#100 解放 7 | 心の赴くままに

心の赴くままに

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先週の日曜日、毎週楽しみにいている

アニメの「ゾン100」を見ました。

 

そこには、自分の意に反して行動してしまう

「催眠状態」が、非常に分かり易く描かれていました。

 

(記憶の範囲での引用となり申し訳ないですが)

「お前の事を心から思って

俺は言ってやっているんだぞ」と言いながら、

本人の尊厳を無視してこき使うパワハラ上司。

 

主人公に対して発せられる、

「自分の事を思ってくれている上司」と

「自分の事を思ってくれていない上司」という

パワハラ上司からの相反するメッセージが

主人公の意識の混乱を生み

 

思考停止が起こることで、パワハラ上司の

「お前はずっと俺のそばにいるべきだ」という

言葉の「暗示」に囚われてしまい

主人公はその言葉に従順に従ってしまいます。

 

アニメでは、そこから新たな

展開になりますが

 

私たちの日常生活を振り返ってみた時

自分が「催眠状態」にあるという事に気付くことは

思った以上に難しいのではないでしょうか。

 

なぜなら、あまりにも日常に「二重拘束」が溢れていて

それが当たり前となってしまい、それによる

思考停止状態さえも当たり前になってしまって

いるのではないでしょうか。

 

日常に溢れる「二重拘束」の状況を見てみると

・「あなたの為に言っている」と言いながら

自分の要求を押し付けてくる人

 

・あなたを心配していると謳いながらも

心配や不安を煽る事で、商品販売を促す企業

 

・誠実さや社会貢献を全面に出しながら

実情は自分本位な商品や、粗悪な原材料で

作られた商品を提供しているメーカー

 

・国民の為にとアピールしながら

自己保身や自己利益のために活動する政治家

 

・平和や人々の幸せの為を目標に掲げながらも

自分の既得権益を守る為に活動する組織や団体


これらの状況を一言にまとめると

「誰かのために」という「正義」を掲げながら

「自分さえ良ければ」という「自分勝手」を通す

この様な相反するメッセージが世の中に溢れている

という事ではないでしょうか。

 

近代史における

正義を掲げて、自国の利益の為に他国と争い

権利や平等を声高に主張しながらも、

自国の利の無い所には無関心となる

 

主要国特有の「ダブルスタンダード」や「二面性」も

世の中をより複雑にしているのではないでしょうか。

 

それらが「いい」とか「悪い」とかではなく

そういった状況が溢れる中で日常を過ごす事で、

思考停止状態を生んでしまい、「暗示」に対して

無防備になってしまうのではないかと考えています。

 

これらの「誰かのために」と「自分さえ良ければ」という

相反する状況が同居する事が

あまりにも当たり前に日常に溶け込んでしまっている為に

 

そこに対する小さな「違和感」が積み重なり

感覚がマヒしてしまい

いつしか「違和感」さえ感じなくなってしまう事も

あるのでははないでしょうか。

 

(昨日の投稿を一部、修正しましたお願い