わからないよ Ⅲ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

「名前聞いても良い?」


「いいですよ。まいです。」


「ひらがなでまい?」


「いえ、踊りの舞です。」


「へぇ~、良い名前だね。」


「そうですか。初めて言われました。」


会話が成り立ってはいるが、すごく機械的だ。

隣で話をしているのにすごく遠くに感じる。


すべての扉を閉められた鉄壁のお城に

槍一本で攻め込んでいる気分だ。


話しかけられるのが迷惑なのかな。

そう思ってる間に信号は青に変わった。


1日へこんでいたが、次の日になると何故か

また話しかけたい気分に戻っていた。