私、ブロ友さんが記事にしたのと同じテーマの記事はなるべく書かないようにしているんだけど・・・これは書いちゃうよね~~
もう書かざるを得ないんだよ、今週の朝ドラ『虎に翼』は!!!
先週、主人公の寅子が、書生だった優三さん(この名前、彼にぴったり!)と結婚したとき、多くの視聴者は拍手喝采したはず!
アタマの偏差値と顔面偏差値は花岡さん(演じるのは岩ちゃん)にはかなわないけどそれ以外の多くの部分、「(あえて言う)男としての」器の大きさ、人間としての度量の広さ、見識は、花岡なんぞの100倍は上だから!!
だからこそ、最初は「女性でしかも未婚の弁護士は社会的信用度が低いから依頼が来ない」という現状を打破すべく、打算で優三さんと結婚した寅子だけど、夫としての優三さんの人間性に惹かれるようになり、別々に寝ていた布団から優三さんの布団に転がり込み、あれやこれやで娘も生まれたわけです。
でも・・・視聴者はみんなわかってたよね。
いつかはこの日が来ることを。
それが24日放送の、優三さんの出征。
出征前の優三さんが望んだのは、寅子との2人きりのデート。
それも、どこかの行楽地に行くのではなく、近所の河原で弁当を食うだけ。
そのとき、土下座してこれまでのモロモロを謝る寅子に、優三さんがかけた言葉・・・。
これを聞いて泣かない女性がいるだろうか?
いるわけがない
私ももちろん泣いたさ。
鼻が詰まるほどね
その言葉を、あえてここには書かない。
なんでかといえば、実際にこの回を見て、この言葉を聞いてほしいからだ。
令和6年でも、妻にこの言葉をかけられない夫が9割以上だと私は思う。
なんたって、令和6年でも「女性でしかも未婚の○○は社会的信用度が低い」と思っている男や女は掃いて捨てるほどいるからだ。
それを戦時中に口にできた優三さん・・・。
娘を頼むとか、親を大事にとかはひと言も言わず、ただただ妻の未来を言祝ぐ優三さん。
彼は確かに弁護士を目指すほどのインテリでリベラルではあったけど、それでも生半可な男には言えない、思いもつかないこのセリフを、彼に言わせた脚本家さんに拍手です
いやしかしねえ・・・しみじみ思ったよ。
今の日本で、泣き笑いの芝居をさせたら、仲野太賀くん以上の演技ができる俳優はいないのではなかろうか。
海外の映画祭で男優賞を獲った役所さんでもアレは超えられないよ。
『季節のない街』でもそう思ったんだけど、今回で確信に変わったね。
「僕は寅ちゃんが好きだけどね」という、寅子にとっては爆弾発言をした後に、一瞬で寝てしまう演技など、とにかく太賀くんの演技力には毎回大笑いし、その後に敬服しておりました🙏
その仲野太賀くんこと優三さんが1人で去って行く後ろ姿に、イヤな予感もまた確信に変わりそうになります。
優三さんはたぶん、戦争から帰ってこない・・・。
だってあんなに優しい人がさ、戦地で生き延びられるわけないんだもの。
戦友がピンチに陥ったら、自分が代わりに死ぬような人だよ
ああ~~でもこの予感が外れることを心の底から祈りたい・・・
博多大吉先生によると、ドラマは史実とかなり違うらしいので、三淵嘉子さんの経歴を探っても意味はないし、探りたくない。
去って行く優三さんを追いかけて、でも抱きつくでもなく、「愛してる」とか甘い言葉を言うでもなく、変顔をする寅子←この変顔にはもちろん深い意味があります
ええ~~ん、このふたりが再会して、今度こそがっちりと抱き合うシーンを見たいよ~~
この日はまた、朝ドラ後の『あさイチ』での鈴木奈穂子アナの号泣もよかったよね~~
鈴木アナは朝7時のニュースを担当していた頃からの私のお気に入りなんだけど朝ドラまたぎで毎回すごく素直に感情を表す姿に好感をもっていたの。
この日は草彅くんがゲストで、彼がすべての感傷を吹っ飛ばしてしまったけどそれでも鈴木アナが泣いていたのは丸わかりで、手にはしっかりハンカチだかティッシュだかが握られていた。
生放送が控えるアナウンサーも涙するこの回。
ぜひ、お見逃しなく!!!
PS
今朝の朝日新聞に、三淵嘉子さんと一緒に働いたことがあるという90代男性の投書が載っていました
三淵嘉子さんは、弁護士から家裁の裁判官、裁判所所長にまでなった人なんだけど、少年事件の核心をつかむのがうまく、ユーモアがあって、非常に魅力的な人物だったそうです
「アンチヒーロー」に出てくる女性裁判官とは大違いですね