5月19日の日曜日は、母と一緒に『大磯ぶらぶら吟行』というイベントに参加して来ました。吟行と言うとあれですね。市街地や野山、お寺などをみんなで歩いて、その後俳句を作るという。
私にとっては、初めての吟行でした。そんな半日ほどの短時間で、見たものを題材に俳句が作れるのか不安でしたが、面白そうだったのと、俳人の堀本裕樹さんがいらっしゃるとのことでしたので、Xでこの企画を見つけたとき、母を誘ってすぐに応募しました。
堀本先生は、昨年一年間、NHK俳句(テレビ)に出演されていて、丁寧な解説と優しい語り口がとてもよかったのです。
集合場所の「つきやま」という書店の敷地に咲いていたドクダミ。堀本先生から「ドクダミは、十薬とも言って夏の季語ですよ。」とのお言葉。
さて、吟行というのは大人の遠足のようなものですので、80才の母が歩ききれるのか心配でした。最初の予定表を見ると、2時間ほど歩く予定みたいでしたので。
そこで、事前に主催者の方にご相談して、母が疲れたらそこで母だけリタイアさせてもらい、その後のお昼ご飯からまた合流させて頂けませんかとお願いしました。主催者の方が、快くオーケーしてくださり、本当にありがたかったです。
そして、当日の朝。父の車で大磯まで送ってもらっているとき、ふとメールを見ると主催者の方からでした。そのメールには、驚きの文言が。
「◯◯様、スクイーズ☆ハジキーズ様でいらっしゃいますか。三の丸ホールで拝見して以来、ファンです!」◯◯は、私の本名です。
ええっ!本名で申し込んだのに、なぜわかったのでしょうかとびっくりしました。
よく考えてみたら、私のメールに登録してある名前が松永鉄駒なのでした😅それで、わかったのですね。
「ファン」だなんて嬉しいです!!!
スク☆ハジを覚えていてくださり、ありがとうございます
と同時に、お会いするのにちょっとドキドキしました。でも、お会いすると、とてもにこやかに迎えてくださり、緊張も解けました。
そんな吟行のスタートでした。母は、皆さんの歩くペースについて行けるか心配していたのですが、皆様ゆっくり歩いてくださったので、とても助かりました。
大磯の町をゆっくり歩きながら、小さなお店や植物、町の景色を観察したり、皆さんとおしゃべりしたり。
一行は、主催者様と堀本先生、そして、参加の方は11名でした。初めてお会いする皆様でしたが、一緒に歩いていると、自然に会話も生まれました。
細い路地が入り組んだところを歩くの、楽しかったです。上の方がほんのり赤く色づいている青梅を見つけたり。
そして、このお花⬇️をみんなで見つけたときに、私が母に
「お母さん、このお花シモツケ(下野)だっけ?」と聞いたら、母が「そうだね。シモツケだと思う。」と言いました。それを聞いて、皆さんが感心してくださり、その後、名前がわからない植物があると、母に聞いてくださったりしました。
母も自分から、「これは、ぺらぺら嫁菜だよ。」と教えてくれたり。そしたら、先生や他の参加者の方から「お母さん、植物の名前に詳しいですね。」と言って頂き、嬉し恥ずかしでした☺️
さて、最初に立ち寄ったのは、島崎藤村邸。藤村は、晩年の2年間、奥様とこの庵に住んだそうです。ガイドの方がいて、色々説明してくださいました。ここで雨がパラパラと。
楽しそうな母。
そこからまた歩いて、海に向かいました。この日は、うす曇りで前日のように暑くなかったので、歩くのには最適でした。
大磯の海。海を見た後は、坂道もあるので母は一度リタイアして、待機してくれていた父の車で昼食のお店へ。私は皆さんと歩きました。
新しくてオシャレな大磯港。ここで、ブックマルシェをやっていて、堀本先生の句集を買いました。
さらに歩くと、ガレージセールで本や雑貨を売っているところがいくつもあり、18日19日とは大磯ブックマルシェというのをやっていて、39ものお店が出ていることを知りました。
思えば私が、この吟行を知ったのも「大磯ブックマルシェ」のXでした。
文化財に指定されている薔薇の綺麗な洋館があったり。
駅舎の中には、ツバメの巣があり、雛が沢山いました。
みんなでワイワイ言いながら、ツバメの巣を見ました。
さて、ここからスタート地点の書店「つきやま」に帰り、隣のカフェでご飯を食べ、その後句会に入ります。
後編はこちらです。