笑顔を見せて Ⅳ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

その日以来、なんとなくあの子の事が気になっていった。


やっぱり普段のあの子は明るくて、よく笑っている。


男の人が苦手だったのかなぁと思ったが、

男子にも普通に愛想良く話している。


その後何度かこちらから話かけてみたが、

やはり固まったまま頷くだけで、

すぐに逃げる様にどこかへ行ってしまう。


あぁ、嫌われてたのか。


そう思って、話かけるのをやめた。


しばらく何も起きないまま日々を過ごしていたら、

やたらと行く先々でその子を見かける様になった。


トイレに行く途中や、帰り道、部室の前などでよく見かけたが、

たいてい背中を向けていたので、話かけずに通りすぎていた。


するとある日、部活が終わり自転車置き場へ行くと

その子が僕の自転車の前で待っていた。