古市古墳群を巡る(南コース)後編 | 鉄道で行く旅

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古市古墳群を巡る(南コース)の後編です。

この日の古墳巡りの帰りに古市駅の側線を見たら、再び6020系のラビットカー塗装車が側線に入ってくるところでした。2度目の中休勤務か?

 

羽曳野市の野中寺から藤井寺市にある仁賢(にんけん)天皇陵古墳まで歩きました。

仁賢天皇陵の拝所です。正午過ぎになり、さらに気温が上昇しました。

 

前方後円墳の仁賢天皇陵古墳の墳丘長は122mですが、現在の古墳は部分的に変形しているのではないかと言われています。

 

ここから先の古墳巡りの画像は全て羽曳野市内で撮った画像です。

あまりにも暑いため、羽曳野市の峰塚公園の木陰でしばらく休憩しました。画像は近鉄バスです。

 

前方後円墳の峯ヶ塚古墳です。羽曳野市にあります。

 

峰塚公園の展望台の上から眺めた峯ヶ塚古墳です。

 

峰塚公園の展望台から見た二上山です。

 

続いて「来目皇子の墓」まで歩きました。

宮内庁により「埴生崗上墓(はにゅうのおかのえのはか)」という名で「来目皇子の墓」に治定されています。

形は方墳で、一般的には塚穴古墳(つかあなこふん)と呼ばれているようです。

 

「来目皇子の墓」の周囲は、いわゆる『新宗教』の施設に囲まれた状態になっており(←新宗教の是非を述べているのではありません)、入口が分かり難かったことを古墳巡りをされる方に説明しておきます。宗教施設の駐車場に沿うようにして残っている細い道が「来目皇子の墓」への入口です。

 

この日の午後過ぎは恐ろしいほどの暑さでした。

 

前方後円墳の西浦白髪山(清寧天皇陵)古墳です。

周濠に沿っている公道がないためTSUTAYA外環羽曳野店の駐車場から古墳を撮影しました。

 

最後は前方後円墳の白鳥陵古墳です。私の知識程度で明瞭な説明を書くことが難しいため、ごく簡単に書いてしまいますと「ヤマトタケル」に関連する陵とされています。

あくまでも伝承ですが、ヤマトタケル(日本武尊)は亡くなった三重県亀山市の能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)に葬られましたが、そこから飛び立った白鳥が奈良県御所市冨田(←冨の字はワカンムリです)へ降り、さらに大阪府羽曳野市へ飛んでいったと伝わるため、3箇所にヤマトタケル(日本武尊)の御陵があります。

 

なかなか良い風景でした。

 

白鳥陵古墳と二上山の両方を1枚の写真に収めました。

 

この後、古市駅まで歩きました。この帰り道で危険なぐらいの暑さを感じました。

古市駅の側線に留置されている6020系のラビットカーですが準急の種別幕が表示されているものの、回送時の通過標識灯が点灯したまま(通過標識灯を左右ともに点灯させるのは特急・快速急行・貸切・団体・回送などの場合)になっていました。急行や準急の通過標識灯は片側だけを点灯させます。普通列車では消灯です)

左側を通過する準急は近鉄の規則どおりに片側の通過標識灯だけが点灯しています。

 

通過標識灯は現在のJRでは(原則として)使用しておらず、昔からの民営鉄道が各社のルールで使っています。その運用ルールは各社により異なります。

通過標識は元々は英国の鉄道の通過標識(画像の白い円板)が日本に伝わったものだと考えられています。

 

英国シルドンにある国立鉄道博物館(ヨークの別館)に保存されているSRバトル・オブ・ブリテンクラス21C151蒸気機関車 Winston Churchillです。

1965年1月24日に元英国首相のウィンストン・チャーチルが死亡し、1965年1月30日の国葬のときに、棺を運ぶ霊柩列車を、この蒸気機関車が牽引しました。このときに画像のような3枚の白板標識がセットされましたが、これはウィンストン・チャーチルのVサインを模した標識でした。(V for Victoryキャンペーンのサイン)

「V for Victory」(「勝利のV」)キャンペーンは英国放送協会(BBC)が1941年に始めたキャンペーンで、ウィンストン・チャーチルがそれに乗った形でした。ですから、ウィンストン・チャーチルが大戦時のVサインを始めたのではなかったのです。ところが、報道でチャーチルのVサインの写真や映像が頻繁に使われたことからウィンストン・チャーチルのVサインが強く印象づけられました。

 

そんなことを考えていたら大阪阿部野橋行の観光列車「青の交響曲(シンフォニー)」が通過していきました。この踏切も竹内街道の一部です。

 

JRには高額な観光列車もありますが、近鉄の観光列車「青の交響曲(シンフォニー)」はリーズナブルです。

 

正月に運行される南大阪線の「開運号」は急行ですので標識灯の点灯は片側だけです。

皆様の『開運』を祈念いたしまして近鉄南大阪線「古市古墳群を巡る」の旅を終わります。