その日以来、なんとなくあの子の事が気になっていった。
やっぱり普段のあの子は明るくて、よく笑っている。
男の人が苦手だったのかなぁと思ったが、
男子にも普通に愛想良く話している。
その後何度かこちらから話かけてみたが、
やはり固まったまま頷くだけで、
すぐに逃げる様にどこかへ行ってしまう。
あぁ、嫌われてたのか。
そう思って、話かけるのをやめた。
しばらく何も起きないまま日々を過ごしていたら、
やたらと行く先々でその子を見かける様になった。
トイレに行く途中や、帰り道、部室の前などでよく見かけたが、
たいてい背中を向けていたので、話かけずに通りすぎていた。
するとある日、部活が終わり自転車置き場へ行くと
その子が僕の自転車の前で待っていた。