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2022.6.28訪店
2022年善光寺御開帳に合わせて訪れた長野市で、
夜にラーメンを食べに行こうと思い、立ち寄ったお店がこちら。
まさに善光寺門前の権堂の繁華街、飲み屋街の一角にあるのがこちらの白水さんです。
メニューを観て驚き。今どき中華そばが並盛りで550円。大盛りでも650円という金額。
東京ではあり得ない金額です。
今回は呑んだ後という事もあり、オーソドックスに中華そばの並を注文。年配の女性がおひとりで厨房に立たれていました。
出てきた一杯は呑んだ後に嬉しい鶏ガラの優しいスープ。
醤油ベースのトゲトゲしさを感じさせない仕上がりでした。豚骨醤油の濃いめのスープに馴れていると、ちょっと物足りないかな。と感じますが、たまにはこういう一杯も良いものです。
麺は細ちぢれ麺ですが、芯の残る仕上がりで、茹ですぎてふにゃふにゃになっていないのが好印象。
厨房をよく観ると普通のずん胴ではなく、中華鍋に少量の水をその都度入れて茹でている様。この茹で方が麺の歯ごたえを実現しているのかもしれません。
麺の上に並ぶチャーシューも、サクッと噛みきれる歯ざわりが優しい。脂身のない豚ロース肉を使用してますが鶏チャーシューに近い味わいも感じます。
普段だと物足りない味わいかもしれませんが、呑んだシメにはちょうど良い一杯。
調理が終わったおかみさんと話をしましたが、失礼ながら御年齢を伺うと御歳83歳。
厨房に立たれている際に腰や背中が一切曲がっていらっしゃらなかったので、そこまでのお歳とは思いませんでした。
ラーメン一杯を造る姿勢と年月(経験)が、この味わいに滲み出ているとしたら納得の一杯です。
一生に一度は善光寺参り。と言わず、何か人生に感ずる所があったらまた長野へ。
善光寺をお参りすると共に人生の味が出ている、こちらの一杯をまた噛み締めに行きたいと思います。

