★11月に下書きで書いてそのまま放置してたやつです。
夢をみた。
大抵朝起きたら夢の内容は忘れてしまうんやけど、
今朝はハッキリ覚えていた。
我が家が燃える夢をみた。
わたしは基本的に占いやスピリチュアルなことは一切信じていない。
でも、気になる夢をみたときだけ、
夢占いでググって調べている。
火事の夢、と調べると
結構いいこと書いてある。
運気が上がっている、とか
宝くじが当たる、とか。
訂正しよう。
占いのいいことだけ信じる。
悪いことはスルー。
都合のよいポジティブ。
陰気だけど、わたしは常にポジティブである。
陰気だけど。
体調はだいぶ回復したが、
体力が落ちまくっている。
運動がてら、と自分に言い訳して、宝くじを買いに行くことにした。
宝くじが当たる確率よりも、
宝くじ買いに行くまでに事故に遭う確率のほうが高いことも重々承知だ。
それでも、買いに行くことにした。
祖父のことを思い出したからだ。
わたしの祖父は、筋金入りのギャンブラーだった。
何でも欲しいものを買ってもらえる裕福な家庭に育ち、親の財産が無くなった後も無茶苦茶な金銭感覚は治ることはなかった。
たくさんのカード会社からお金を限度額まで借り、
それでも足りない分は親戚や友人からも借りてまでギャンブルにつぎこんでいた。
簡単に言うとクズである。
今なら即離婚案件だと思うのだが、
それでも、何故か憎めないキャラだった祖父は、
借金が発覚してからも、家族に見捨てられることなく、
駐輪場で働き、借金を少しずつ返し、
そして懲りることなく、借金を繰り返していた。
「もう二度と競馬はしない」
と、約束したはずの祖父が、
駐輪場の管理室の中で仕事をサボりながら競馬新聞の馬の名前のところに赤鉛筆でチェックを付けていたのを目撃したこと
(当時わたしは高校生で毎朝自転車を預けにきていた)
わたしに気づいて慌てて競馬新聞を隠したこと
その時「おいおいクソジジイ」と思ったことを、
わたしは今でもハッキリと覚えている。
祖父の度重なる借金がばれ、
父や母まで今で言う自己破産に近いようなことをして、クレジットカードも作れなくなった。
自営業をしていたので、
本当にそのときは自転車操業でなんとか生活していた。
そんなとき。
祖母が入院しなくてはいけなくなった。
入院費どこから出すんや?
子供ながらに心配していた。
そんなときである。
祖父が起きてきてすぐ、こういった。
「宝くじ買うから金くれ!!!」
耳を疑った。
「宝くじ当たる夢みたんや!!!!!」
わたしは次に目を疑った。
祖母が祖父に500円渡していたのである。
「おばーちゃん、なんで渡すん、あほなん。」
祖父も祖父、
祖母も祖母である。
そして祖父はスクラッチを買ってきた。
そこらへんの記憶は定かではないが、
500円なので買えたとしても2枚くらいだったと思う。
そして、なんと祖父はそのスクラッチで見事10万円を当てた。
無事祖母は入院することができたのである。
そんなことをふと思い出したのだ。
きたか、わたしにも。
わたしにもスクラッチを当てるときがきたか。。!!
宝くじ売り場に到着し、
ジジババの列に並び、スクラッチを買う。
わたしは、ただの陰気なヘタレなので、買うのは5枚のみ。(200円と300円のがあったので、計1100円くらいだったと思う)
いざ。。!!!!
結果。
2枚当選!!!!!!!!
当選金
1枚目 200円
2枚目 300円
計 500円
ちゅ
中途半端。。。。!
いや、当たったのは当たったけど!も!
往復チャリで40分かけて、500円くらい損しただけの1日でした。
チャリで漕いだあとの心地よい疲労感とドキドキをありがとう
(ポジティブ
まあひとつ分かったのは、
わたしにも祖父のギャンブラーの血がちょろっと流れてるってことやな。
そんなろくでもない祖父やったけど
毎朝食パンにバターとジャム塗って、その上に謎にハム2枚載せて食べてたっけな。。
今で言うマックグリドルみたいなもんか
(違う
祖父が死んだあと、いいことがあるたびに祖母は
「おじーちゃんが守ってくれてるんやで」
て言うてたけど、
わたしはどう考えても祖父にそんな力はないと思ってる。笑
まぁでも要領よさそうやし憎めないキャラやから、
空の上でも競馬新聞みながら謎のパン食べて楽しく暮らしてんやろな。
祖母も一緒に。