それだけで良かった Ⅲ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

しばらく通っていたら、彼のある癖に気がついた。


こちらが映画のタイトルをポンっと言う。


すると彼が「僕も好きです」

と言ってそれを探しに行く。


恋愛系の映画だと、特にそう言ってくれるのだ。


そこで私は、ある作戦を思いついた。


私の好きな映画に

「ただ、君を愛してる」と言うタイトルの映画がある。


この癖を利用して、架空の告白をしてみよう。

そして、架空の両想いになろう。


臆病で、今まで一度も告白したことのない私が

愛の告白が出来る。良い返事ももらえる。

失恋するリスクもないなんて、夢のような話だ。


次の日、胸の高鳴りを抑えつつ

お店に向かった。