不動産投資家の皆様の中に物件を楽待で選定している方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
私自身に関して言いますと、楽待は参考にこそすれ、本気で購入を考える対象ではありません。
楽待は本気で投資を考えているわけではない人が投資を夢想するか、あるいは本当のプロ投資家が「私のノウハウを駆使すればこの物件で利益を出せる」と考えて購入するかという用途に使われるものだと私は感じています。
つまり、大多数のサラリーマン投資家には無縁のものではないかと考えています。
なぜなら、サラリーマンが副業としてやる不動産投資の場合、パートナーシップを組む投資用不動産物件取扱業者の存在が非常に重要だからです。
不動産のディベロッパーであり、賃貸管理の会社も持っているという会社が自社ブランドの物件を現オーナーから買い戻して売主となった築浅中古ワンルームマンション、というのが今のところ私の考える取り組みやすい物件です。
それに、誰が見ても素晴らしいような物件は楽待にいつまでも掲載されていることはなく、すでに「物上げ」と呼ばれる業者が持っていっているはずです。
だから、楽待に条件が良すぎる物件が出ていたら、疑ってかかるぐらいのほうがいいと思います。
問い合わせてみてもいいと思いますが、個人情報を知られたくないという方はちょっと二の足を踏んでしまうかもしれませんね。
さて、前置きが長くなりましたが、今日は私が楽待で見かけた謎の物件について書きます。
あまり業者さんの名前を出してしまうのはよくないかなあと思うのですが、この物件が紹介されているページのリンクを貼っておきます。
都内で利回り9.97%というのもなかなかですが、それは楽待においてはそこまで珍しいことではありません。何と言っても目を引くのは板橋区にある三田線の西台駅から徒歩9分の1Kにして13万3000円の家賃というところです。
確かに2017年築と物件は新しいし、広さも25㎡超、SRC造の総戸数131戸ということで条件はかなり良さそうではあります。
しかし、いくら何でもその場所のその広さで家賃13万3000円はないでしょ。
私はどうしても気になったので、この物件を扱っている業者さんに問い合わせてみました。
すると、さらに謎が深まる回答を得ました。
この物件にはサブリースの会社が2社入っていて、実際に入居者が払っている家賃は7万5000円だというのです。
これ、意味わかりますか?
私には全く意味がわかりませんでした。
サブリース、つまり業者がオーナーから物件を借り上げて入居者がいようといまいと一定の家賃を保証するという形態の契約になっているのに、入居者が支払っている家賃を上回る料金をオーナーに払っているのです、しかも2社が。
当然ですが、通常のサブリースは入居者が支払う家賃よりも低い金額を家賃保証の金額として設定しています。
サブリース契約で保証される家賃の範囲は大体入居者の支払額の76%~90%と言われています。
しかし、このケースでは入居者の支払額の177%の家賃が保証されているのです。
一見してあり得ない契約ですよね。
私は仲介業者に「このサブリース業者は何でそんな意味不明なことをしているんですか?」と聞いてみましたが、仲介業者の方もわからないと言っていました。
この物件、問い合わせはそこそこ来ているのではないかと思われますが、この物件を私が知ってから2週間経過した現時点でまだ楽待に掲載されています。