それだけで良かった Ⅳ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

「いらっしゃいませ」


店に入ると、何故か顔がこわばる。

緊張する事なんてないのに。


「今日は何をお探しですか」


目が合わせられない。

顔が火照っているのが自分でもわかる。


しばらく固まっていたが、勇気をふりしぼって言った。


「ただ、君を・・・」


「え?」


「ただ、君を愛してる」


彼はしばらく、不思議そうにこちらを見ていた。

そして、何か気がついた様な表情をして、


「僕も好きです」


そう言って探しに行ってくれた。