こんばんは。
すっかり晩秋の趣ですね🍁
今回から少しばかりボルドーを飲んでいきたいと思います。
ボルドー、ここですね
すぐ西にある大西洋からの影響を受けて、ボルドーは一年を通して比較的雨が多い地域です。
雨が多いということは、カビが発生しやすかったり、寒かったり、日照が足りなかったりと、ブドウ栽培にとって良いことではありません。
また、ブドウの開花期や収穫期に大雨が降ると、収穫量や品質に致命的なダメージを与えます。
逆にそういった時期に雨が降らなければ、良いブドウが期待できます。
実際には雨が多く降る年もあれば、あまり降らない年もあるので、ボルドーは年によるブドウ(=ワイン)の出来/不出来が大きい地域と言えます。
そこでボルドーの人たちは、昔から開花や収穫期が異なる複数のブドウを栽培し、ブレンドしてワインを造ることにしていました。
早く開花して早く収穫できるメルローと、遅く開花して遅く収穫できるカベルネソーヴィニョンです。
どちらかのタイミングで雨が降ったとしても、もう一方では降らないかもしれないので、分散してリスクを減らすことにしたんですね。
異なる品種のブドウからできたワインをブレンドすることによって、ワインに複雑さがもたらされるメリットもありました。
こういうわけで、ボルドーの特に左岸と言われている地域の赤ワインは、主にカベルネソーヴィニョンとメルローのブレンドでできています。
地域の話は次回にでも。
今日のワインは2015年の「リアルワインガイド」誌で旨安大賞を受賞した赤です。
生産者
Château La Croix Blanche
シャトー・ラ・クロワ・ブランシュ
ワイン名
Bordeaux 2016
ボルドー 2016
生産地
フランス ボルドー地方 ボルドーAOC
ヴィンテージ
2016(秀逸な年)
品種
カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー40%
アルコール度数
13.5%
テイスティング
濃いガーネット色。
やや強い香りで、レッドプラム、ブラックベリー、ブルーベリー、コーヒー、スモークの香り。
辛口。中程度の酸味、中程度で柔らかいタンニンのミディアムボディ。後味は短い。
穏やかな酸味と軽やかな果実味がバランスよくまとまっていて、後味に果実のほのかな甘さも感じられて飲みやすいです。一方、香り・味ともスモーキーなコーヒーフレーバーが強くて、溶け込んでいないのが邪魔に感じられます。しかし安いカベルネにありがちなピーマン的な青さもなく、コスパ高いです。
ポイント
88
話題の「イカゲーム」見たさに、ネットフリックスに入ってしまいました
たしかに面白いんだけど、見てると時々つらくなるな、あれ。
人間の醜さが容赦ない