第9日 時代と心
私たち人類(ホモ・サピエンス)の祖先が誕生したのは約20万年前(アフリカに数千人の集団が生まれる)。その19万年後に、地球上の人口は約500万人になりました。それから5千年後に、エジプト第一王朝が成立。新しい文明社会の幕開けです。
この20万年という人類の歴史の中で、人の心はどう変わったのでしょうか?推論ですが考えてみます。
DNA遺伝情報は現代とほぼ同じでしょう。現代と違うのは環境と経験と知識、それと少ない人口と平均寿命の短いことです。経験し学習して、知識として身につけるには、それなりの年数が必要です。自我を意識した心を持つには、まだ情報量が少ないと考えます。本能による心で充分です。
人口の増加は、様々な問題が派生して、集団や組織に指導者をつくります。王が誕生し特権階級が権力と富を独占します。特権階級の人々は保身のための秩序や法律を定めたり、都合のいい価値観を広め大衆に強要します。閉鎖的世界観社会の成立です。
王制の次に、今の資本主義社会が到来しました。しかし、王が資本家に交代しただけで、社会の基本構造は同じです。閉鎖的世界観社会の優位は変わりません。
閉鎖的世界観社会の大衆のは、心身ともに圧迫され続けます。そうした、心の隙間に宗教が入り込んだのです。
多くの宗教の開祖が考えたのは、人の心を疑似開放することです。疑似とは本来ではなく、限定された封建社会の中で逃げられない大衆に、安らかな心の持ち方を教えるのです。
現代、科学の進歩は、嘗ては謎や未知であった事柄を明らかにして来ました。同時に、世界も大きく広がっています。しかし、多くの人々は科学的事実を無視して、古い時代の宗教にしがみついています。人の心は数千年間変わっていないと云えるかもしれません。