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キレ味抜群の豚骨醤油スープは、家系の新種ともいえる存在です。

町田家 新宿店

2023.4.29(土・祝)訪店


久々に新宿場外馬券売場の裏通りに、鮮やかな緑の看板を輝かせる町田家さんにおじゃましました。

看板にもある通り横浜家系ラーメンのお店なのですが、オーソドックスな家系を想像していくとちょっと違う印象を受けることになるのではないかと。


一般的な家系ラーメンのスープは、寸胴鍋で豚ゲンコツをじっくりと煮出してかなり粘度の高いスープを提供するお店が多い印象ですが、町田家はかなりさらさらで粘り気の少ないのが特徴です。


濃縮スープでも使っているのかと勘ぐってしまいますが、きちんとお店で煮込んでいるのは間違いないです。2~3軒隣まで強烈な豚骨臭を放っていたのでこの店の存在を知る事になったからです。


メニューはこちら。


今回はチャーシュー麺中盛(1,060円・訪店当時)をいただきました。


食券を購入し着席してから5分ほどで焼豚4枚載せの丼が到着です。

麺固め油多めのコールでしたが、鶏油が目視でしっかり確認できるほど透明な層を作り出し、このおかげでほとんど湯気が昇ってきません。長い時間熱々で食せる訳です。


麺は酒井製麺製のやや平たい中太麺。家系の基本をおさえています。

麺をひと啜り。スープがしっかり絡んできますが、醤油の辛味がビリっと舌の上をなぞっていきます。そして後から口の中いっぱいに香ばしい醤の香りが漂います。さらに追いかけてくる様にゲンコツのエキスである少しすえた特有の匂いがかすかにするスープを堪能していきます。


最初のひと口で刺激のあるスープなので、やはり家系では珍しい豚骨のワイルドさではなく、キレ味鋭いスープ自体の旨みを味わせるタイプがこの町田家の特徴でしょう。


脂身やや多めの豚肩ロース焼豚はトロトロ食感。最後の2枚は麺を先に完食して、粘度の少ないスープに浸して脂身を柔くした状態で一気にいただきました。

醤油のキレ味が際立つスープに、豚本来の香りが混ざり合いまさに至福の刻。最後は豚のうまみを堪能してスープ三分の一残して完食です。

スープも飲み切れたかもしれませんが、塩分の摂りすぎに配慮してこれでフィニッシュ。


家系の重厚さの中に、支那そばの様なクリアな感じのスープを求めたい方にはオススメのお店です。

バスタ新宿からも徒歩5分。お近くにお立ち寄りの際はぜひお越しください。