CLANNADの風子回よりも泣けて感動する作品の第5位です。
今回ご紹介するのはKey3部作の一つAIRです。
日本の夏、AIRの夏ともいわれる名作です。
主人公である往人がある夏、海辺の町で出会った少女たちとの織りなす切ない物語。
叔母と一緒に暮らしている明るく元気な少女。神尾美鈴。叔母をお母さんと呼ぶ微妙な関係。そして、空を飛ぶ夢を見るたびに弱っていく美鈴。
彼女に秘められた世界をゆるがす運命。今で言う世界系の物語です。
原作Key。制作京都アニメーション。両者黄金時代の作品です。
非常に美しい音楽と想定外のエンディングで視聴者を滂沱の涙の世界に強制送還し、2週間は社会復帰不可能な精神破壊攻撃を加えます。
CLANNADは「人生」、Kanonは「奇跡」とそのシナリオの特性から言われています。そしてAIRは「芸術」らしいです。その美しい音楽のすばらしさが由来です。
美しい音楽といえばAIRといえば鳥の歌が有名です。一時期「国家」と評された歌ですが、実際には「夏影」のほうが評価が高く、麻枝准の評価を一気にあげた歌と作品になります。
鍵っ子にとって「夏影」を聞いただけで涙が出てくるほどの作品です。ほかにも「青空」も即死級となります。
これ以上はネタバレ編で
↓AmazonVideoで視聴可能です。クリックののち1話を選ぶと視聴できます。1話は無料です。くれぐれも精神崩壊に注意です。
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ネタバレ編
アニメ史上最高の悲劇作品の一つ。
似たような作品で「すかすか」「プラスチック・メモリーズ」などがありますが、やはり群を抜いています。ゲートに「planetarian~星の人~」を置いていますが、この2段落としの悲劇作品をも超えていきます。「エルフィン・リート」とためをはれるといってもいいです。
途中のSummer編で観鈴の呪われた過去が明らかになります。このSummer編で1000年前に吹っ飛んでからがAIRの本番ではないでしょうか。
そしてAIR編。
再び現代に戻って、今度は観鈴と母親である晴子の話になります。晴子視点で描かれるため主人公の往人はカラスにして一歩引いた形で現れます。謎の病に倒れる観鈴。ちょっと思いがすれ違った義理の親子。だけど、やっと二人が本当の母親と子供になれる日が来る。そして、夏休み、晴子と二人で海まで散歩に出かける。バックには「夏影」の曲が。
そして、
「お母さんはそこに立ってて」「お母さんはゴールだから」
「こうやって頑張っていけば元気になれる」「一緒に頑張っていこう」
「もういいよね」「私頑張ったよね」「もうゴールしていいよね」「休んでもいいよね」
ここでBGMが「青空」に
「全部やり終えたからゴールしてもいいよね」「あかん、ゴールしたらあかん。始まったばかりやないか」
「私のゴールは幸せと一緒だったから」「一人きりじゃなかったから」「だからね。もうゴールするね」
「ゴール」
そして、ボーカル入りの青空が。
強烈な夏影>青空コンボで視聴者をノックアウトしていきます。
泣きアニメという意味では最高ランクですが、ないて感動するという意味ではこれから出てくる4作品に今一つ譲ります。
次回は「奇跡」の話です。
Summer編の特別編です。これらもよい作品です。
夏影は名曲です。