こんばんは。
今日はイタリア中央部ワインの2回目です。
この地方、特にトスカーナのワインで忘れてならないのは、なんといってもキャンティですね。
キャンティはイタリアで最も人気のある赤ワインと言ってよいと思いますが、3段階の格付けがあります。
下から、
- キャンティ
- キャンティ・クラッシコ
- キャンティ・クラッシコ・グラン・セレッツィオーネ
元々は現在のクラッシコの地域でキャンティは造られていました。
しかしキャンティの人気が上がって供給が足りなくなり、さらに周辺の生産者達も「俺たちにもキャンティを造らせろ」と主張。
結果、昔からの生産地をキャンティ・クラッシコに変更、その周辺地域をキャンティとして原産地呼称地域を拡充しました。
しかし畑の条件や日照量なども異なるため、二者の酒質や品質はかなり違います(値段もね)。
大雑把に言うと、キャンティは軽め、クラッシコはしっかりした味わい。
おいしいキャンティを飲むなら、クラッシコがおすすめです。
今日のワインはキャンティ・クラッシコ、コルティブオーノはこの地方で最も歴史のある生産者の一人です。
生産者
バディア・ア・コルティブオーノ
ワイン名
キャンティ・クラッシコ・ロベルト・ストゥッキ
生産地
イタリア トスカーナ州 キャンティ・クラッシコDOCG
ヴィンテージ
2019(とても良い年)
品種
サンジョヴェーゼ100%
アルコール度数
13.5%
テイスティング
中程度のルビー色。
強い香りで、クランベリー、レッドプラム、ドライハーブ、クローヴ、コーヒーの香り。
辛口、高い酸味、やや多い粗いタンニンのミディアムボディ。後味はやや長い。
抜栓初日は酸味が高すぎる印象でしたが、2日目はグッとバランスが良くなりました。赤系の果実味とオークのフレーバーがよく溶け合っています。果実の甘さと樽の穏やかなビターさが残る後味が魅力的です。
評価
⭐️⭐️⭐️(とても良い)