はい、前回の続きです。
大切な事を言い忘れたのですが
神田の書く文章を鵜呑みにしないで下さいね。
出来るだけ中立に書こうと思いますが、どうしても自分の価値観・先入観から気付かないうちに偏った言葉を選んでしまう事があるかと思います。
さて、では少しずつ自分の立場のrationalesを紹介しようと思います。
ちなみにですが、ワタシの興味の中心は
第2言語を習得する際の母語の役割です。
年齢と学習にはあまり興味がないので、それほど文献は読んでません。
そしてワタシがこれから書くもののほとんどが
Marinova-Todd et al (2000)に紹介されているものです。
著者を紹介するような知識は神田にはありませんが
60以上もの文献を参照した素晴しい文献だと思います。
実際に、うちの学校の授業でも扱われました。
しかし!
どんな研究でもそうだと思いますが
この文献を批判する人も沢山いると思います。
実際に、2001年(翌年)に同じジャーナルで
ガッツリと物言いがついてます。
年齢と言語学習の研究ってそれだけ難しいものなんだと思います。
どんな被験者を選ぶのか、どんなテストで学習の成果を判断するのか。
以前も書きましたが、言語習得とは様々な要因がinteractするものですから、簡単には計れないんです。
ですから、どうやって書いてくかがものすごく難しいです(笑
とりあえず、Marinova-Todd et al (2000)の流れに乗ってイキマス。
まず、実際の研究は年齢と言語学習に対して
どのようなデータを出しているのでしょうか。
単純に年齢と学習の成果を比較した様々な研究の出たを見ると、
学習の初期段階においては、“子供”よりも“大人”の方が
音声・文法の両面においてより早く、効率的に学習する。
といった結果がコンスタントに出ているそうです。
注意しないといけないのがこの子供と大人。
研究によっては8-10歳・12-15歳・大人
あるいは、10歳・12歳・17-18歳
みたいな感じで、全部が全部決まった年齢で
研究している訳ではないんですね。
おそらく多くの研究が、『critical periodはいつぞや』ということに
焦点を置いているのでしょう。
大人は大人でひとくくりですからね^^;
ワタシも大人、うちの親も大人の中に入ります。
17-18歳は、大人・・・ではないですよね。
まぁそれぞれの文献を読んでいないので何とも言えませんが
とりあえず若ければ若いほど良いという結果が出ている訳ではない
といのが重要ですね。
どんなinputだったのか、どんなテストで学習の成果を見たのか。
これまた大切な情報を抜かしている雑な情報でスミマセン。
どっちをサポートしてるんだかわからないような情報を加えますと
例えば、テストの仕方1つで結果は変わると思います。
大人になればテスト慣れみたいなものが出ると思いますから
8歳やそこらの子供と1つのmeasureでは簡単に比べられません。
モチロン、研究によっては若い方がいいのよ~
なんて結果も出ています。
これがSLA研究のややこしいポイントです。
著者の結論とは違いますが
とりあえず既存のデータからは、どちらかをガッシリとサポートするような
結果が出ている訳ではない!!
ってことを今回のポイントにします。
結構長くなりそうな予感・・・。
ということで、次回にひっぱります><b
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Reference
Marinova-Todd, H. S., Marshall, D. B., & Snow, C. E. (2000). Three
misconceptions about age and L2 learning. TESOL Quarterly,
34, 9-34.