第22日 差別と区別

 

現代の人類社会は差別の社会です。

差別とは、区別に異常な報酬を付けた状態をいいます。

区別とは、男と女、大人と子供、身体の不自由な人、様々な職業、身体能力や芸術の秀でた人等々実体のある区別(実区別)と、王侯貴族・家柄・奴婢等の区別(身分区別)があります。

区別には、有形の報酬を受けない区別(無報酬型区別)と有形の報酬の伴うもの(報酬型区別)があります。文言だけの栄誉や称賛、便宜上の男女別等単なる区別は無報酬型区別です。報酬型区別には、会社員や役人には労働に対する給与、商人には商品の売上金、農民には収穫物の販売金、芸能人には出演料、プロスポーツ選手には契約金等です。

異常な報酬とは、通常の報酬と比べて著しく高いか、もしくは低いことです。

通常とは、個人の実活動時間報酬に技術や特殊な能力についての能力報酬を加えたもので、それらをもって、普通の生活を維持できる範囲をさします。

異常な報酬の内訳は、能力報酬の中の特別報酬が大部分です。特別報酬とは、管理者が特定の個人に対して、その身分や地位・立場、政治的・社会的意味合いを判断して、独断的に決めた任意報酬です。人間の能力の差は、生物学上、(突然変異以外)極端な個人差はありません。支配階級による、公益資産の管理権を濫用したともいえます。

異常な優遇的報酬を受ける人々は、経営者や会社役員、政府高官等です。

異常な差別的報酬を受ける人々は、下層民や労働者、貧困弱者、心身弱者、反権力的民衆等です。

こうした差別が容認されているのは、差別の影響を過少評価して、差別者や被差別者自身も、差別を悪とか不正義だと思っていないからです。

また、差別の実態を一般には明示していないため、差別されていることさえ気付いていないのが実情かもしれません。(閉鎖的情報社会=公権力が、社会的に重要な情報を、一般に開示することを制限する社会)

(補足、現代人の多くは戦争人(第16日参照)なので、あえて差別を好む傾向があります)