わからないよ Ⅲ「名前聞いても良い?」 「いいですよ。まいです。」 「ひらがなでまい?」 「いえ、踊りの舞です。」 「へぇ~、良い名前だね。」 「そうですか。初めて言われました。」 会話が成り立ってはいるが、すごく機械的だ。 隣で話をしているのにすごく遠くに感じる。 すべての扉を閉められた鉄壁のお城に 槍一本で攻め込んでいる気分だ。 話しかけられるのが迷惑なのかな。 そう思ってる間に信号は青に変わった。 1日へこんでいたが、次の日になると何故か また話しかけたい気分に戻っていた。