京阪祇園四条駅付近の今昔 | 鉄道で行く旅

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先日の土曜日に京都の京阪電車祇園四条駅付近を歩いたときの記録です。

今回は1987年(昭和62年)に撮影した京阪本線三条~七条間の地下化直前の画像との比較です。

淀屋橋から特急洛楽の自由席で祇園四条駅へ。(スマホで撮影)

 

乗車時間ギリギリだったため、自由席に空きがなければプレミアムカーに移動(車内で直接購入)するつもりでしたが、淀屋橋駅発車の2分前でも、まだ自由席が空いていました。淀屋橋駅発車時に窓側だけが満席になりました。(スマホで撮影)

 

京阪電車の三条~七条間(塩小路)の地上時代の地図です。

 

以下は、祇園四条駅付近の現在の地上と昔の京阪電車四条駅付近の景観比較です。

鴨川の四条大橋の東側の四条大橋交差点です。当時の旧3000系の京阪特急と四条の踏切です。これよりも前に京都市電四条線がまだ走っていたときには双方の架線が交差している関係で踏切遮断機を設置することができず、京阪の交通係(←たぶん)が道路交通を遮断する業務(人間による交通規制)を行っていました。

LeicaM6 Summilux50mm/f1.4 (1987年2月8日)

 

【参考画像】

これは七条駅ですが、京阪電車と京都市電のダイヤモンドクロスでの京阪社員(交通係)による交通遮断風景です。踏切小屋の前で旗を広げているのが交通係です。交通係が旗で遮断するだけではなく、電車の通過時には周囲の柱に取りつけられていた警報ベルが「♪ジリジリジリ・・」という感じの大きなベル音を鳴らしていました。電車は1300系です。(コニカC35で1974年頃に撮影)

1972年に廃止された京都市電四条線(祇園・1972年 ミノルタハイマチックE)

 

2019年現在の四条大橋交差点です。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)・・・ただしM10-PのレンズセットはX氏からの借り物です。今回、35mmレンズを装着したのは私の記憶違いによるものであり、昔の画像をスキャンしたときに、昔の撮影レンズの焦点距離は35mmではなく50mmレンズだったことに気がつきました。気がついたものの「後の祭り」というところです。

 

左側が四条駅(現在の祇園四条駅)の地上時代の上りホームで、右側は元々は四条通の北側にあった下りホームが地上時代の末期に四条通の南側に移転した後の姿です。下りホームの裏側が京都南座の場所でした。

LeicaM6 Summilux50mm/f1.4 (1987年2月8日)

 

四条通と団栗通(東西方向)の間の川端通(南北方向)の四条駅跡地から見た京都南座方面です。川端通の三条~塩小路の間は京阪の地下化の後に地上線跡を利用して延伸されたものです。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

団栗橋から見た京阪の四条駅と京都南座です。

LeicaM6 Summilux50mm/f1.4 (1987年2月8日)

 

現在の団栗橋から見た京阪の四条駅跡(現在は地下にある祇園四条駅の上)と京都南座などです。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

【京都・南座】に関連する画像です。

1999年に淀屋橋駅で撮影した京阪8000系による「南座シアターライナー」です。(富士フィルムのFinePix700で撮影)

 

団栗踏切で撮影した下り普通電車(京阪1000系)です。

LeicaM6 Summilux50mm/f1.4 (1987年2月8日)

 

現在の団栗通と団栗踏切跡です。右上は京阪の旧線跡の一部を利用した歩道です。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

松原通の松原橋から撮影した松原踏切を通過する1900系(一般車格下げ後)です。

LeicaM6 Summilux50mm/f1.4 (1987年2月8日)

 

現在の松原通の松原橋から撮影した松原踏切跡付近です。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

遠くに五条駅(現在の清水五条駅)の少し曲がった上りホームが見えていますので、松原踏切から五条駅を向いて撮影したと思われる旧3000系の三条行特急です。

LeicaM6 Summilux50mm/f1.4 (1987年2月8日)

 

その松原踏切跡の北側の歩道と川端通です。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

初秋ですので、イチョウの種子であるギンナンが目立ってきていました。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

「鮒鶴」は明治3年(1872年)創業の料亭旅館でした。現在は、大正14年(1925年)に竣工した旧館と、昭和9年(1943年)に増築された新館が連なる五層楼閣建築をリノベートして「京都鴨川リゾート」という名の婚礼およびパーティー施設に転換しているようです。私は、似たような業態転換をしている桑名市の「ザ・フナツヤ」を連想しました。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

玄関の意匠などは昔のままです。この建築は文化庁よる登録有形文化財(建造物)に指定されています。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

ここから、木屋町を歩いて祇園四条駅まで戻ります。

本家たん熊・本店です。昔に一度だけ利用したことがあります。業者から饗応を受けたのではなく、先輩にごちそうしてもらったときのことでした。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

京都一の「水炊き」の名店といわれる老舗料理屋の「鳥彌三(とりやさ)」です。ちょうど部屋の畳の入れ替え業者の軽トラが店の前に止まっていました。ここも「たん熊」と同様に一度だけ入ったことがあります。この鳥彌三の店舗の建物は天明8年(1788年)の「天明の大火」の直後に建てられたものです。京都の老舗らしく部屋の数が限られているのに、部屋の相客を取らない経営方針だったと思います。

また、鶏の「水炊き」は博多が有名ですが、元々は長崎料理が起源のようです。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

高瀬川沿いの並木も少しばかり秋色になり、彼岸花も咲いていました。

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

 

先日の大雨のためか鴨川の水量が増えていました。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。(鴨長明の方丈記から引用)

LeicaM10-P Summilux35mm/f1.4ASPH. 6bit (2019年8月31日)

(「京阪三条駅の今昔」につづく