小さな「違和感」が積み重なる事で
「違和感」に対する感覚がマヒしてしまい
そして、世の中に溢れる
「二重拘束」や「ダブルスタンダード」によって
思考停止した状態が慢性化してしまう。
そういった状態では、知らず知らずの内に
外的刺激に影響を受けたり流される事で
誰かの考えと同化してしまう事もあるのではないでしょうか。
そういった状態は#86に書いた「自主自立」からは
離れてしまった状態となってしまいます。
思考停止した状態で、
世の中に溢れる情報や知人との何気ない会話の中から
「外的刺激」を受け取ってしまうと
それが「暗示」となり
「催眠状態」になってしまうのではないでしょうか。
そして「暗示」の働きかけによって
ある特定の「正しさ」や「こうあるべき」を
自分自身に対して押し付ける事で
それが出来ていない自分を過度に意識してしまい
#98にある様に適度なコントロールが
妨げられるのではないでしょうか。
例えば、#98の内容で見たとき
・「部下や子供がしっかりしないのは、上司や親の責任だ」
という「暗示」によって、
「責任を果たせていない自分」に「意識」が向かい、
つい小言に走らせてしまう。
・「体重を管理できない人は、自分をコントロールできない人だ」
という「暗示」によって、
「コントロールできない自分」に「意識」が向かい、
食べるのが止められなくなってしまう。
・「試験勉強、宿題をちゃんとやらなきゃダメよ」という「暗示」で
「ちゃんと出来ていない自分」に「意識」が向かい、
勉強や宿題とは全く違う行動に駆り立ててしまう。
・「老後は最低でも○○○万円必要だ」という「暗示」によって
「それだけの貯蓄をしていない自分」に「意識」が向かい
将来の不安ばかり考えてしまう。
アルコール依存症の「注意されたら酒の量が
コントールできなくなる」という事も
注意される事で、無意識の内に
「出来ていない自分」を過度に意識してしまい
自分をコントロール出来なくなるのではないでしょうか。
では、私たちはどの様にして「催眠状態」から
抜け出す事が出来るのでしょうか。
それには、まず第一に
次に「催眠状態」が発動するトリガーが何だったのか
人は今行っている行動に関連した感情を、
自然と味わうようにできているので
「意識」を向ける先や「行動」を変えた事によって
感情にも変化が起こります。
次に、感情が変わったところで
「この行動を駆り立てる暗示は何だろう」と
自分自身に問いかけてみます。
この「暗示」をひも解く上で