笑顔を見せて Ⅲ「直ったよ」 自転車を元に戻しながら話しかけると その子は無表情のまま、頭を下げた。 「たしかテニス部だよね?」 こくりと頷く。 「僕も同じテニス部なんだ」 一瞬間があって、こくりと頷く。 「でもいつもと印象が違うなぁ。 女の子同士でしゃべってる時は、 すごい明るいのに。」 そう言っている間にその子は 自転車に乗って逃げる様に帰っていった。 あれ?・・・なんか気に障る事言ったかな・・・? よく分からないまま、その日は家に帰った。