くも膜下出血の手術をした父 80歳と認知症の母 77歳なんですけど、
父は後遺症もなく、元気に回復している時に母がアルツハイマー型認知症を発症したんです。
そんな母から珍しく食事の誘いがありました。
「今日のお昼は一人で寂しいので、Tetsu妻と3人でおそば食べに行きませんか?奢りますよ。」と。
妻は頭痛で行けないというので僕と母の2人で。
「今日は天気がいいから歩いて行こうか。」と散歩しながら歩いて行きました。
母と2人で歩いて話すことなんて、ほぼ記憶にないくらいなかったことです。
約束の時間もちゃんと覚えていて、骨折した足も完治したのでスタスタ歩けるようになっていました。
歩きながら、孫の話や、仕事の話、どうでもいい話をしながらお蕎麦屋に到着。
「妻ちゃんのおみやげに押寿司を持って帰ろうか。きっと喜ぶよね。」
あ、名前も忘れてない。
「また卓球に行き始めたんだよ。」と母。
なんか、前よりも記憶がはっきりしてるし、全然認知っぽくない。
きっと、卓球とか刺激になることが良い影響を与えてるんだろうね。
今まではけっこう愚痴が多くて、義息子がどうだとか、親戚がああだとか、文句ばかり口にしていたんですけど、全然そんな事もなく、楽しく話せました。
帰りに家族葬の式場を見かけ、
「死んだらココで家族葬にしてね。」と口にした母。急に現実味を帯びた会話でちょっと返答に困りました。
実は数年前までずっと喧嘩を繰り返していました。
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一方、父はというと、この日は兄(伯父)と花見に行くと言って、出かけたそうです。
(まだ全然桜なんて開花してないけど、ただ飲みたいだけ。)
普段は無趣味なので、寝室で寝たままTVを見ているだけです。母に比べて、一気に老化現象が加速化している気がします。
LINEを送っても既読が遅く、返事もないので解ったのか、伝わっていないのかが不明だし。
不動産のことも段々忘れて来ていて、日曜大工をやれる体力もなくなって、体も瘦せ細ってしま
いました。
何か、刺激になるようなことをさせないとこのままじゃ、本当に寝たきりになりそうです。
母が元気になったから、母の生きがいとして父の介護をしてもらおうかな。
時々、こうして父母と関わるのも、つかず離れずでちょうどよい距離なんだなと思った日でした。 (オチ無しで終わり)