こんにちは、鉄バス郵です。
皆さん、「 ドクターイエロー 」は ご存知ですね。
東海道新幹線 等で活躍する、
新幹線電気軌道総合試験車のことです。
架線( 電気 )や 軌道( レール )の
保守点検に 活躍する、縁の下の力持ち!
正に ドクター( お医者さん )です。
鉄バス郵も、長崎都心旅行の 2日目
( 2014年 9月 5日 )、
長崎電気軌道版 ドクターイエローを
ジャン!
この車両( 石橋電停で 撮影 )、
正式名称は 分からないのですが、
架線の 保守・点検を行うための
櫓( やぐら )が設けられています。
架線は 電車の生命線。架線に何らかの
異常が生じて、電車が走れなくなったら、
長崎都心、そして 長崎都市圏の交通が
マヒしてしまいます。
非常事態が生じてしまった時、現場に
急行できる様、赤色灯も設けられています。
そうさ、君もまた、ドクターイエローだ!
さて、( 9月 )5日の午前は、南山手エリアを
訪問。当日の 長崎都心観光には、
長崎プラチナパスポート
( クーポン5枚付で、¥2,000 )を 利用。
女性観光客をメインターゲットにしている
ことが察せられる 表紙ですねぇ。
もちろん、男性でも 購入可能なのは、
言うまでもありません!( 笑 )
赤い日付印で お気付きかもしれませんが、
表紙は 路面電車( 長崎電気軌道 / 以下、
電軌 と略す。)の 1日乗車券となっています。
そして、パスポートの終りあたりの頁に
クーポンが5枚 付いていて、
それを使えば、施設に入場( 入館 )できます。
ただし クーポン発売箇所は、JR長崎駅構内( 改札外 )の
総合観光案内所か、宿泊施設 等と限られています。
( 電軌の車内や 1日乗車券発売所では 購入不可。)
ですので 鉄バス郵は、前日( 4日 )のうちに、
総合観光案内所で 購入を済ませました。
( おかげで、稲佐山の 長崎ロープウェイは、
これを提示して、割引運賃で 乗車できました。)
ホテルを9時過ぎに出て、電軌
五島町電停から 1号系統( 以下、色数字で
「 何号 」と略す。)を利用。( 9:13 乗車。
この巻でも、何時何分発とは 記しません。)
電車は、西日本鉄道 北九州線車両の
床下機器を流用した、1200形。
その最終車両の 1205号車です。
同形のデビューは、長崎大水害発生の
翌月、1982( 昭和57 )年 8月です。
前日 4日 の写真を、もう1度載せましょう。
弟とも言える、( 1500形 )1505号車です。
前照灯・尾灯の並び方、そして
パンタグラフの形状の違いが 分かりますね。
さて 1205号車に乗ったら、鉄バス郵は
車両最後部に立ちました。
大波止( おおはと )を過ぎ、出島で、
彼を発見!
長崎に暮らしていたとしても、
めったに お目にかかれないであろう
彼との出会いに、
マジかよっ! て気持ちでした。
当日は 電車1日乗車券を利用していたので、
5号( 南山手への アクセス )との
乗換え電停、築町では降りず、
9:21、西浜町で 下車。正覚寺下へと
交差点を曲がる 1205号車を見送り、
チョイと 撮影タァイムッ!
主な写真を 5枚載せましょう。
正覚寺下方面へと 曲がる、300形
303号車、4号 正覚寺下行。そして、
正覚寺下方面から 曲がってくる、1700形
1701号車、1号 赤迫行。( 9:24 )
300形は 200番台車の増備車で、
’53( 昭和28 )年度 登場。
1700形は ’99( 平成11 )年 登場。
床下機器は、700形のものを流用。
中央扉が 車椅子利用客の乗降のため、
拡幅されています。更に言いますと、
700形は、元 東京都電 2000形です。
1701号車が 電停に到着すると、
反対側のホームにも、同系統
正覚寺下行、1505号車が到着。
9:27、続いて到着した、同系統 赤迫行。
( 300形 )308号車です。せっかくなので、
社紋とイニシャルも 撮りました。
社紋は、特徴ある「 長 」の字と、それを囲む 4本の
稲妻。電気で走行する 鉄道車両が珍しかった時代に
308号車 発車後の9:28、5号 蛍茶屋行が
到着。500形 最終車両の 506号車。
’66( 昭和41 )年 登場。当時、路面電車の廃止が
進みつつあった 大阪市交通局の、
1701形の床下機器を流用。
微妙な丸みがありながらも 外観が角張って
いるのは、コストダウンのため。また、
電軌初の ワンマンカーでもあります。
鉄バス郵は 旅行中、残念ながら 500形には
乗りませんでしたので、ここに 紹介します。
そして 隣の、築町電停に行きました。
西浜町 ~ 築町は、目と鼻の先。
徒歩でも数分の距離です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
築町電停。
( 写真は、5号 石橋行 3000形 3003編成と、
1号 正覚寺下行 362号車との すれ違い。
12:44 撮影。)
乗降客や乗換客が 極めて多く、1号・5号
両系統間の 乗継電停に指定されています。
運賃を現金や 紙の回数券で支払った場合、
乗継券が発行されます。
ただし、正覚寺下 ~ 築町で 1号に、
築町~ 蛍茶屋で 5号に、という 利用はできません。
正覚寺下~ 蛍茶屋は、4号が運行されているからです。
もちろん、乗継券発行の対象となる 利用の し方を
していても、電停を離れて、観光・飲食・ショッピングを
楽しみましょ!っていうのも ダメです。
鉄バス郵が 25年前に初めて 電軌に乗った時は、
長崎駅前・西浜町・公会堂前 各電停でも 他系統間の
乗換えが できたのですが、今は築町での
1号・5号 間での乗換えしかできなくなった様ですね。
( 例えば、浦上駅前から 1号 正覚寺下行に乗り、
長崎駅前で 蛍茶屋へ行こうと 3号に
乗換えようとしても、乗継は できない。
築町で 5号に乗換えるしか できない。)
また、電停に 電軌の職員がいて、乗車扉で
降車対応をすることも あります。
ところで、築町電停は 中華街への入口に
当りますが、その中華街へ向かう 道すがら、
こんな 風景も見られます。
ジャン! 12:59、362号車が 折返し
1号 赤迫行となって、銅座川に架かる
おらんだ橋を渡っているところです。
ビルの谷間からは 稲佐山が望めます。
なお この銅座川、少し上流へと遡ると
暗渠になるのですが、
正覚寺下電停の箇所から、再び
川面を見せるのです( 前日 4日 の撮影 )。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さて、話を 当日9時半過ぎに戻しましょう。
先程 乗った 1205号車が、赤迫行と
なって 到着しました。( 9:33 )
後に続くのは、回送の 1203号車でした。
1205号車 停車中。そこへ
5号系統 蛍茶屋行が到着。
210形 最終車両の 216号車。
これは 当日の12:40頃に撮影した、
浦上車庫止りの 214号車ですが、
210形も、201形・202形の
増備車。’51( 昭和26 )年製です。
前日( 4日 )乗った、1505号車。
浦上車庫前行。( 9:38 )。
5号 石橋行が到着。3000形 3003編成。
これに乗りました。9:42発かな?
3000形。10年前の 2004( 平成16 )年に
登場した、電軌初の 超低床電車。
同編成が 最終編成です。
築町を出たら、市民病院前、
大浦海岸通りと 進みます。
ヤヤッ、また 彼に出会いましたっ!
後は 1203号車の、築町行です。
( 冒頭の写真と違い、この写真では カメラの
持ち方が悪かったです、すみません。)
当電停から先、大浦天主堂下、
終点 石橋までは 単線で、1列車しか
入線できません。従って、当電停で行違いを
行うことが基本となります。朝ラッシュ時から
20時台まで、8分間隔での運行と なります。
また、25年前に 訪問した当時、単線区間の両電停は
道路と反対側の方にしか 設けられておらず、
5号の運用には、前後扉構造の
200番台車と 300形しか、就くことが できなかったのです。
石橋で下車。9:51、3003編成は
直ちに 蛍茶屋へと 発車して
いきました! その右を、長崎バス
2713号車も 駆けていきました。
なお、LEDで ちょっと分かりづらいのですが・・・、
大学病院前電停で撮影した、
西日本車体工業ボディのいすゞ車、1923号車です。
長崎バスの行先表示、実は
「 真ん中で 2分割 」に なっているんです。
表示の左側が行先、
右側が経由地・系統番号を 表しています。
つまり、「 長崎新地ターミナル行 」
「 宮浦、琴海ニュータウン、大波止 経由 / 20系統 」
と いうことです。
3003編成が発車した後、彼が来ました。
彼を見ていたら、
「 ドクターイエローって、新幹線だけの
存在じゃないんだよな 」と 思いました。
そうです、どこの鉄道会社にも
「 ドクターイエロー 」って いるんですよね
( 異なる色の車両も ありますが )。
さあ、間もなく 10時。彼ともお別れです!
君に出会えて よかったよ、元気でな、
ドクターイエロー!
10時台 ~ 12時台は、
南山手地区の名所を 訪問しました。
グラバー園 ( 旧 グラバー住宅 )。
※ 長崎プラチナパスポート ・・・ クーポン利用。
園名は、明治期に 日本の近代化に貢献した、
トーマス・ブレーク・グラバー( 1838年~
1911年 / スコットランド出身 )が 由来。
市内に点在していた 明治期の洋館を、南山手の
この地に移築復元。今年、開館40周年を
迎えました( それも、訪問前日の 9月4日に )。
同園からの、稲佐山方向と
都心方向の眺め。
大浦天主堂。
※ 長崎プラチナパスポート ・・・ クーポン利用。
グラバー園に 隣接。当教会の正式名称は、
日本二十六聖殉教者天主堂。
「 殉教 」という言葉が示すとおり、1596( 慶長元 )年に
禁教令を発令した 豊臣秀吉によって、翌’97( 同2 )年、
長崎 西坂で、26人のカトリック信者が
処刑されました。彼らへ祈りを捧げるために、
西坂の丘に向けて 当教会が建てられました。
また 約270年後の 1864年( 元冶元年 )、
日本人の信徒を発見。幕府による 激しい弾圧に
耐えながら、信仰が守られてきた訳なのですね。
旧律令國でいう 肥前國は、
キリシタンの取締りが激しかった地域です。
400年以上も前の 昔のこととは言えども、
思想・宗教・信仰の自由が 許されず、自らの信仰を
守ろうとし、殺害された人たちが いたことは、
原爆投下と共に 忘れることはできません。
祈りの丘絵本美術館。
※ 長崎プラチナパスポート ・・・ クーポンは
利用できませんが、パスポート掲示で入館料割引。
絵本の原画を展示する 美術館。
太田大八 絵本原画展では、
『 はなたれこぞうさま 』 の原画が 展示されていました
( 9月7日まで )。大道あや( だいどう あや )が
手がけた原画が 常設展示されています。
1階は 本屋( 子ども向け書籍 )と なっています。
( 本屋のみの利用であれば、入館料は不要。)