気付いてほしい Ⅲ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

「ありがとうございましたー」


そう言われて我に返り、急いで店を出て行った。


彼女の右手が、僕の左手にくっついてた・・・

右手で受け取れば、あたることはなかっただろう。

左利きで良かったなぁ。


その日以来、毎日そのパン屋さんに通いだした。


同級生って気付いてるかなぁ

毎回手がくっついてるって気付いてるかなぁ


そんな事ばかり考えていたある日、

パン屋さんのレジに新しい子が入っていた。


「いらっしゃいませ!」


へぇー、かわいい子だなぁ

でもあの子は休みかな?


そう思いながらレジを済ませてパンを受け取ると、

その子の右手と僕の左手がくっついた。