ある大家さんから2世帯住宅を建てる話を聞いていたんだけど、それが突然白紙になったらしいです。
白紙と言っても地主さんなので、別の土地に建てることにしたようです。
元々、建てる予定だった土地は地元でも価格が高い地域で、交通も買いものも便利な立地にあるんですよ。
で、なんで建築を辞めたのか?
測量の前に地主さんがご近所に挨拶周りをしたそうで、当然噂話が出てくるわけです。
「地主さん、あんたの土地の裏に住んでる人知ってる?家は廃墟だし、ハチの巣はあるし、ねずみがすごいおるんだよ。」
え??そうなんですか?うーん。
2世帯にするし、小さい孫はいるし、ねずみが出たら嫌だわ・・・、と家族会議したそうです。
実はこれ、僕も聞いたことがあります。噂話をしてた張本人から数年前に聞いていました。
でも、そんな不確かな情報を地主さんに言うわけにもいかず、静観していたわけです。
正直なところ、スズメバチが出入りしているのは見た事があります。
もし、自分が仲介業者として売却する立場だったらどうするんだろう?と考えました。
重要事項説明に記載するような心理的瑕疵にも当たりませんし、告知事項でもありません。
ねずみはどこにでも出ますし、蜂の巣だってどこにでもできるからです。
それを嫌悪感のあるものとして、認識しているかいないかの差ですし、そこに住むとなったら
ネズミ、蜂の巣を放置している住人がそこに住んでいる事がネックだったのかもしれません。
そしてそして、僕はその住人も知っています。
決して暴れるような人ではないですし、妖精のように静かに暮らしているタイプの人です。
ただ、ものぐさなだけ。
しかし、問題なのはそんな噂話をベラベラとあちこちでしゃべっちゃう人!!!
あなたのせい?あなたのおかげ? どっちなんでしょうね。
家を建てた後に「ねずみ、蜂の事実」を知って後悔するのか、事前に噂話を聞いて建てなくて良かったと思ってくれるのか????
難しい話ですね。