黒部ダム駅で撮った関電トロリーバスの後ろ姿です。
トロリーバス(無軌条電車)は集電用と帰電用のポールが必要なためダブルポールです。現在の電車や電気機関車の場合、変電所への帰線電流はレールを流れています。大昔は『電気鉄道』でもレールを使わずにポールと架線で帰線電流を変電所に送っていたためにダブルポールの時代があったのです。
ということで、今回の旅の一番の目的だった関電トロリーバスへの人生2回目の乗車は『これにて一件落着』です。
この後は、台風が接近していることもあり、遠い道のりを通って自分の身体を素早く回送しなければなりません。
取り敢えず黒部ダム駅から222段の階段を上り、展望台から黒四ダムを撮影しました。
222段の階段をマイペースで上って行く途中の50段目あたりのとき、私と同年代ぐらいのご婦人方にあっさりと追い抜かれました。
ところが、150段目ぐらいの地点で、そのご婦人方がバテバテの『京終(きょうばて)』(←オヤジギャクそのものです)になっていらっしゃり、私が先に222段目のゴール地点を通過してしまいました。
「蟻の熊野参り」ではなくて「蟻の黒四ダム巡り」というところでしょうか。黒四ダムの展望台から降りてきた道を振り返って撮影しました。
歩いているときは、こんな場所だとは思いませんでした。
黒四ダムのアーチの上を横断して黒部湖駅に向かっています。
黒四ダムの下流です。
黒部湖駅側から見た黒四ダムです。左上が黒部ダム駅の上の展望台です。
黒四ダムの上流のダム湖です。
黒部湖(1,455m)から黒部平(1,828m)に向かう黒部ケーブルカーです。全線トンネル内のためフラッシュ撮影は禁止です。
黒部平(1,828m)から大観峰(2,316m)に向かう立山ロープウェイです。このロープウェイだけは空いていました。
ロープウェイは、降雨状態の下、雲の中を進んでいく状態だったため、窓からの撮影は不可能に近いものでした。
大観峰(2,316m)の展望台から見た黒部側の山々と立山ロープウェイ(左下)です。
身体を「回送」するための移動なのに、つい楽しんでしまう山の景色です。
私は『出家』の身ではないものの、西行法師の「心なき身にもあはれは知られけり・・」の和歌を思い出しました。
一足早い秋の深まりを感じた立山の雄大な風景でした。
(つづく)