気付いてほしい Ⅱ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

学校で見かけた時と雰囲気が違った。

エプロン姿がよく似合っている。


その子は背が高いわけでも、低いわけでもない。

痩せてもないし、太ってもいない。

ごく普通の女の子で、意識したことはなかった。


胸がドキドキしたまま、パンを選び

レジへと持っていった。


「150円です」


僕は何も言えないまま150円を渡した。


「袋はご入り用ですか?」


「・・・はい」


パンを袋に入れ、差し出してくれた。


なにげなく袋を受け取ると、

僕の手が彼女の手にあたった。


一瞬目が合ったが、頭の中が真っ白になって

何も出来なかった。