仕事を辞めた。

住む場所も変わった。 一緒にいる人も変わった。

新しい結婚生活も始まった。

やりたいことをやるために、仕事を辞めた。

自分が本当にやりたいことで、生活費を生み出す。

それが目的だった。 目標だった。

でも、仕事を辞めてからも、長年染みついた習慣はなかなか抜けなかった。

一年くらいだったと思う。

違和感。 脱力感。

自分の思い通りにしたいという気持ち。

いろんなものが複雑に混じり合っていた。

今まで味わったことのない感覚だった。

戸惑っていた。

新しい結婚生活が始まった。

仕事を辞めたことを、妻の父と母には言えなかった。

育休を取っている。

そういうことにしていた。

年に何度か、妻の実家にみんなで集まることがあった。

行かなかった。

というより、

行けなかった。

妻の父は、仕事の話をよくした。

昔、自分がしていた仕事の話。

今、誰がどんな仕事をしているのか。

行けば、自分の仕事の話にもなる。

仕事を辞めたとは言えない。

だから、行けなかった。



その間に、ブログやSNSで売れるだろう。

そんな期待もしていた。

売れると思っていた。

でも、思うように売れなかった。

いや。

全く売れなかった。

なぜ売れないのかも分からなかった。

焦った。

売り上げたい。

でも、売れない。

段々と生活費が苦しくなった。

家賃が払えない。

電気代が払えない。

携帯代が払えない。

クレジットカードの支払いが出来ない。

カードが使えない時もあった。

借入もした。

親にも助けてもらった。

それにも限界があった。

クレジット決済の承認が通らなかった時のショック。

クレジット決済が通る。


請求されたものを払える。


当たり前だと思っていた。

だから、

承認が通った時は、もの凄く嬉しかった。

料金が払えた。

それだけで嬉しかった。

何か頂き物があった。

嬉しかった。

美味しいものを食べることが出来た。

それも嬉しかった。

そんなことで喜ぶようになるなんて、思ってもみなかった。

その日その日。

一日一日を凌ぐだけで精一杯だった。

いつの間にか、

一日一日を大事にするようになっていた。

そんな感覚は、それまでなかった。

食べていかなければならない。

仕事を選んでいる場合でもなかった。

引越し。

介護。

風俗。

派遣。

イベント会場。

清掃会社。

タクシー。

いろんな仕事をした。

やりたいことをやるために、仕事を辞めた。

そして、

食べていくために、いろんな仕事をした。

タクシーの仕事では、

いろんな人を乗せた。

もちろん、普通に乗って、普通に降りていく人もいた。

こちらが間違えた時、

事情を話すと聞いてくれる人もいた。

「ありがとう。助かりました。」

そう言ってくれる人もいた。

一方で、

料金のことで揉めることもあった。

クレームを言われることもあった。

支払いを拒まれることもあった。

乗り逃げされたこともあった。

運転している間、

ずっと文句を言われることもあった。

信号で止まっても、

まだ続いている。

目的地に着くまで、

車から出ることは出来ない。

狭い車内で、

ただ時間が過ぎるのを待っていた。

地獄のような時間と空間だった。

もう耐えられなかった。

それでも最初は、

自分は平気だと思っていた。

平気なつもりだった。

でも、

段々と嫌になっていた。

人と接することが。

気づいた時には、

人と接することそのものが嫌になっていた。

適応障害と診断された。

仕事が出来なくなった。

いつ仕事に戻れるのか。

自分でも分からなかった。

会社の社会保険についても、いつまでもそのままというわけにはいかなかった。

仕事に戻れない。

売上もない。

会社にも負担がある。

やがて、それも継続出来なくなった。

保険証が使えない。

受診出来ない。

証明書がなければ、休業補償の申請も出来ない。

収入につながるものがなくなった。

だから、

自分の仕事で売り上げることだけが希望だった。

でも、

売れない。

支払いは待ってくれなかった。

催促のハガキが来る。

手紙が来る。

電話が来る。

最初から全部が怖かったわけではない。

そのうち、

手紙の中に強い言葉が入るようになった。

「連絡してください。」

「重要な話です。」

「このままでは、法的な処置を検討しています。」

そんな内容だった。

怖かった。

電話に出られなくなった。

手紙を見ることも嫌になった。

連絡しなければ、

今度は訪ねて来ることもあった。

払いたくないわけじゃない。

払いたい。

でも、

働けない。

「いつ払えますか?」

「どう払えますか?」

聞かれる。

分からない。

だから聞いた。

「で、どうやって払ったらいいですか?」

それでも、

いつ払えるのか。

どうやって払うのか。

話はそこへ戻っていく。

言葉は丁寧だった。

笑顔で話している。

でも、

自分には、

笑顔で脅されているように感じた。

不安が不安を呼ぶ。

恐れが恐れを招く。

生きている心地がしなかった。

その感覚には覚えがあった。

離婚する前も、

そうだった。




やってみた。


日本のために、

世界のために、


何か自分にできることはないのか。


そんなことばかり考えていた時期があった。


テレビを見た。

新聞を読んだ。


政治家が話していることも、

今よりずっと信じていた。


このままでは日本はダメになる。

世界中がおかしなことになっている。

日本がもっと世界で通用するようになればいい。

世直しをしないといけない。


本気で、そう思っていた。


仕事をしていても、


もっと、こうした方がいいのに。

なんで、こんなやり方なんだろう。


そんなことをよく考えていた。


世の中には、

変えた方がいいと思うことがたくさんあった。


でも、


自分の生活そのものを変えようなんて、

考えたこともなかった。


考える余裕がなかったのか。


そもそも、

考える対象に入っていなかったのか。


それは分からない。


その頃、


ノストラダムスの大予言という話を

耳にするようになった。


まだ、一部の人たちの間で

噂されているような話だった。


信じている人は少なかった。


自分がそんな話をすると、

笑われることもあった。


でも、


自分は信じていた。


どうせ世の中はダメになる。


だったら、


将来のことなんて、どうでもいい。


貯金したってしょうがない。


世の中がなくなるのなら、

借金したって大丈夫なんじゃないか。


何でも壊してしまっても

いいんじゃないか。


そんなことまで考えた。


我慢するのも辞めた。

やりたいようにやった。


何を言われても、

好きなようにしていた。


そんな時期もあった。


テレビでは、


株や金融機関のことが

騒がれるようになっていた。


倒産。

年金問題。


そんな話も、

よく聞くようになった。


でも、


自分にはそれほど大きな変化には見えなかった。


まだ、この程度か。


転換期というほどでもないな。


そんなふうに見ていた。



一方で、


自分の生活は、

少しずつ上手くいかなくなっていた。


同じ会社の中でも、

部署が変わった。


住む場所も変わった。

周りの環境も変わった。


自分でも、

色々なことを変え始めた。


でも、


何かが変わらなかった。


何が変わっていないのか。


その違和感が何なのか。


それさえ分からなかった。


ただ、


このまま続けるのは違うんだろうな。


そんな予感だけはしていた。


何を変えるのか。

どうやって変えるのか。


分からないままだった。


そのうち、


仕事や家庭など、

もっと身近なところにも目が向くようになった。


でも、


子供が成人して、

独り立ちするまでは耐え抜かなければならない。


子育てを放棄してはいけない。


そう思っていた。


家の借金の問題もあった。


仕事では、

ストレスが増えていった。


家に帰れば、

家庭でのストレスも増えていった。


仕事でも。

家庭でも。


心も体も休まる場所がなかった。


逃げ道が欲しくなっていた。


先ずは、

癒やしが欲しかった。


家では、


仕事のことを話さなくなった。

休みのことも話さなかった。


家族とも、

ほとんど顔を合わせなくなった。


家にいても、

部屋に籠っていた。


部屋から出て、仕事へ行く。

出掛ける。


帰ってくれば、

また部屋に籠る。


そんな毎日になっていた。


休みの日には、

一人で過ごすこともあった。


他の人と過ごすこともあった。


仕事が終わっても、

家に帰りたくなかった。


他の人と過ごす時間が、

だんだん増えていった。


本気で離婚を考えていた。


本気で家を出ることも考えていた。


でも、


子供のことがあった。

家のこともあった。


簡単には動けなかった。


そんな頃、


インターネットが普及し始めていた。


Web上で、

いろんな人と話すようになった。


それが楽しかった。


そのうち、

実際に会うようにもなった。


一人ではなかった。


何人もの人と会った。


浮気だったのか。

遊びだったのか。

不倫だったのか。


その瞬間、その瞬間は、

そんな感覚ではなかった。


本気だった。


人生を変えられるのなら、

何でもよかった。


何をどうすれば変わるのか分からない。


ただ、模索していた。


新婚だった頃、


「親様」と呼んでいた人と

出会ったことがあった。


神様とは何なのか。


神話や歴史、精神世界などから、

それを探究していた人だった。


自分も、


神様という見えない存在を

知りたいと思っていた。


過去世や歴史、精神世界と、

今生きている現実の世界との関係について、

色々な話を聞いた。


不思議な経験もした。


そんな時期があった。


何かを探していたこの頃も、


見える世界だけを

見ていたわけではなかった。


何をしても、


心も、

頭の中も、

意識も、


どこかに空いている孔が塞がらなかった。


何かを変えても、塞がらない。

また何かを変えても、塞がらない。


何かを変えたかった。


でも、


何を変えればいいのか分からない。

どうやって変えるのかも分からない。


壊すことを求めていたのか。

壊すものを探していたのか。


それも定かではなかった。


ただ、


変えるためには、

今ある何かを壊さなければならない。


そんな気はしていた。


何を壊すのか。


それも分からなかった。


それまでにも、

何人かの人と会った。


でも、


何かが合わなかった。


話をしていても、


普通はこうだ。

みんなそうしている。

それが常識だ。


そんな話に戻っていく。


深い話ができなかった。


その先へ進んでいくような可能性を、

少しも感じなかった。


もっと知りたかった。

もっと深いところまで話したかった。


見えない世界のことも含めて、

もっと先の話がしたかった。


そんな中で、


初めて深い話ができる人と出会った。


話がシンクロした。


今まで話せなかったところまで、

話すことができた。


この人がパートナーなんだな。


そう確信し始めた。


一緒にいる時は、

自分らしくいられた。


自分らしくいられる場所。

自分らしくいられる刻。


それ以外では、


本当の自分ではないような気がして、

しんどかった。


破壊したい衝動もあった。


その一方で、

冷静でいられる自分もいた。


目の前にある現実世界が、

画面のように感じることもあった。


制限を外せそうな、

新しい人生が始まるような予感があった。


離婚する。

仕事を辞める。

住む場所を変える。

パートナーも変わる。


全部変えて、

完全にリスタートする。


そうしなければならない。


そう思い始めていた。


ただ、


タイミングを測っていた。


いざ決断しようとすると、

躊躇した。


決めようとする。

躊躇する。


また決めようとする。

また躊躇する。


この先どうなるのか分からない。


何の保証もない。


誰かに話しても、


「考え直した方がいい。」


そんなことしか言われなかった。


そんな中で、


妊娠した。


ああ。


そろそろ決断する時なんだな。


決行する時なんだな。


そう思った。


そこからは、

一つずつ進めていった。


話は簡単にはまとまらなかった。


いくつもの壁もあった。


しんどかった。


でも、


決意は変わらなかった。


乗り越えられない壁ではない。


そう思っていた。


自分では、


何か大したことをしている感覚もなかった。


ただ、


一つずつ進めていた。


やりたいことを、

やってみた。


やりたくないことを、

辞めてみた。


そんな時期だった。




仕事を始めたばかりの頃。

よく言われた。

「分からないことは聞け。」

そう言われても、

何を聞けばいいのかが、
分からなかった。

ある程度のことは、
最初に教えてもらっていた。

自分でも、
覚えたつもりだった。

でも、

実際に仕事を始めると、
うまく繋がらない。

聞いたことはある。

教えてもらった記憶もある。

なのに、

目の前の仕事になると、
分からない。

それも悔しかった。

だから、
仕事をしている人を見ていた。

何を見ているのか。

何を触っているのか。

どんな順番でやっているのか。

見て、
自分でもやってみる。

それでも分からない。

また見る。

それでも分からなければ、
聞くしかなかった。

聞かれた人に、
悪気があったわけではないと思う。

ただ、その人も仕事をしている。

自分が聞けば、
その人の手が止まる。

いい感じはしなかった。

それでも、
分からないから聞く。

説明してくれる。

でも、

何を言っているのか、
分からないことがあった。

多少は知っているものとして、
説明していたのかもしれない。

その人にとっては、
毎日やっている仕事だった。

普通に使っている言葉。

普通に知っていること。

こっちは、
そこで引っかかる。

引っかかったまま、
次の説明が始まる。

話だけが先へ進んでいく。

「分かった?」

「はい。」

分かっていなかった。

でも、

「分かりません。」

とは言えなかった。

なんでだろう。

分からないから聞いたのに。

教えてもらったのに、
まだ分からない。

もう一度聞けば、
また仕事の手を止める。

「そんなことも知らないの?」

そんなふうに言われることもあった。

知らない。

というより、

教えてもらった。

覚えたつもりだった。

それでも分からない。

知らないフリより、
知っているフリをする方が楽だった。

その場では。

「分かった?」

「はい。」

それで終わる。

でも、

後からが大変だった。

知っていることになっているから、
今度は聞きにくい。

また誰かの仕事を見る。

見ながら思い出す。

自分でやってみる。

そんなことを繰り返していた。

少しずつ、
仕事を覚えた。

昨日まで分からなかったことが、
分かるようになった。

何度も確認していたことが、
普通に出来るようになった。

少しずつ、
仕事にも慣れてきた。

そんな頃だった。

ミスをした。

やってはならないミスだった。

ミスが許されない仕事なのに。

真剣にやっていた。

本気だった。

それなのに、
ミスをした。

上手く出来ない自分が
情けなかった。

悔しかった。

何故か、

涙が出てきた。

真剣にやっていたのに。

本気だったのに。

それでも仕事は続いた。

分からなかったことが、
少しずつ分かるようになった。

出来なかったことが、
出来るようになった。

いつの間にか、

自分が新人に
仕事を教える側になっていた。

新人と雑談している時に、

仕事の概要を
それとなく話すようになっていた。

「この仕事って、
だいたいこんなことするんだよ。」

そんな話。

今すぐ必要じゃないことも話した。

滅多に起きないことも、

「ほとんどないけど、
こんなこともあるよ。」

と話した。

全部覚えてもらおうとは
思っていなかった。

でも、

実際に仕事をしている時、

「あ、それって前に言ってたやつですか?」

と言われることがあった。

「ああ、それそれ。」

仕事への興味が
変わっていくのも分かった。

聞いてくることも
変わっていった。

滅多にないことが
実際に起きた時には、

「あ、これか。」

となることもあった。

誰もが、
最初は新人だった。

自分もそうだった。

教えてもらった。

覚えたつもりだった。

それでも分からなかった。

知っているフリもした。

上手く出来なくて、
悔しかった。

ミスをして、

泣いたこともあった。

あの頃は、

仕事を覚えるだけで
精一杯だった。

仕事を教わっていた。

ずっと、
そう思っていた。

今になって分かる。

仕事だけを
學んでいたんじゃなかった。
普通って、なんだろう。

幼稚園の頃から、中学生くらいまで。

私は「変わった子」だった。

いや。

そう言われていた。

少し違うことをすれば笑われる。

何かを言えば、

「またアイツが変なことを言ってる」

そんな空気になる。

そのうち、

何をしたかではなく、

「アイツがすることだから、おかしい」

そんなふうに見られていた気がする。

同級生だけではなかった。

先生まで一緒になって攻めてくるように感じることもあった。

変わり者。

おかしなヤツ。

笑い者。

いつの間にか、そんな役が出来上がっていた。

孤独だった。

でも、

誰かを責めたいとは思わなかった。

今思えば、不思議なんだけど。

それよりも、

ずっと違和感があった。

普通ってなに?

当たり前ってなに?

何故、人を笑い者にして楽しみたがる?

人を貶めて、何が楽しい?

そういう、あなた達はどうなの?

聞いてみたかった。

でも、

そんな余裕など有りはしない。

何を言っても笑われる。

何をしても、おかしいと言われる。

だったら、

何を言っても無駄。

何をしても無駄。

そう思うようになった。

家に帰っても、

親に話せるわけではなかった。

言えたのは、

「嫌。」

それくらい。

うまく説明なんてできない。

言えば怒られる。

だから、

また黙る。

学校でも黙る。

家でも黙る。

つまらない子供時代だった。

早く大人になりたかった。

そして、

少しずつ心を閉じていった。

今思えば、

シャッター街みたいだった。



一軒、また一軒。

期待しない。

信用しない。

自分を見せない。

自分自身のことさえ、

信じられなくなっていた。

自分は、おかしいのか?

自分は、ダメ人間なのか?

周りから否定され続けていると思っていた。

でも今なら分かる。

いつの間にか、

自分自身まで、自分を否定する側にいた。

そんなこと、

あの頃には分からなかった。

ただ苦しかった。

ただ嫌だった。

ただ、

違和感だけは消えなかった。

そして大人になり、

いろいろな経験をして、

ある時ふと思った。

本当に、おかしいのは自分だったのだろうか。

もし、

自分自身ではなく、

外の世界の方がおかしいとしたら?

普通。

当たり前。

常識。

正しい。

みんながそう言っているから。

それって、

本当にそうなのか?

誰かを否定したかったわけじゃない。

世の中に反抗したかったわけでもない。

ただ、

本当の事を知りたかった。

思えば、

早く大人になりたかったのも、

自由になりたかっただけではなかったのかもしれない。

この世界は、

いったいどうなっているんだろう。

本当の事を知りたかったのだ。

……と思う。

それからも、

随分いろんなことがあった。

進んでは、

振り返った。

すると時々、

「あー、そういうことだったのか。」

と思うことがある。

また進む。

また振り返る。

「あれも、そういうことだったのか。」

昔、

自分を閉じ込めているだけだと思っていた心のシャッターも、

今は少し違って見える。

あのシャッターがあったから、

守れたものもあった。

自分らしさ。

閉じることさえ、

あの時の私にとっては、

自分らしさだったのかもしれない。

キツかったけどね。

耐えていた時間の中で、

忍耐力のようなものまで養っていたのかもしれない。

だからといって、

虐められて良かったとは思わない。

苦しいものは苦しい。

傷つくものは傷つく。

ただ、

今の自分から振り返ると、

あの頃の自分を

「ダメだった」

と否定する必要もなかった。

シャッターを閉じた自分も。

人を信じられなかった自分も。

自分を嫌っていた自分も。

何を言っても無駄だと思った自分も。

その時、その時を、

その時の自分で生きていた。

悪い事など、ひとつもなかった。

起きた出来事を、

全部「良かったこと」にするという意味ではない。

ただ、

自分の歩いてきた時間にまで、

自分で×をつけなくてもよかった。

そんなことも、

今だから分かる。

そして、

今分かっていることが、

最後の答えなのかも分からない。

もっと先へ進んだら、

また、

「あー、そういうことだったのか。」

となるのかもしれない。

真実を知りたい。

あの頃から残っていた違和感は、

形を変えながら、

今の自分をつくってきた。

そしてこれから、

望んだ自分をつくっていくことにも、

繋がっていくのだと思う。

あの頃は、

何にも分からなかった。

今だから分かることがある。

そして、

今はまだ分からないこともある。

それでいい。

人生を進んで、

いつか振り返った時に、

見えるものもあるから。

答えは、後から分かります。

苦手だと思っていた。

自分には向いていないと思っていた。

自分には無理だと思っていた。

子供の頃から大人なっても嫌だと思っていたことが

たくさんありました。


人と話しをすること。

人に笑顔で対すること。

電話すること。

人の世話をすること。

何かを組み立てること。

料理をすること。

家事手伝いをすること。

色んな事で色んな人とお付き合いすること。

文章を書くこと。

人に表現すること。

運動すること。

規則正しい生活をすること。

人に何かを教えること。


そして、自分自身に素直になって想いを伝えること。


ツライ時にも、大丈夫!と言い

嫌なことでも、自分さえ我慢すればいいと思い

空氣を乱すことが何より嫌だと思っていた。



そして、そうすれば、そうするほど

辛くなって、何がなんだか感情も分からない

どうしたらいいのか分からなくなっていた。


あー、まだ我慢が足りないのかな?

まだまだ頑張りが足りないのかな?

みんなが普通に出来てる事が出来ないだなんて

ダメな人間なのかな?

笑ってる余裕なんて無いや。

みんなは楽しそうに笑えてる。


能力の差なのかな?


でも、本当に、そうなのか?


出来ないと思ってるだけで

最初から上手く出来る人なんて居ないよね?


でも、

やってみた。


出来る様になっていた。


初めの頃こそ、目も当てられないほど、恥ずかしくて

顔から火が出そうな想いもした。


でも、やってみたら

出来る様になっていた。

短時間で上手く出来ない自分をに対して


苦手だと思い、自分には向いていないと思い

自分には無理だと思っていた。


そう。

自分の事なのに

自分が分かっていなかった。


試着室開いてます💁