スコッティ・キャメロンが最新のパターについて語った。(下) | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

スコッティ・キャメロンが最新のパターについて語った。(下)

アメーバ「アダムスコットのパッティングの哲学についての変遷を教えてください。」」

 (上)からの続きです・・・

ーGW 「アダムスコットの話ですが、彼は2003年にトゥーアンドヒールのブレードパター
 でPGAチャンピオンシップを優勝しました。その後、彼は、マレットタイプに移行して、
 現在ではブルームスティック(長尺:ホウキ型)のマレットを使っています。されに現在
 で ハイMOI(高慣性モーメント)タイプのマレットを使用中ですね。彼のパッティング
 の哲学についての変遷を教えてください。」

ーSC 「彼(スコット)と彼の父親も含めて彼らはシンカー(機械とその部品を修理し実験す
 ることを楽しむ人)です。実際にオフシーズンにオーストラリアに戻ると工房にたくさんの
 パターを持ち込んで、父親といろいろとやっているようです、でも、試合に戻ってくると何
 も変わっいないようにいつも同じです、でも、実は常にパターをよりよくしようと色々やる
 のが好きなのです。」

 「パターの名手でもあるブラッドファクソンも、年に3回は私の工房に来て、どうすれば
 もっと良くなるのか?質問して帰ります。スコットも今年もここに来て、何かもっと良く
 なるものはないかと聞きにやってくるでしょうね。」

「スコットに渡した「Rev 10 パター」について話しましょう。「Rev 10」と言うのは、
 「revision No.10」と言う意味で、彼のために10回目に作り直したパターだと言うこと
 です。それがフォーチュラー6Mという製品になりました。」

「スコットの向上心に刺激されて作ったこのパターは、私の中に彼の哲学が詰まったもの
 です。私に中でも安定性を達成したパターとなって完成して、芯を外したオフセンター
 ヒットした時にも安定した転がりを得られるパターができました。」



アメーバ「1年位前、ジャスティントーマスはがパッティングでトラブルを抱えていた」

 ーGW ジャスティン・トーマスは、1年前までトゥーアンドヒールのブレードパター
 を使っていましたね。でも、1年位前にあなたは、彼がパッティングでトラブルを抱えて
 いると話していました。今では、マレットタイプのパターに変えてその後、PGAチャン
 ピオンシップを含むツアー4勝を挙げています。

ーSC 「彼はオープン&クローズのアークのストロークが好きなんだ。それはいいことだね。
 でも、彼が育った時代のマレットパターは全てフェースバランスパターでした(オープン
 &クローズのストロークに向いていない)」

「そこで、「a .5 neck, 」と言われるショートネックのフォーチュラーパターを作りました。
 それがフォチュラー5Wとして作ったモデルです。アークストロークのためにシンプルに
 作ったパターです。」

「トーマスは、アークストロークと長いバックラインのパターを好みます。それが彼のブレ
 ードパターとマレットパターの 性能を1つにするパターを作るきっかけになりました。
 そのために、我々は、彼がブレード(ニューポート2)とショートネックのマレットパ
 ター(フォーチュラー5W)を交互に打つ様子をハイスピードカメラに撮ったです。」

 その違いを研究した結果、マレットパターの方がターゲットを狙いやすくストロークし
 安い気がついたんです。彼も”全てのマレットはフェースバランスでないといけない”と
 いう概念を変えることができました。」



アメーバ「今後、ショートネックのマレットパターは増えるのか?」

ーGW もし、今後(ショートネックの)マレットパター増え続けるとすれば、それは
 今後のトレンドとなるのかな?それも何故今まで流行らなかったのかな?

ーSC 「20年前に我々がパッティングのフェースバランスの解析にハイスピードカメラを
 導入した時には、みんなストレートトゥストレートのストロークにこだわっていた。もし、
 パターのシャフトを地面に対して90度の角度で差すことが許されるなら、我々は、顔の真
 下でストロークが可能となり、ストレート軌道のストロークが生きてくると思います。」

「でもUSGAのルールでは、シャフトは地面の垂直に対して少なくとも10度の角度をつけて
 差さなければいけないルールになっているんだ。最大でもライ角は80度となっている。
 ということは、ストロークは、インサイドトゥインサイドのアークを描くことになる。
 それもフラットなライ角になればなるほど大きな弧を描くことになりますね。」

「そこで、我々はパターをアークストロークに合わせようとしているところなんです。ストレー
 ト軌道に未だにこだわる人もいるけど、そうするには、どこかで無理してストロークを
 調整する必要性が出てくることになる。シャフトがインサイドに入ってこようとするのに
 まっすぐ引くような動きを強いられます。それはパターと戦っているようですね。
 そうではなくて、ストロークに合わせたパターを作れば、自然とフェースローテーション
 とアーク軌道になります。」

てんとうむしScotty Cameron talks Justin Thomas, trends in mallets and more


 
 ということで最新のスコッティキャメロンのインタビューをお届けしました。いかがだった
 でしょうか?

 パッティングに関しては、ヘッド軌道などの動作解析だけでは、上達が難しく、たとえ
 変わった動きであっても、再現性が高ければそれはそれで構わないというのが、キャメ
 ロンたちの考えのようです。

 ハイスピードカメラで細かく分析して、いい状態を常に研究しているのですね。皆さんも
 「セットアップ」、「目の位置」、「パター」の3つの要素を研究してみるのもいいで
 しょう。

 でも、日本で研究が一番遅れているのは、この分野かもしれませんね。。。



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★2017年9月29日(金)~10月7日 (土)
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