ゾイド徒然草 -185ページ目

今年の十大ニュース入り確定か?

【27歳無職男、自宅に放火・母がフィギュアを買ってくれなかったから】


 十三日午前一時三十五分ごろ、深谷市稲荷町の会社員、市川貴男さん(56)方から出火、木造二階建て住宅約百十五平方メートルが全焼した。けが人はいなかった。

 約三時間四十五分後、熊谷市桜木町の熊谷駅南口交番に市川さんの長男が「自宅に放火した」と出頭。現住建造物等放火の疑いで無職、市川寛幸容疑者(27)を逮捕した。

 調べに対し、寛幸容疑者は「欲しかったフィギュアを母が買ってくれなかったことから口論となり、腹いせにライターで火をつけて家を出た」と供述。

 市川さんは三人暮らしで出火当時、貴男さんは出張で、貴男さんの妻(52)は不在だった。


 うわぁ、これはひどい。27才ニート、母にフィギュアをおねだり、放火と、全ての構成要素が恥ずかしい。恥のグランドスラムである。被害の深刻さとは裏腹に思わず笑ってしまう事件だが、物欲と密接な関係にあるオタクにとって、これは対岸の火事ではあるまい。


 告白すると、私も25くらいまでは物が欲しくて駄々をこねたことがある。クソッ、何故俺が不自由しなければならないんだ。チクショウ、裕福な家に生まれていればと、全く不条理だが怒り、苛立ちを覚えることがあった(ホント恥ずかしいな……)。
 だが、当たり前の話だが、子供ならいざ知らず大人であれば欲望のコントロールができなくてはならない。自活できる歳になって、欲しい物が手に入らないのならば、それは自分がそれ程度の生き方しかしてこなかったのが悪いのだ。諦めるか、然らずんば努力するのが筋である。否、子供だってそれなりに聞き分けがないと困る。玩具を買い与えて貰えなかったからといって、放火されてはたまらない。


 「ジャスコに行くにも計画がいる」とは私の友人の父、ノボルさんの箴言である。計画とは、ジャスコに行ったらあれが欲しい、これが買いたいという意味ではない。あれがこれだけ必要だから求める。そういうことだ。計画とは欲望にあらず、理性に属するものなのだ。
 最近、重度の金欠に陥って、支出をだいぶ引き締めた。そこで、ルーズな金の使い方を改めるのに効果があったメソッドを紹介したい。コーラやお菓子の類を我慢することである。それらは百円二百円の買い物だ。だから、よく考えもせずついつい買ってしまう。これがよくない。よく考えないで欲望に流されるクセを付けてしまう。だから、それらが本当に今自分に必要なのか、妥当性があるのかと、理性的に考える。これが一ヶ月続くと、ゾイドなりフィギュアなりの購入に対しても、シビアな理性の視点が入ってくるようになった。単にケチになるだけでなく、そもそも「欲しい」と思うものが少なくなったのである。


 ニートは論外として、オタクにとって一番危険なのは就職して自由なお金が増えたときだと思う。うっかり、何でも欲しい物を買ってしまうクセを付けかねない。これから社会に出るゾイダーはそのことを気にとめておいて欲しい。ジャスコに行くにも計画を立て、余計なコーラやポテトチップは買わないことだ。きっと、財政ばかりでなく、人生を豊かにすることにつながるだろうから。


 本当のことを言うと、先月「かみちゅ」の限定フィギュアを注文し忘れてガックリきているのだが内緒だ。

ドM

 説明の必要はないと思うが、NHKの番組に『真剣10代しゃべり場』というのがある。十代の少年少女十人が集まり、毎週一人が提起したテーマについて語り合うという内容だ。「ブログでの議論と同じくらい不毛」と評されるほど不毛な番組なのだが、私はコレが大好物なのである。最近はご無沙汰しているものの、第三期くらいまでは毎週見ていた。今でも、「次の回のテーマはオタクが発案者」と聞けばチェックするようにしている。痛いのが見たいのだ。なんで痛いと感じるのかというと、身に覚えがあるからな訳だが。ドMだな、俺は。


 で、昨日放送分がまさにオタクの回であった。萌えアニメ大好きの代アニ生(19)が問題の提起者。彼の主張を要約すると、こうだ。


 スポーツの話などであればマニアックなことを話しても興味を持って聞いてもらえるが、アニメの話を振ると社会に拒絶される。「普通じゃない」と言われる。普通ってなんですか?


 アイタタタ……
 痛い。コレは痛い。最上級の霜降りだぜぇ!
 もっとも、オタクの回は毎回こんなものだ。自分の趣味が社会に認められない。迫害されている。辛い。これは人権侵害だ。好きなことを好きと言って何が悪い。オタクも平等に社会に受容されるべきだ、と。
 もちろん、私はこの意見に与しない。なぜなら……まぁ、これは各人が考えて納得することだと思うので止めておこう。


 普通ってなんだろうね? 少なくとも、いい歳してゾイドやっている自分は普通じゃないと思っているのだけど。

ゾイド喫茶は実在した!?

 少し前のことだが、友人Hがメイド喫茶に行ったという話をしてくれた。

「いや、あくまでも東京に出張で行ったついでだぞ、ついで。べつにメイド喫茶目当てだった訳じゃないからね!」

 お前がツンデレになってどうする。

「でだ、結論から言うと、あくどい商売だな。値段設定もひどいし、味もひどい。オムライスにケチャップで『萌え』と書いてもらったが、全然萌えなかった」

 まぁ、そうなんだろうな。接客業としての意識も低いのだろう。

「うん、最低限の接客術くらいは教育して欲しいものだ。俺が行ったところは『ミスしちゃうけど、可愛いでしょ?』みたいな雰囲気がプンプン。ちなみにツンデレはいませんでした」

 そうか。っていうか、メイドとツンデレは真逆の属性の気がするが。

「メイドって付いてりゃ何でも商売になるんじゃないか? 次はメイドフットマッサージとかが来るんじゃないかな」


 とまぁ、そんなやりとりがあった。その時は知らなかったのだが、実はメイドフットマッサージは既に存在するようなのだ。さすが東京、生き馬の目を抜くところ! それどころかメイド美容院とか全く意味不明な商売まであるそうじゃないか。おい、美容院は職人の世界だろ。なんでキャラ付けが必要なんだよ。メイド寿司がありってことになっちゃうじゃないか。最後にはメイド宮大工まで行き着くんじゃないか?


 おそらく、これから一年くらいはアキバブームの余波もあって意味不明のメイド事業が立ち上がるのではないか。そして、もの凄い勢いで淘汰されていくのだろう。そういえばメイドホテルって速攻で潰れたみたいね。妹派遣業なんてよく分からない商売も、すぐに頓挫したようだ。妹喫茶ってのは、そこそこ好調みたいなんだけど。

 ん? もしかすると、喫茶店という業態こそが、安定してオタクと結びつくのかもしれない。概して、オタクは下流社会の人間だろう。趣味に金は惜しまないとはいうが、勝ち組の人間のように単価の大きい贅沢はできまい。せいぜい喫茶店くらいがオタクの身の丈にあった商売、そういう構図があるのではないだろうか。

 同様に飲食業では、仙台に「ショットバーZION」という店がある。その筋では有名。アホなことに、メニューは全部モビルスーツの名前になっていたりする。最近では「連邦軍」というエピゴーネンも出現したようだ。これも、「一杯ひっかける」という下流の消費形態だから成功があったのではないか。「高級クラブZION」は成立しないだろう、多分。


 これね、ゾイドでもやろう。「ショットバーZENEVAS」。「ダークスパイナーとキラードームをユニゾンで」とか注文出すの。

 ……と思ったら実在してんじゃん、ゾイドバー! さすが東京、生き馬の目を抜くところ!

ゾイドジェネシス 第39話「入城」感想

今回のあらすじ――
 ディガルドの支配する要塞都市トラフに突撃をかけたルージたちだが、湿地の隘路と激しい砲撃に進路を阻まれ、一時撤退を余儀なくされる。
 討伐軍本隊と合流したルージたちは、二機のブラストルタイガーのサーミックバーストで沼を干上がらせ、進路を確保。一気呵成になだれ込み、トラフの占拠に成功したのだった。


 総合的に見て可の内容。まず、前回に引き続き戦闘シーンの出来はよい。
 特筆すべきはランスタッグが見せたコンビネーション。バイオラプターをランスで貫き、空中に跳ね上げ、追って跳躍してトゥウィンクルブレーカーでキャッチ、捻りあげて胴体を真っ二つに引きちぎっている。ただ、この部分のみを切り取ってみれば派手な演出も、シリーズ全体を通してみると、ちぐはぐだと言わざるを得ない。なぜなら、バイオラプターは今までランスの一突きで倒れていたのだ。これに二重三重の追撃を掛ける意味が見あたらない。無理に解釈すれば「見せしめ」として敵の志気を挫くためと見ることもできなくもないが、そうであればこのアクションの後に敵が潰走する演出などが無くては不完全だ。あるいは限定ランスタッグ発売を前に活躍を見せたかったのかもしれないが、若干バランスを欠いた印象を残した。アクションそのものは大変魅力的だっただけに、今までのしょっぱい演出が恨めしい。
 演出のバランスの悪さといえば、序盤の突撃シーンも丸々変な感じだ。前回から引っ張った割りにはあっさり撤退というのも肩すかし。砲弾をスローモーションで見せたかと思えば被弾するでも砲弾を切り裂くでもない。なにより、ハヤテにエヴォルトした意味がない。ブースターも使わず仲間と併走しているし……
 唐突に仲間と合流しているのも、伏線が見あたらなかっただけに、ご都合主義の印象。仮に第一陣でトラフ基地制圧に成功しても、占拠には本格的な部隊の投入が必要なのは当然とはいえ。エンディングで萌えキャラ全出しとか小細工するくらいなら本編で頑張って欲しい。

EDマイナーチェンジ

 もっとも、嬉しくないわけでもないのだが。


 さて、ストーリーの方はというと、大きな進展があった。戦略上の要衝を占拠したということのほかに、ロンが自分は天空人であること、天空人がディガルドに肩入れしていたことを明らかにした。ディガルドの暴走は想定外のことで、バイオゾイドの技術を供与したのは誤りだったと言っていたが、まだ全てを明かしたわけではない。天空人が地上に対して行ってきた工作の全容と、腹の内。ようやく謎の核心に近づきつつあり、物語も佳境である。

ゾイドヒューザーズ

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