今シーズン5勝目のジャスティン・トーマスを解説します! | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

今シーズン5勝目のジャスティン・トーマスを解説します!

アメーバ「スイング解説(井上プロ)と使用クラブ解説(マーク金井さん)も!」

 おはようございます!今週は東京にいて秋や冬のキャンプの準備とかして
 います。週末は、練習場でデータ解析レッスンをやってました。コースと
 違って2時間ゆっくりデータを検証できますからね。

 練習場では必要に応じてスイングのレッスンもやっていますよ。長年有名プロの
 レッスンをたくさん見て来たので、皆さんのレッスンの共通項をまとめてジュニ
 アに伝えるようにしています。

 今回は、「腰の回転不足による手打ちの子」が多かったようです。インパクトで
 クラブを腰の回転で引き込んでくるのはすべてのコーチのセオリーです。腰の
 回転を止めないようにしてくださいね!







アメーバ「結構曲がるだけど、トーマスはとにかくショートゲームが上手い!」

 ちょうどジャスティン・トーマスのデータがアップされていましたので解説します
 ね。(井上星一郎プロにも解説をお願いしました。)

 その最終日のトーマスのダイジェスト動画をネットでみました・・・

 24歳のトーマスは、3日目に8アンダーをマークしてトップに立った最終日も
 5アンダーをマークして3打差でツアー5勝目を挙げました。2打差のスピー
 スが最初にバーディー、イーグル、バーディー、バーディーとロケットスタート
 で4ホールトップに立ったのですが、その後落ち着いて逆転しました。

 本人曰く「今週は4日間でボギーが2つしかなかったからいいゴルフができたと思う。
 レベルアップしたと思うよ!」と話すくらいの安定感が素晴らしいですね。

 結構、序盤に曲げてバンカーとかラフに入れるんですが、とにかくリカバリーのショ
 ートゲームが上手いのでボギーを叩かないですね。

 さらに、パターがいいので返しの2mとか5mとか入れまくっています。(彼のパター
 の記事は、前回紹介しましたね)

てんとうむし「1年位前、ジャスティントーマスはがパッティングでトラブルを抱えていた」

 そして持ち球の軽いフェード系のティーショットは、徐々にフェアウェイを捉えて、
 後半調子が上がってくると飛距離を生かしてピンに絡めてバーディーラッシュとなり
 ます。

てんとうむしJustin Thomas holds off Jordan Spieth for 5th PGA Tour win this season



アメーバ「どちらかというと熱く、少し怒りながらプレーするようにしています」

 彼の優勝後のインタビューを抜粋して紹介すると・・・

「最終日は、スピースがいいプレー(4ホールで5アンダー)していたので、これは
 ダメかな?と思ったんだけと、その後上手くプレーできた自分を褒めたいね。」

「PGA選手権で優勝した後だったから、今週はナーバスになった。でも、以前よりも
 自分はタフになったと思うよ。大観衆の中でもたくさん深呼吸をして落ち着いてプレ
 ーできたからね。」

「僕は、熱く燃えてプレーするスタイルなんだ。それはこれからも変わらないよ!さて、
 後プレーオフシリーズも2試合残っているからね!そういえばルームメイトが入れ替え
 戦でシード権を獲得したんだ!帰ってからそれもお祝いしなくちゃいけないね!」

 と話していました。

てんとうむしWhat Justin Thomas said after winning the Dell Technologies Championship



アメーバ「データを解析すると特筆すべきは6番アイアンのインパクト!」

 さて、次にデータ解析ですね!彼のデータを解析すると特筆すべきは6番アイアンの
 インパクトですね!

 6アイアンのヘッドスピードが44.2m/sですから!一般アマチュアのドライバー並です!
 ボールスピードが63.2m/sは、女子のトップ選手よりも速いです!

 さらに、インパクトロフトが16度!(6アイアンのロフトは31度ですからかなりのハンド
 ファーストで当たっています。)

 ※6番の打ち出し角度が11.4度?ってのが気になりますね・・・これは数値的におかしい
  かな??可能性あるとすればフェースのすごく下で打っているかも?

  ※この辺の数値に関しては、マーク金井さんのコメントです。
 
 この角度で5.5度ダウンブローに打ってスピンロフトが21.5度は、中学生のジュニアがドラ
 イバーをこすった時のインパクトの数値と変わんないですね・・・

 キャリー192ヤード、ビシッと止まって199ヤード先がターゲットです。凄すぎますね!

 クラブパス1.5度カット、フェースアングル1度クローズです。スピンアクシス0,1Lはほ
 とんどストレートの6400回転は理想的なスピン量です。(アイアンのスピン量は、番手×
 1000回転)

 ドライバーもビデオで見たようなフェードボールです。数値もこんな感じです↓

てんとうむしJUSTIN THOMAS – TRACKMAN NUMBERS
 





アメーバ「さらに、スイング解析を井上プロにお願いしました。」

「いまやPGAツアーのスリーJとなったジャスティンですが、長身のわりにドライバーの
 アタックアングルがポジティブです。

 スイングを見ると最も特徴的なのは左足が宙に浮いていることです!これによってポジ
 ティブなアタックアングルを確保すると同時にインパクトに向けてグリップの減速率を
 上昇させて、クラブスピードを上げているのです。

 こういった動きは”パラメタリックアクセレーション”といい、女子のアレクシス・トンプ
 ソンなどの飛ばし屋によく見られます。

 先日の河口湖キャンプで中井プロにも同様の動きを試してもらったら突然320ヤード!(笑)

 だそうです。飛ばし屋の共通項で腰の回転いいですね!





JUSTIN THOMAS 120fps SLOW MOTION DTL IRON GOLF SWING


アメーバ「最後にマーク金井さんのクラブ解説も書きますね!」

 このデータを見る限りですが、一番気になるのは「ドライバーのシャフトだけが
 軽いということです。」

「フェアウェイウッド類は80g〜90g台を使っていますが、ドライバーは60g台で
 すね。確かにTX(ツアーX)という硬いシャフトですが、アマチュアでも使っている
 ような軽さです。」

「というか、日本のプロはちょっとシャフトが重すぎる傾向にあります。 」

「それからウェッジだけs400とうのも感性を大切にしてるんでしょうね。ウェッジの
 ロフトもカスタマイズしています。」

 ということです。マークさんにはクラブの最新のデータ解析の話も聞いて来たので次回
 のブログで紹介しますね!

 それでは、忙しくて3日間かけて書いたのでこの辺で終わりにしまーす!


てんとうむしWinner's Bag: Justin Thomas, Dell Technologies Championship




JUSTIN THOMAS 120fps SLOW MOTION FACE ON DRIVER GOLF SWING


★ AJGAジュニアゴルフキャンプ日程およびAJGA参加のご案内↓
★2017年9月16日(土)~9月18日 (祝)
  2017河口湖秋のキャンプ(9/16:鳴沢ゴルフGC、9/17:富士桜CC、9/18:朝霧CC)
★2017年9月29日(金)~10月7日 (土)
  2017タイアアマチュアゴルフ選手権(バンコク:パンヤインドラGC)
★2017年10月21日(土)~10月22日 (日)
  宍戸ヒルズデータアナライズキャンプ(茨城県宍戸ヒルズCC)
★2017年10月30日(月)~11月5日 (日)
  2017タイジュニアゴルフ選手権(ホアヒン:ロイアルホアヒンGC)
★2017年11月11日(土)~11月12日 (日)
 2017AJGA岡部チサン美里コース秋のライダーカップ
※初めて参加のジュニアのお問い合わせは magicjga@gmail.com
08012585341 まで