82歳になる父は今でもよく飲みに出かけます。7年前にくも膜下出血をしたんですけど、すっかり完治したらしく、普通に健常者のような生活をしているんです。
で、ここ数カ月、会社に電話がよくかかってくるんです。
「お父さん
の知り合いなんだけど、お父さんの連絡先教えてくれませんか?」
こんな感じの電話が3,4人あるんです。
そもそも、知り合いならなんで父の電話番号知らないの?と結構疑ってかかってるので、こちらからは電話番号を教えません。
あくまでも、「そちら様の連絡先を父に伝えます」と対応しているんです。
なぜ、会社に電話がかかってくるのか?
それは、きっと飲んだ先にいた人たちにしゃべってるんです。
「昔、不動産をやっていて今は息子が継いでいるんだ」と。
だから、会社に電話が来たり、来訪者がいます。
そんなある日、突然やってきた85歳くらいのお爺さん。
「お父さんの家がわからなくて町内を1時間くらい歩いたんだけど、お父さんの連絡先教えてくれませんか?」
この人、以前電話してきた人だとピンときました。
「お名前は?」
「〇〇です。」
「父にどんなご用件ですか?」
「ああ、ちょっとね、不動産の事で聞きたいことがあってね・・・・すぐ買わないと買われちゃう物件があって。」
「それならその物件の不動産屋に行かれたらいかがですか?父はもう引退して5年は経ってますからお役に立てないと思いますよ?」
「あ、うん。ごにょごにょ・・・・・。」
何、この人、歯切れが悪いな。
父に電話しましたが、そんな人は知らない、と。
「父が知らないと言っていますが?」
「ああ、店では××って名乗ってるもんでね。」
偽名???何それ??
埒が明かないので、うちの会社に父を呼び出しました。
営業室で話していたので会議室に移動して、話を聞かないようにしていました。
何事か話をしていて、書面を父に見せているのがドア越しに見えました。
その人が帰った後、父に聞いてみました。
「何の相談?」
「ああ、なんかお金を貸してくれってさ。断ったよ。」
金の無心かよ!
連絡先もわからない父によく金を借りようと思ったね、おじいさん!!
その歳じゃ、返す当てだってないでしょう!?
いや、どんだけ図々しいんだよ。
「親父、もう会社を人に教えるのを辞めてくれない?」
そのおじいさん、お金がないなら銀行で住宅ローンを借りるのが普通なの!
なんで、赤の他人にお金を貸さなきゃいけないんだよ。
お金がないなら物件なんて買うもんじゃないよ!
なんだろう、すごくムカムカします。