グランドラーゴ
ダイナス帝国の三機のゾイド、ラプトイエーガー・ステゴガンツァー・ブラキオラケーテが合体すると、ドラゴン型の大型ゾイド、グランドラーゴが爆誕する。

見た目はごらんの通り、三本の尾を有するトカゲといった感じ。単純な好き嫌いで言えば、私はバイトグリフォンよりこちらの方が好きである。
なぜならば、でかいからだ!
ジェノクラスのボリュームになる。バイトグリフォンは余剰パーツが多かったが、このグランドラーゴは余剰パーツを少なくすることがコンセプトの内にあったのではないか。それと、バイトグリフォンよりはポージングに余裕があるのもいい。
ただ、その巨体の本体、ブロックはこのように強引に組み合わされたものだ。なんたるフィット感の欠如! この部分においては旧ブロックスに軍配が上がるといえる。
こうして大型のチェンジマイズを試していると、旧ブロックスとネオブロックスの違いというものが見えてくる。全ては一長一短であるが、一番の違いは手間ではないか。ジョイントのきつさのせいで、自由気ままに、LEGO的に楽しむことは難しくなったのではないかと思う。正直、バイトグリフォンやグランドラーゴは組むのが億劫だった。反面、得たのは関節保持力と、ブロック二~三個の、基本の組み合わせの時のスタイルの良さだ。小型に強く大型に弱いのがネオブロックスだと言えるかもしれない。
ある程度の評価を得ていた旧ブロックスのシステムを捨ててまでタカラトミーが目指した方向性は果たして正しかったのか。慧眼と言うにはほど遠い私の目ではそこまでの判断はつかない。いずれ歴史が審判するだろう。
ちなみに、グランドラーゴも後日、セット販売が予定されている。
7月15日発売予定
NBZ10 グランドラーゴ
定価 2,415円
特報! ゾイドコアボックス2発売決定!
明らかにされている限り、今年度のゾイドで動くキットは、伝説のゾイドセットだけである。オールドサマーボーイとしては寂しいと思っていたところ、ビッグニュースが飛び込んできた。ゾイドコアボックス2が発売になるというのである!
これはちょっと衝撃的だ。完全受注販売のはずだったのに未だに新品が売れ残っているゾイドコアボックスを、ゾイドが下火になっている今、もう一度企画するとは! 商売で考えれば自殺行為としか思えない。つまり、これは純然たるファンサービスなのではないか。たまにはいいことするなぁ、タカラトミー。
さて気になる内容なのだが、まずはゾイドファンブックの続編が三冊。
一冊目は、ヘリック共和国VSネオゼネバス帝国のバトルストーリーの続編。ゾイドファンブックEXに大幅加筆したもの。LZファルコンとエナジーライガーの奇跡のユニゾン以後が語られるかはまだ分からないが、ガイロスの動きがどうだったかなど、気になるサイドストーリーが明かされるらしい。
二冊目は「三匹の虎編」に、『ゾイドフューザーズ』やゲームで語られたストーリーを加えて再構成したもの。バトストとどう整合性を持たせてくるのか、大変楽しみだ。
三冊目は全編書き下ろしとなる『ゾイドジェネシス』のバトスト版! キット設定に準拠した話になるようだ。『ジェネシス』の舞台は惑星Ziのどこだったのかなど設定面のフォローがあるらしく、こちらも非常に楽しみな内容である。
添付されるCDも驚きの内容。
『素敵なサマーボーイ』と『ゾイドバトルミュージック』の全曲を収録。権利関係が不明瞭で今まで実現が難しかったらしいが、ねばり強い交渉と原盤の発掘でついに実現したそうだ。普通のお母さんになっているだろうCHIKAも、そんな仕事をやったことなどすっかり忘れていたであろう久石譲も、突然のオファーに驚いたことは想像に難くない。
そして一番気になる付属キットだが、なんとイビルペガサス(オルディオスの海外版)の復刻版になるという! 配色の渋いイビルペガサスの方をチョイスするなんて、オールドサマーボーイのツボがよく分かってるぜ、タカラトミー!
完全受注生産で価格は19,800円。ちょっと値上がりしているが、現状売れる数を考えたら致し方あるまい。受注は全国書店で受け付けている。また、amazonでもすでに予約を受け付けているぞ。
amazon
ZOIDS CORE BOX 2(大型本)
デッドボーダー
限定復刻は昨年だったにもかかわらず、未だにダダ余りのデッドボーダーをレビュー。
旧ゾイドらしく、直立姿勢の恐竜型ゾイドである。その恐竜解釈は時代がかっているものの、優れたデザインは未だ色あせない輝きを放っている。ボーッと。
直線的でメカが剥き出しのヘリック共和国ゾイド、曲線的装甲に体を包んだゼネバス帝国ゾイドに次ぐ第三勢力のデザインとして、(ギーガーのインスパイヤにしろ)この有機的なフォルムを打ち出してきたセンスは素晴らしい。デッドボーダーはいわゆる暗黒ゾイドの先駆けにして終着点である。残念なことに以後のガイロス帝国ゾイドは普通の配色になってしまったからだ。黒いボディにパイプと蓄光パーツを配した純暗黒ゾイドはこのデッドボーダーとヘルディガンナーだけといえるが、バリエーションに富んだ商品展開のためには仕方がなかったのかもしれない(余談だが、旧ゼネバス帝国ゾイドのレッドホーンを改修したダークホーンの存在は、他の機体も暗黒化されたのではないかという妄想を抱かせる効果的な装置として働いている)。
やはり、暗闇で光るというのが最大の魅力だ。蓄光素材はなぜかくも魅力的なのか。暗闇に光をともすことが人間の性であり、存在理由だから、なのかもしれない。
内容物(クリックで拡大)
ところで、昨日のブラキオラケーテの記事で……
取説にはデッドボーダーとのチェンジマイズが掲載されているが、それは後日デッドボーダーのレビュー時に扱う予定。
――と書いてしまった。書いた以上は責任をとっておきたい。見ろ、これが男の生き様だ!
ツキヌケロ・デ・ラケーテ
重力砲を外し、対空ミサイルと高射砲を装備したタイプ。背部には高機動ブースターを二基装備した、領空を侵犯しようとする者の前に素早く立ちふさがる死の防人である。
痛みを知らない子どもが嫌い。心を失くした大人が嫌い。優しいゾイドが好き。バイバイ
ブラキオラケーテ
ブラキオラケーテをレビュー。

ブラキオサウルス型ゾイド。ラケーテとはドイツ語でロケットのことで、対空ミサイルを装備していることからの命名だろう。
ダイナス帝国のゾイドは白兵戦、砲撃戦、対空戦に特化した機種が並んでおり、今までのゾイドの「帝国=万能機路線」からも大きく方針転換しているといえる、かもしれない。
内容物(クリックで拡大)
やはり、ぱっと見はブラキオサウルスのこのキットも、裸に剥けば首としっぽの接続が超強引! 機械生命体というよりは、機械を生物の形に組み上げたといった印象だ。
取説にはデッドボーダーとのチェンジマイズが掲載されているが、それは後日デッドボーダーのレビュー時に扱う予定。
とにかく首、尾の接続でまとまりの悪い印象が強いが、おそらくネオブロは外装を付けてのぱっと見勝負なのだ。細かいことは気にするな。ラケーテでつきぬけろ。痛みを知らない子どもが嫌い。心を失くした大人が嫌い。優しいゾイドが好き。バイバイ
NBZ06 ブラキオラケーテ
ステゴガンツァー
ステゴカンツァーをレビュー。
「ガンツァー」の意味は寡聞にして知らないのだが、ステゴサウルス型の砲撃戦ゾイドである。背びれが発砲によって発生する熱を逃がすための放熱板という設定になっているのだが、ステゴサウルス型ゾイドとしては珍しい。今まではステゴの背びれといえばレーダーと相場が決まっていたからだ。
内容物(クリックで拡大)

ぱっと見、しっかりステゴサウルスのシルエットをしているが、実は素体のうえに飾りパーツが乗っかっただけという構造。このフィット感の無さも、旧ブロックスとはコンセプトが違うことを示している。
ガーニナルとチェンジマイズ。口径も長さも同じくらいだからパワーアップしているかどうかは疑問だが(笑)。
しかし、コア共振での出力増はあるのだろう。
ブロックのイレギュラーな組み方でステゴサウルスの体型に近づけており、これはメーカー側の遊びの提示、チュートリアルだと受け取れる。
それにしても、ブロックにJ7(ジョイントパーツの一種)をはめ込むのは骨。力入れて押し込んだら、はまった拍子に腱鞘炎に「ビキッ!」ときた。健康に悪いキットだぜ!
NBZ05 ステゴガンツァー




