登場人物

俺or僕(こむぎ)、家畜(運転手)、自治さん(免許持ち)、くろま(手帳持ち)

 

書くのめんどくさいけど、ブログにまとめないと車代200%増しって家畜に言われたので嫌々書きます。

豚のくせに生意気だ。

 

 

普段は大阪在住の僕だが、たまに故郷の北海道に帰る時がある。

 

 10月某日、北海道の翼ことAIRDOがキチゲを解放したのか、神戸→新千歳7350円という破格の航空券を発売し、これはいかないと後悔する!と特に目的もなく大学を1週間サボって北の国に亡命する流れに。私は気付いたら神戸空港にいた。ちなみにこの日はスーツケースをゴロゴロ転がしながら大学へ行き、1限から3限までしっかり講義をこなしてきた。えらいんだかえらくないんだか。

 

それはそうと、僕のスーツケースはカメラや三脚が入ってるのでクソでかい。そんなクソデカスーツケースを持って大学をうろうろしていたらそりゃ気になるだろう。バッタリ会ったゼミの先生に「そんなデカい荷物持ってどこ行くんや?」と聞かれた。それに対する俺の答え。

 

「稚内です!」

 

何も嘘はついていないのだが、先生は呆れた顔で去っていった。これで落単しても文句は言えないな。

 

無事4時間半にも及ぶ地獄(講義)を制覇し、梅田の蓬莱でお土産の豚まんを買い、いざ北海道へ。

神戸空港は狭い空港だ。故に締切時刻の2分前までカフェでくつろいでいられる。いかにギリギリで通るか、神戸空港はチキンレースの会場なのだ。

空港には締切30分前についた。あと28分カフェでのんびりしても良かったが、カフェ代が勿体ないのでさっさと手続きを済ませて搭乗ロビーへ。

神戸→新千歳なんてそんな何便も出てないだろうと大した確認もせず適当に腰掛けていると、そこは俺の便の20分後に出るスカイマークの新千歳ゆきの搭乗口だった。かつい。あと5分気づくのが遅れていたらヤバかった。

小さなトラブルはありつつも搭乗。

 

この日は不気味なほどに客が少なかった。

 

 

飛行機には往復で年に10回以上は乗るが、こんなのは初めてだ。

結果的にかなり快適なフライトだった。足元はお世辞にも広いとは言えないし、シートのかけ心地もいいものではなかったが、飛行機の快適性は広さじゃない、隣がいるかいないかだ。そう思わされたフライトだった。

しかしその頃の俺は「もしかして、この飛行機は政府の陰謀で墜落させられるのでは、それがきっと闇サイトか何かで情報が流されていて、情報弱者のみが搭乗している状態。このまま殺されるのでは。」と闇サイトではなくえれサイト(※1)しか見てこなかった自分を悔いていた。もちろん杞憂に終わったのは言うまでもない。

(※1)関西を中心に展開する世界1見やすい運用サイト

 

20時頃着陸。広々快適すぎて逆に寝れなかった。本音を言うと昼間の2限と3限を寝て終わらせたからなのだが。

今回は5日間の滞在、札幌にある家畜の家に泊めてもらうことになっている。すすきので高校時代の1番舎弟と飯を食い、終電ギリギリで家畜の家へ。

 

家畜の家の最寄駅に着くと待っていたのは家畜…ではなく、家畜と同じ学校に通い近所に住む家畜の後輩、僕の同期の近藤くんだった。名前の由来は近藤春菜に顔が似てるからだそう。近藤春菜に謝れ。僕は彼に今日何時に着くか一切伝えていなかったが、位置情報を切るのを忘れており待ち伏せされていた。彼は僕のクソ重い荷物を持ってくれると、足取り軽やかに家畜の家へ。こいつは率先して人の荷物を持ってくれるエエヤツなのだ。

家畜家着。普段1000km近く離れた場所で暮らしているのだがら再会は感動的なもののはずだが、そういえば先月来たばっかりだった。感動も何もない。

着くやいなや、近藤vs家畜の喧嘩が始まった。どうやら先日、家畜が近藤抜きの友達同士で飯にいったことがバレ、怒られているらしい。しかも3回目なんだと。てっきり近藤は挨拶程度で帰るのかと思いきや結構ちゃんと家畜が追及されていた。ちなみに家畜曰くそのような事実はないとのことだが正直どっちでもいい。しかし近藤が帰らないと僕の布団がスペース的に敷けないので、ここに来て

 

お怒りの近藤

VS

逃げたいから早く寝たい家畜

VS

疲れてるから早く寝たい俺

 

の、奇跡の三つ巴対決が実現。多数決の法則に則り、近藤にはご帰宅いただいた。

水曜日、終わり

 

翌日(木曜日)も別の人と遠征に行ったのだが、それはまたの機会に…

 

地獄の遠征前日(金曜日)、特にやることもないので高校時代の同期の女と後輩たち6人を連れて焼肉に行った。

いつも通りの他愛のない会話だったが、そんな中隣に座っていた同期が一言。

 

「彼氏できました!!」

 

私は理解ができなかった。先月会った時はあれほど大学にいい人いないと嘆いていたじゃないか。

あんなに共感し合ったのに、裏切りが早すぎる。

以降肉の味がしなくなり、景色は白黒になった。

同期はちゃんといい人見つけてるのに俺は電車撮って何してんだ。生きてて楽しいのだろうか。

この一連の出来事により俺は全てへのやる気がなくなり、翌日の遠征も魂が抜けることになる。

 

 

長ーいレシート。帰りの地下鉄で計算し直す。

後輩達からは2000円ずつ徴収し、残りを同期と俺で負担、俺がまとめて支払った。

今だから言えるが、俺の計算ミスで同期に2000円多く請求してたことが判明。まあ裏切ったんだしそれくらい許してくれや(次会ったら返します)

 

 

それはそうと、3割ほど後輩達の食事代を負担してあげたため、明日の遠征費は無くなった。そんな中家畜から連絡が来た。

 

 

はち:家畜  ぺんぎん:自治さん

 

ラッキー♪

持ち物にお金は含まれていない。つまり経費は全て家畜payで支払われるらしい。神。

 

まあもちろんそんなわけはなく、きっちり請求された。鬼だ。

 

まあ色々あったが帰りに札幌駅で翌日の始発特急の指定席を発券し、22時ごろには家畜邸に帰還。が、誰もいない。

それもそのはず、家畜は早起きがだるいからと、旭川の実家に前泊しているのだ。

と言うことはつまり、今日この家には俺しかいない。

前代未聞の家主不在の友達の家でひとり暮らしが始まった。

本当に前代未聞だ。

 

 

翌朝、5時半に起きて地下鉄の始発で札幌駅へ。

 

 

久々のライラック。

北海道在住時は札幌〜旭川の移動など苦行でしかなかったが、今なら道内ならどんな移動でも楽しい。北海道最高だ。

 

指定された座席に向かうと既に隣にはくろまが座っていた。

くろま視点の遠征はこちらに載せられているため、ご参照いただきたい。

くろまのブログでは私(こむぎ)はゴロリという名前で掲載されている。こむぎという名前でブログやってるんだからそれでいいじゃんって言っても聞き入れて貰えなかった。

 

 

 

 

くろまは俺と同い年、会うのは先月ぶりだが、一瞬だったのでちゃんと話すのはリアルに半年ぶりとかだ。

くろまが開口一番

「お前痩せた?」

 

失礼な野郎だ。大阪に進学で引っ越してからというもの、大学でろくに友達もできず、異性との交流もゼロになり、新しい鉄道界隈ではあまり馴染めず、一人で試運転を撮るくらいしか楽しいことがない、ストレスだらけの生活を送っているから痩せたとでもいうのか。

 

車内での会話は最悪なものだった。ここでは到底話せない。

ちなみに自治さんは自由席に乗ってるらしい。強烈な自撮りが送られてきた。

 

寝る気満々だったが久々にお互いの話に花が咲きあっという間に終点を知らせる鉄道唱歌が流れた。

 

8時ちょうど、旭川着。ここで自由席に乗っていた自治さんと合流。

家畜の位置情報を見ると旭川駅前のロータリーにいる。きっともうレンタカーの手続きを済ませ、俺たちのことを待っているのだろう、そう思って位置情報のアイコンの場所へ向かうと、そこにいたのは脚立と三脚を抱え二本足で立つ家畜だった。なんとなく嫌な予感がする。

 

俺「車どこ?」

家畜「まだ受け取ってない」

俺「バカ、アホ、マヌケ」

くろま「死ね」

自治「段取り悪すぎだろ頭悪いな」

 

 

一通り罵詈雑言をぶつけたところで、駅前のレンタカー屋へ。

この日はあいにくの雨、本当に最悪である。

手続き待ちの間暇なので目の前を通った選挙カーに手を振るなどしていた。電車モードじゃないと絶対こんなことしない。

 

AM.8:30 旭川駅出発

地獄の二日間が幕を開けた。

 

出発して20分ほどで僕があることに気づく。

「向こう側からあと10分で電車来るやん!!」

 

あのさ。

DENSYA=FACEは列車の存在を認識した場合、必ず撮影しなくてはならないと日本国憲法で定められている。しかもこの区間では珍しいキハ54or40運用。ええやーん。

しかし昨日の運用をX(旧Twitter)で調べていると、衝撃のポスト(旧ツイート)が目に飛び込んできた。

なんと今から来る車両、森の恵みじゃないか。

 

あのさ。

最悪だ。いつもあいつは肝心な時に邪魔をしてくる。

まあ文句言っても変わらないし、どうせすることもないので適当な撮影地で撮ることにした。

 

 

車を降りると我々を嘲笑うかのように雨は強くなった。

ま、雨粒弾きながら走る列車って性癖ブッ刺さりなのでこれはこれでええねえ。

画になっちゃうんだよね〜。

 

 

 

ようやく撮り鉄ブログらしくなってきた。

団臨までまだ時間があるので塩狩峠でサロベツを

はまなす編成のサロベツHM、今更ながらちゃんと撮ったのは初めてかもしれない。

これも、「ええねえ」

 

盛り上がってきたところではあるがこの先に区切れるポイントがないため今回はここまで。

次回はいよいよ地獄の団臨おっかけが始まる______ 。