秋の関西1デイパスの旅(2018年)の貴生川編です。
八日市駅を後にして貴生川駅に向かいます。
思い出してみると八日市~貴生川間に前回乗ったのは昭和時代末期の1988年のことでした。このときはLE10形のレールバスが活躍していました。
木下利玄の短歌を思い出しました。
曼珠沙華咲く野の日暮れは何かなしにきつねが出ると思ふ大人の今も
駅の周囲には何もない京セラ前駅です。少し離れた北東部に京セラ滋賀蒲生工場があります。また、東側には布引工業団地があり、その中に京セラ滋賀八日市工場もあります。
元西武401系を改造した近江鉄道800系です。
私が乗車した車両も800系でした。昔の西武らしい窓配置がそのまま残っています。
同じ元西武鉄道401系の近江鉄道820系は、まだ西武鉄道時代の正面顔が残っています。(2017年3月)
日野~水口松尾の間にある清水山隧道に入りました。
この清水山隧道の竣工は1898年(明治32年)で、この区間の開業年の1900年(明治33年)が供用を開始した年だと思います。
近江鉄道は旧彦根藩士や近江商人が中心に作ったといわれる古い歴史を持つ鉄道です。
ついでに記しておきますと、昔の近江鉄道の地元での略称は「近鉄」でした。それと、私も実物を見たことがありますが昭和時代の近江鉄道バスのバス停の標識には「近鉄バス」と書いてありました。
やや人里を離れたところも走る近江鉄道です。
つい先日歩いた杣川と繋がっている野洲川を渡ります。
定刻どおり貴生川駅に着きました。
たまたま貴生川駅で見た信楽高原鉄道の「忍びトレイン」です。
1987年に撮影した国鉄信楽線から一旦はJRに転換したときのJR信楽駅時代の風景です。
LeicaM6 Summilux-M 35mmF1.4 Kodachrome64
貴生川駅では、前回は時間の都合で立ち寄れなかった草津線の柘植方(隣駅は甲南駅)にある御庄野橋梁を見に行きました。
JR草津線の御庄野橋梁です。農道のようなとことにあるとは思えない立派な橋梁です。
御庄野橋梁の内部です。この区間の開通は1890年(明治23年)です。貴生川~柘植間は電車の運行本数が少ないため走行写真の撮影はあきらめました。
JR草津線の貴生川駅から「青大将」の113系に乗って草津駅に向かいます。
(つづく)