『療育なんかいらない!』 | 本カフェぐりーんりーふの読書感想文

本カフェぐりーんりーふの読書感想文

本が好き!本屋さんや図書館が好き!
読んだ本の感想を、自分軸の感想ですが書いていきたい。
わがままきままなブログです。

 

 

 

日頃、発達障害や自閉症の子供たちと関わっていると

「療育」ってどうなんだろう?と疑問に感じることがあります。

 

なんだか、こうあって欲しい大人の願望を

子どもに押し付けてるんじゃないか?

この子はこのままでもいいんじゃないか?

 

ただ日常の事が自分でできるようになれば

お互いのストレスは少なくなるので

そういう意味での支援は必要なのかな?

とは思うけれど。

 

以前、読んでいたこの本を

放デイの事務所に置いていたら

スタッフが「これ、借りてもいいですか?」と聞いてきたので

「どうぞ、どうぞ」と勧めました。

 

やはり「療育」ということに「???」と感じていたらしく

読んでみて、とても良かったと言っていたので

他のスタッフも借りにきました(^O^)

 

私自身も、改めて読み返してみました。

 

 

著者の子どもさんが重度の自閉症で

初めはきちんと療育を受けさせないと!と

家族でアメリカに渡り

ガッツリ療育を受けられたようですが

 

結果、

療育とは自閉症を治すものではなく

性格や行動もコントロールできるものでもない、

と気付いたと書かれていました。

 

 

そもそも自閉症が治す必要のある病気と捉えるのではなく

個性と捉えるなら

彼は彼のままでいいじゃないか、

療育で治す必要があるものなのか?

 

やればやるほど、お互いのストレスが増えるより

毎日楽しんで笑っていられるほうがいいんじゃないか、

という思いに行きつかれたようです。

 

日々、発達障害や自閉症の子どもさんと触れ合っていると

おもしろい能力を持つ子どもさんは確かに多く

「そうくるか~!」という発見もあったり

これは彼(彼女)にとってはスタンダードなんだと気付いたり

 

療育で改善しようとすることは

こちら側に合わさせようとするわけだから

 

彼らにとっては大きなお世話(笑)

 

関わる大人の方が、魂が磨かれる思いです。

 

違う能力を持つ子どもを同じように扱うほうが不平等なわけで

公平(フェア)であるためには

行動を同じにしていくことを目的にするのではなく

機会を同じにしていくことが平等。

 

関わる大人が、元気で笑っていることが

一番なんじゃないのかなー?

 

 

と改めて感じる一冊です。

 

 

スタッフ募集中~☆

 

こちらもよろしく☆

「ぐりーんりーふ 幸せな時間」

「放課後等こどもデイサービス こころんスタッフブログ