.41 が無事終了。満員御礼。ご来場ありがとうございました。この日は事前の予告通り、夏の終わりのカヴァー祭りと題して、オリジナル曲とカヴァーを半分ずつ、全21曲をお届けしました。今回カヴァーの準備を進める中で、自分の好きな曲に再会できたことが何より楽しかったです。特にフリッパーズ・ギターなんて、ホント何十年振りだよ!っていうくらい久々にCDを聴いて。あれ?こんなに歌が調子っぱずれだったっけ(笑)なんて、微笑ましくも懐かしく耳を傾けました。ちょうど自分が二十歳前後の頃、バンドをやめて服飾の専門学校に通い始めたのと同時期に、渋谷系と呼ばれるブームがやってきて。ホワイト・ジーンズにボーダーT、アニエスbのカーディガン。そしてベレー帽(画家がかぶるもんだと思ってました)。ジャジーなコードにシニカルな歌詞。それまで自分がどっぷり浸かってきた埼玉のロックバンド・シーンとは明らかに違うカルチャーに、すっかり感化されてしまいました。俺も東京の専門学校行ってお洒落になるぞー!なんて一念発起して(入学金は自腹で)。今思えば大した行動力だったし、何かもう健気でしたね。
 
8/24(土)@lete カヴァー曲リスト
1. いつかここで会いましょう(カーネーション)
2. Big Bad Bingo(フリッパーズ・ギター)
3. 気分(フィッシュマンズ)
4. My Insatiable One(suede)
5. The Paris Match(The Style Council)
6. Golden Lady(Stevie Wonder)
7. ガールフレンド(the pillows)
8. like a lovesong(back to back)(the pillows)
9. 朝日のあたる道(オリジナル・ラブ)
10. Ride On Time(山下達郎)
 
 
それから数年経って、運良くソロ・アーティストとしてメジャーデビューが決まったのが1995年、23歳になったばかりの頃。デビューまでの育成期間と称して、事務所の仕切りでライブ活動も始まっていました。アレンジャーの上田禎さんやベースの鹿島達也さんと出会ったのはちょうどその時期。そんな折りに鹿島さんから「今度俺がサポートしてるピロウズっていうバンド見に来ない?」と誘って頂いたのが、確か1995年の渋谷クアトロでのワンマンで。正直に言うと当時はまだピロウズのことを知らなくて、プロのバンドの人ってどんなレベルだろう?ぐらいにしか思ってませんでした。記憶が正しければ映画の主題歌としてシングル「ガールフレンド」が発売された頃で、ファンの皆さんの間ではピロウズ第二期と呼ばれる時期でしょうか。特に何の期待もせず見に行ったライブでしたが、曲も演奏も最高にかっこ良くて、めちゃくちゃ嫉妬したことを覚えてます。そういうとこ先輩も後輩も関係ないんですよね。負けず嫌い。ライブ後、鹿島さん、上田さんに連れられて楽屋へ。そこで初めて山中さわおさんにご挨拶しました。そんな初対面の時から現在まで、山中さんの優しくて男気ある人柄は1ミリも変わってません。大好きな先輩です。そんな自分にとって所縁のある「ガールフレンド」をカヴァーしてみて、改めてグッとくるものがあったし、純粋にめちゃくちゃ良い曲だなぁと思いました。夏の終わりのガールフレンド。良き再会でした。
 
 
最終電車が過ぎた後
線路を歩いて帰る
二人なら遠く感じないよ
 
the pillows「ガールフレンド」より
 
 
あとがき
 
さて、今日は母の命日ということで、父と墓参りへ。先日のソロワンマンでは母のお気に入りだった「バタフライナイト」をはなむけのつもりで。もちろんライブ中はそんな話ノー・サンキュー。湿っぽくなりたくないからね。まあ良い演奏ができたんじゃないでしょうか。はい。素直じゃねーな(笑)そして次のソロワンマンが10月26日(土)に決まりました。その頃にはもう秋ですかね。またお会いしましょう!
 
10月26日(土) 下北沢 lete
高橋徹也ソロワンマン #42
『夕暮れ 坂道 島国 惑星地球』
出演:高橋徹也
開場18:30 開演19:30
前売¥3,000 当日¥3,300 (+1D)
■ご予約は公演日一ヶ月前より
 
 
それでは今日はこの辺で。
 
夏の終わりの始まり。
 
The Endless Summer
 
adios!
 
 
高橋徹也
 
 
 
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