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先日こちらの電車に乗車してきました。
いつもガラガラという評判はいかほどのものなのか。
東横線急行【Qシート】
渋谷(18:35)→横浜(19:07)
2024.5.29(水)乗車
2023年から満を持してサービスが開始された、東急電鉄の着席サービスのQシート。
たまプラーザ・長津田方面では、大井町始発というルートながらかなりの利用実績を見せていたようで、本丸の渋谷発の東横線にいざ2両組み込みで投入と相成ったのですが、ネットニュース等で言われている通り、乗車率がなかなか振るわないため、今回1両減車する措置がこの5月から取られています。
一体なぜその様な事になってしまっているのか。ネット記事で考察される理由と併せて、実際乗車して感じた問題点を挙げていきます。
まずネットで挙げられている問題点としては、
・該当列車が渋谷始発で他社線との直通でない事。
を挙げていましたが、これは個人的にはさしたる問題ではないかと。
この車両は通常はロングシート状態で使用する、京王ライナー等でも導入されているデュアルシートタイプの車両。
これをQシート仕様のクロスシート仕様にするには、渋谷駅の待機線に入線させ作業する必要があり、渋谷で一旦運用を打ち切るのは止むを得ない措置ではないかと感じます。
では集客が鈍化している原因は何があるのか。
それには東横線沿線に並ぶ駅名をみれば一目瞭然。
自由が丘・田園調布・武蔵小杉・日吉・菊名・横浜・みなとみらい・元町・中華街
この駅名をみて皆様は何を感じられますか。住むのに憧れの街の名前がズラリと並びます。
そう、この車両にはプレミアム(特別)感が圧倒的に足らないのです。
最近再び連携を強めている東急と関西私鉄の雄「阪急」。
どちらも創業者の理念から、鉄道敷設とともに都市開発を手掛けていたのは周知の事実。
田園調布と芦屋・宝塚が同じ様な街づくりになっているのは、お互いにリスペクトされた街づくりが進められたから。
となれば東横線に導入すべきだったのは、関西私鉄でみられる京阪や今後阪急京都線で導入される、リクライニングシートが並ぶ専用車両だったのではないでしょうか。
そうすれば田園調布発着の短距離利用でも、500円の座席指定料金を支払う方は出てきたかもしれません。
そんな短い距離で課金する人います?
と関東の方は思われるかもしれませんが、自分が実際京阪電鉄のプレミアムカーに乗車した際に、枚方市から京橋や淀屋橋までの短距離利用は度々目撃しています。
快適な車内環境を整えれば、お客様は付いてくるという好例を実現してほしかったのは本音ですが、この日の利用状況をみると途中の中目黒からの乗車もあり、中目黒〜日吉間は窓側が全て埋まる状態。
という事は1両に減車して乗車率が50%を保てる状態になったという事。
やはり課金しても座っていきたいという利用者層を存在する様で、しばらくこの形で様子見というのがQシートのスタンスなのかなという感触を得て、横浜で下車いたしました。
将来的にはリクライニングシートで横浜まで行けるようになれば、JRの湘南新宿ラインの強力なライバルになるのですが。
再度の車両改造を期待しています。